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第11話 我妻家

我妻という現総理大臣らしき女性に連れられている間、俺は俺自身の事や我妻家の事、そして何故か池永家の話を聞かされた。

 それらを聞き、まだ時間はあるらしいから、質問なども考えつつ、俺は整理することにした。

 俺、我妻聡夫(わがつまさとお)は、7月19日生まれで、姉がいるらしい。

 姉は大学2年らしく、俺の事を奴隷として扱っていたらしい。我妻氏曰く、覚えてないのが不思議なぐらいらしい。

 我妻家は、剣道の名門らしく、俺は筋が良く、幼いながら後継ぎが決まっていたらしい。もちろん、覚えてないが。

 池永家は、我妻家と先祖代々から主従関係にある長い付き合いらしく、仏とは幼馴染らしい。

 そして、肝心な俺が何故我妻家から出たのかというと、詳細はまだ不明らしい。だが、

目撃証言によると、池永家と会食を行っている時俺がトイレに行ってから帰ってこなかったという。そして、その3日後、我妻氏の実妹で、俺の母の坂之上奏(さかのうえかなで)の家の前に置かれていたらしい。もちろん、奏は連絡を入れたらしく、その時、俺が坂之上家で預かることが決定したらしい。

 その会食を開いた池永家は、責任を感じたらしく、仏を小学校から俺と同じところに通わせ、けじめをつけてるらしい。

 俺が聞かされたことはこんなだが、何故今になって迎えに来たのか。

 それは大体の予想はついている。

 高校1年の途中で、学校のグラウンドにいきなり大穴を開けた張本人の……

「着いたわよ。さっ。降りましょ。」

「一つだけ約束しろ。」

「何?」

「2時間だ。俺は2時間しかここに滞在しない。コンマ1秒でも過ぎれば、俺は警察に新手の誘拐犯から逃げてきたと言い、マスコミ各社にも電子メールを送る。」

「相変わらずの警戒ね。」

「当たり前だ。」

 警察だけだと、確実に圧力で潰される上に、俺の捜索願に変わりかねない。

「分かったわ。」

「なら、今から2時間だ。」

 こうして、俺は我妻家の門をまたいだ。




 家の中に入ると、20は洒落にならない数のメイドがきれいに並んでいた。

「うっそ。」

「「「「おかえりなさいませ、奥様、お坊ちゃま。」」」」

「お坊ちゃま……」

 迫力とリアルメイドに対して、俺は絶句してしまった。というより、飲み込まれてしまった。

「お母様、おかえりなさい。その後ろにいる子が?」

「えぇ。貴女の弟よ。」

 すると、奥から出て来た女性が俺の目の前に立ち、俺を嘗め回すかのように観察し、耳元で

「ちょっと不合格かな~。特にここが。」

 と言いつつ、いつぞやの秘書を思い返すような事を言い出した。

「奥行っていつものあんやこんやしよっか。奴隷君」

 俺はオーバーヒートし、最後の方は聞こえてなかった。

「聡夫、この子がさっき言った貴方の姉よ。仲良くしてやってね。」

 だが、俺は反応しなかった。

 そして、何故か、姉と呼ばれた女性は消えていた。

「聡夫?聡夫、聡夫、聡夫ぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!」

「奥様、どうかしましたか!?」

「早く聡夫をベットに。それと、帰りの車の手配と……」

 そこまで聞いて、俺は堕ちた。




 目が覚めると、俺は自分の部屋のベットの上で寝ていた。

 ゆっくり体を起こすと、勉強机に一つの封筒が置かれていて、俺はそれを開け、読み始めた。

『まさか、あれで倒れるとは思ってなかったし、私も総理の業務に戻るから、手紙を打ち残しておきます。聡夫、明日から学校を休んで、国会に来てください。お金は後で私が出すから領収書は切っておいてね。後、国会に着いたら連絡して。私の使いを送るから。そのためのプライベートアドレスとかも載せてあるから、きちんとそこに連絡すること。

それじゃあ、待ってるからね。




P.S.仏君も連れて来てね。』

 こうして、俺は我妻千代子がいると思わしき国会に仏と行かなければならない羽目になった。

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