幼き頃の記憶
「スクナ様〜もうすぐ授与式があるので起きて下さ〜い」
私はゆっくり目を開けて刀を持ち上げ名前を呼ばれた方に顔お向けた
「もうまた寝ていたのですか〜?」
「昔の夢を見ていた」
「もう寝るのも良いですが仕事の時間くらい真面目にしましょ〜」
「私はいつも真面目だともサクラ」
「話は良いので玉座に早く行きますよ、魔王様ももうお付きになっていらっしゃいますから」
私はサクラの後ろを付いていきながら幼い頃の記憶を思い出していた
今日も嫌な学校に行く時間になってしまった… この私藤沢陽子は高校生なのだが毎日が嫌で仕方なかった、学校に行けば同級生に暴力を振るわれたり物を隠されたりする、それを先生に報告したとしても「みんながそんな事する訳がない、嘘をつくな」と全否定され、学校から帰っても親はいない仕事で居ないとかではないただ単に遊び回っているだけだ
だが今日そんな私の日常に衝撃的な変化があった、なんと授業中にいきなり膨大な光が教室を覆い尽くし自身の体に今まで経験したことのない苦痛を感じ、そこで私の意識は飛んでしまった
(んぅ…眩しい)
次に目が覚めると知らない…人? 頭に獣の耳に腰には狐の尻尾が生えている人物が私を抱き抱えた
「巫女様可愛らしい女の子が生まれました」
「そう私にも抱かせて」
巫女と呼ばれた人物の方を見ると頭の耳は他と変わらないのだが腰から生えた尻尾が九本生えていた
「あぁう〜 (これは何が起こってるの?)」
「ちっちゃくてクリクリね」
「巫女様も産まれた時もクリクリで可愛らしかったですよ」
二人が談笑している間たシワと言うと今現在起きているこの状況に困惑が尽きない、さっきまで教室でつまらない授業をしていて目の前が白い光で染まって…そして激しい苦痛でそれからどうなった?
自身の身体を見てみると小さな手足に巫女と呼ばれた女性とは色が違うが紫色の九本の尻尾が生えているのが見えた、ここから導き出される答えは…
「だぁうぅあぁー (小説とかでよくみる異世界転生ってやつだ)」
「おっとっと…巫女様この子のお名前は決まっているのですか?」
「うん、この子の名前はスクナにするわ」
私の名前はスクナらしい…色々話しが進み過ぎて何が何だかわからなくなってきた
「可愛らしいお名前ですねスクナ様〜」
「ふふ…この子には元気で明るい子に育ってほしいわね」
「そうでございますねではスクナ様はお世話はこのカナヨがお世話いたしますので、巫女様はしばしお休み下さい」
「お願いね」
私を抱き抱えながら部屋を後にしてしてから私を抱えている女性から小さな囁きが聞こえてくる
「でもなんでスクナ様は尻尾などが紫色なのでしょう?…巫女様と同じ白色かユジン様の茶色のどちらかに似た色になると思うのだけれど…でも九尾なのは確かだからまあ良いか」
(何か色に付いて気にしているようだったけど大丈夫かな?)
私はカナヨに抱き抱えられながらミルクを飲む、そのまじまじ見ると…その高いのだ何がとは言わないが現代日本の平均と比べると明らかに
だが私は非力なない赤子なので仕方ないのだ、これは百合ではないただ食事をしているだけなのだ
ミルクを飲み終わり程よい眠気が来たところで私はベットに寝かされ夢の世界に旅立った
時間は進み私が4歳の時私は今まで感じたことの無い親の愛という物を知った、今までの私は親のは家にあまり帰って来なかった、帰ってきても酒を飲んでるだけで話もしなかった…だが今では
「スクナ〜お父さんと森に果物でも撮りに行がないか〜」
「ダメよスクナは私と遊びに行くんだから」
「スクナ様先ほど畑で採れたトマトがあるんですがよろしければお一つどうですか?」
父や母とはしょっちゅう遊びに行くし村の人には毎回外に出ると何かもらう、遊び過ぎて父親は仕事が進んでいないとかでたまに怒られているのだが、私は今とてもしやわせだ…前世での日常を考えるととても幸せだった
私が7歳になると母からは魔力の使い方を学び達からは体の動かし方…つまり戦い方を教わり出した、最近では魔力の操作は母以上になり身体能力は多分だが村で一番になっていると私は評価していた、何故なら元に余裕で父に模擬戦で余裕で勝てるようになった、これが世に言う転生者チートというやつかもしれない…また私何かやっちゃいましたかね?
