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第34話 沙奈江の知らない話

「沙奈江さん、貴女は父親をどうしたいですか?」

「いきなり呼び出されてそんな風に言われても……」

「沙奈江さんの父親は離婚する気ですよ?それで、沙奈江さんが母親とも暮らしたくないなら坂之上家で預かれとかこの親は吐かしてるんですよ?だから、聞いてます。貴女は父親をどうしたいですか?」

「ちょっと待って。離婚って何?」

沙奈江さんが来てすぐこの話を始めたが、やはり沙奈江さんは離婚の話を知らないらしい。

「離婚っていうのはな、結婚した夫婦が夫婦が解消する為の行為だ」

「それぐらい知ってる。じゃなくて、なんで離婚するの?」

「……」

その理由は話さないつもりらしい。だから、アシストしよう。

「そんなの親の都合に決まってるじゃないですか。なんせ、そう言っていましたから」

間違えてはいないし、嘘も言っていない。だから、沙奈江さんの父親は何も言えない。

「さて、沙奈江さん。貴女は今ここに居なければその時が来るまで、下手すると一生知らない事を知ってしまいました」

「だから?」

「だから、貴女はどうしたいですか?このまま離婚を止めるか、完全に出て行くか、母親と暮らすか。どうします?」

「……いきなり言われても困る。だから、明日答える。それでいい?」

「もちろん、良いですよね?」

「……あぁ」

沙奈江さんの父親もそれに賛成してくれた。まぁ、それしかないんですけど。




「それで?何処までが計算だったの?」

「ほぼ全てと言いたいですが、離婚の話を聞かされた所までですね。なんせ、僕も分かりませんでしたから」

正直、そこからは完全アドリブだ。

「ですが、沙奈江さん。貴女気付いてました?貴女昔親に監視されてたんですよ?」

「ふーん。そうなんだ」

知らなかったらしいが、何故か僕を見る目が冷たい。

「もちろん、それも教えてもらったんですけどね」

「ふーん」

今日は沙奈江さんの機嫌が悪い。嫌だな。

「それじゃあ、また明日。一緒に行きません?」

「えぇ。また明日。ここでね」

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