表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
2/2

偶然

4月15日 曇り ➖


入学式の日に風邪をひいた。こんなベタなことなかなかないよ。こういうのは大体美人が教室に登場して「まって!すごいかわいい!」「誰だあの美人」などと騒がれるものだ。けれど私は違う。風になびくような黒髪もなければくっきりとした二重の目も持ち合わせちゃいない。私が佳帆ちゃんだったらなあと妄想したりしながら、教員室へ向かう。

「失礼します、、。松本先生いらっしゃいますか?」と尋ねると、大柄のいかにもな男性の先生がおーと言って出てきた。

「きみが()()さん?」


「あっはい。」


「よし、時間通りだね。じゃあ教室へ案内するからついてきてね。」


陽が差し込む廊下をぬけて階段を登ると1年B組とかかれた教室へ到着した。


「ここだね。じゃあ先に入るから声かけたら入ってきてね。」


松本先生はホームルームを始める。まだ顔も知らない

クラスメイト達が席に着き始める音が聞こえた。

それに比例して私の心臓の音が大きくなり始める。


「入ってきてくれ」


一瞬ビクッとなったが扉を開けてゆっくりと進む。


「1週間体調不良で休んでいたが君たちと同じ1年B組で勉強する立花さんだ。なにか一言」


「立花麻帆です。おっおねがいします!」


沈黙が走る。




やばいやばいやばいやばい、噛んじゃった。第一印象最悪だ。もう友達できないと考えた。


「じゃあ立花の席は鷹田の後ろだ」


「はい、、、。」


私はクラスメイトの顔をまともに見れないまましたを向いて言われた通りの席に着いた。


すると前に座っている鷹田くんが「よろしくね」ときらきらとしたはじけるような笑顔をみせてくれた。

驚いて顔をあげて「よろしく、、」っと返事をする。


うーん。どっかで見たことあるような、ないような。

でも身長高そうだし結構顔整ってる感じだった、子犬系だ。と確信し私の中で鷹田くんは1軍の男女隔てなく接してくれる人気者ポジに定まった。


予想通り、休み時間になると鷹田くんの周りには人が集まっていた。


私は探偵になれるかもしれないと感じた1日だった。

もちろん友達は出来なかった。








次回【体力テスト】


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