時はかなり飛ばしてスクナが10歳になった時、いつも通りカナヨと遊んでいると私の住んでる天狐族の村に見慣れない一段が来訪してきた、遠くから見てみると頭から角が生えているものや爬虫類ににた体をした者はては二足歩行した昆虫に似たものもいる、そのものたちが向かってあったのは私と父と母それからカナヨと暮らしていた家であった
「ねぇねぇあの人たちは何しにきたの?」
「お嬢様にはまだ難しい話でさので大きくなったらお教えいたします」
「前からやってるけど私はそこまで幼くない」
「そうでございますね」
大体都合の悪い話はこの降りではぐらかされる
数日後にはまた違うものたちが来ていた、今度は人間たちであった今回来た人間は全員鉄の鎧を着ていてどこかと戦争でもしているのかと思うくらい周りを警戒しながら私の住んでる家に向かっていった
「今回も教えてくれないの?」
「申し訳ありません」
カナヨは悲しそうに顔を晒していった
時はまた流れて四年後私が14の時にそれは唐突に起きた…
いつも通り寝る前にカナヨにミルクを入れてもらって飲んでいると外が騒がしくなっていた、そこに突然慌てた様子の父と母が部屋に入ってくる
「スクナ早く着いてきなさい」
「どうしたのお母さん」
私の手を強く引っ張って父と母の寝室のタンスに入れられた
「良いかスクナ私達がここを開けるまで絶対に開けては行けないよ、当然だけど声も出しては行けない…良いね?」
「どうして?」
「後で教えてあげるから今は言う通りにしてお願い」
母が母にキスをしていき扉が閉められる
(いつまでここにいれば良いのかな?)
時間が経つにつれて周りからは悲鳴のようなものが絶えず聞こえてくる、いつになったらこの状況が終わるのか体を小さくして自分の尻尾にしがみ付きながら待っているうちにだんだんと静かになって行く、耳をすませば何か物を落とす音や鉄の擦れる音が聞こえる、外はどうなっているのか扉の隙間から覗いていると誰かが部屋に入ってくる音がして隙間から見ると全身鎧姿の人物が数人入ってくるのが見えた
何がどうなっているのか私には分からない、嫌分かりたく無かった頭では予想外ついてしまっていたが考えたく無かった、だがそんな私の願いは届かず鎧をきたものが私のいたタンスの扉が開かれた
「いや…来ないで…い…」
私は逃げる暇もなく捕まってしまった、いくらも書いても数人が借りて抑えられている状況に何故か力を入れても抜けるような感覚によって抜け出せないでいる
「まだ生き残りが嫌がったよ、まだ少し小さいが高く売れるんじゃないか?」
「売る前に楽しんでから売っちまった方が良くないか」
「やめろよ、今回は勇者様もこちらにきているんだから今回はそう言うことは無しだ、ほら隊長のところに連れて行くぞ」
私は踠きながら兵士に引きずられながら家の外に出たそこには数百人の甲冑をきた兵士がいた、その中に前世で見たことのある人間が何人かいた、私をいじめていた星崎アイラとクラスでは問題児であった森崎雄二にクラスのお調子者の中澤優斗の三人の顔が見えた
私はかなり驚愕した彼らがこの世界にいるのは驚いてはいない何せ私が転生したのだからクラスの連中も居て当然である…だが何故前世と同じ姿でなおかつあまり容姿が変わっていない
「ねぇ〜もう終わったんなら早く帰らせてよ、早くお風呂入って寝ないと肌に悪いでしょ〜」
「そうだな〜狐狩りも飽きて来たしな〜」
「俺は疲れたよ」
「申し訳ありません書かれていた者に逃げ出した奴らの掃除もやらなければならないのでしばしお待ちください」
周りを見たいは私は涙が止まらなかった、何故ならあいつらの横にはお父さんとお母さんそしてカナヨの首が転がっていて村の人達の死体もそこらじゅうにあった
(なんでこいつらはこんな事をするんだ…)
(なんだあんなにもヘラヘラ笑っているんだ…私の大切な人を…)
(お前たちはまた私から大切な物を奪うのか…)
そこで悲しみよりも怒りや憎悪が勝ち自身に内包されていた魔力を一気に解放した、近くにいた兵士は膨大な魔力により吹き飛び私を拘束していた拘束具は弾けた
「私から大切な物を奪ったんだから…お前達の大切なものも奪って良いって事だよね」
私は彼らが何か言う前に元クラスメイトであったもの達の元に高速で接近する、だが間に何人もの兵士が行くてを阻んでくる
「じゃまだー」
私は父と母に教わった事を思い出した、 (我々は普通の獣人と違って半精神生命体なので意識の力によって強さで変わってくるし普通の生物ではない人間種と言うよりかは精霊や悪魔に近い体をしていると)魔力で強化された拳が敵の持っていた武器とぶつかり高音を鳴らしながらへし折った、私は自身の痛みも気にせず敵を殺していった
「勇者様一度本国にお戻り下さいここは我々で時間を稼ぎます」
「そう兵士をまとめていた人間の指示で急いで転移魔法を起動した」
私は後一歩と言うところであいつらを取り逃してしまった、では私の怒り悲しみはどこにぶつければ良いのか、周りを見てみれば兵士がこちらに向かってくる、まずはこの兵士を皆殺しにするために自身の肉体をさらに強化して目の前の敵に走り出す
見ていただきありがとうございます、また後ほどどこか修正する可能性がありますがその時はよろしくお願いします