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変人と言われるJKですがこの度恋をしました。

作者: 笑顔の日曜日

明るいお話を書きたくなりました。

 デーデン、ここで問題です。青春とは何でしょうかー? 恋? 学校生活? それとも言葉では恥ずかしくて表現できないものなんでしょうか? 私は思うんですよ! そんな面倒なことの答えを探すよりも真っ当に生きていこうと……? こういう時一般的な答えを言う人がいると思うんですが、それって本当に正解なんですかね? 私って面倒くさい性格なのに面倒なことは嫌いなのでよく分かりません。でも1つだけわかることは恋をしたくないということです。


 だって刺される方ですよ? 痛そうじゃないですか! 異性に興味を持ち始めたとして、それは私とは違う体の形をしていて、ついてないものがついてあるからであって、好きとか嫌いとかないと思うんです。いや絶対にない!


 だから、私は恋をしたいんじゃなくて、体の違いに興味があるだけなんです!? 変態? いや! 違いますよ? 同じ地球に産まれてきたのに性別だけで優劣があるこの世は糞だと言いたいだけなんです。


「立花! 立花、授業中に寝るなんていい度胸じゃねえか? よしこの問題解いてみろ。完答したら怒るのを免除してやるよ」


「先生違うんです。私は今とても重要なことを考えていたのです。だからうつ伏せになっていただけで、サボろうとは思っていません。だから許して下さい。あと答えは分かりません」


「たーちーばーなー。お前は何回重要な考え事をしてるんだよ? え! 数学の時間だけ重要な事を考えないとすまない病気にでもなってるのか? 他の先生の授業では真面目に答えたり聞いたりしてると言ってたぞ? 分からないなら授業終わりにでも聞きに来れば先生は教えるぞ?」


 またクラスメイト達はお似合いの二人だと馬鹿にしてきます。確かに数学は分かりませんが、サボろうとも思っていません。ただ数字を見ていると頭が痛くなったり数式を聞いていると眠くなるだけです。これは人間なのだから仕方のないことです。そもそも算数の時も同じでした。これが数学になったら症状が悪化しただけだと思います。だから、そのごめんなさいとしか言えません。



「まーた怒られちゃったね結、昔から数学は嫌いだったから眠くなっても仕方ないのにねー。今日はどんなこと考えてたの?」


「青春について考えていました」


「ほう、それで答えは見つかった?」


「いえ、見つかってません。それどころか考えることを放棄しました。三門さんは彼氏がいると言っていましたが、しましたか? その時は痛かったですか?」


 また始まったよと言う顔をされて、また後で教えてあげるねと言って、顔を真っ赤にして教室から出ていってしまいました。


 は! そうだ、こんな大衆の面前でデリケートな質問をするなんて失礼なことをしたのでしょうか! 私が逆の立場だったら、きっと怒ると思います。気になることができたらとことん聞いてしまう癖は治さなくてはなりませんね。後で謝ることにしましょう。


 さて、無事仲直りできたので良かったです。そしてお昼休みを迎えました。そう、弁当を持ってきてない組は購買という戦場に足を運ばなくてはなりません。生徒の数よりパンが圧倒的に少ないせいで、最後の方だと売り切れてしまいます。同士達はそれを知っているので購買部の扉の鍵が開いてから、一気になだれ込みます。私の最近の戦績は負けのほうが若干多いですが、今日はベスト・オブ・ポジションを獲得したので、パンを手に入れることができると確信しています!


「それじゃー販売を始めますー。押さないようにゆっくり入ってください」


 おばちゃんからの戦いのゴングが鳴り、押さないようにゆっくりと入ってから集団戦が始まります。どけ俺が先だと主張するスポーツ部、どかねえと体育館裏に呼び出すぞと脅す不良達と皆が食を勝ち取るために手札を切り始めます。しかし、ここの来る歴戦の猛者達はそんな脅しに負けず前へ前へと突き進みます。


 ベスト・オブ・ポジションを手に入れたおかげか、詰まる前に真ん中を抜けて先頭集団に入れました。そして目の前には黄金色にキラキラと輝いている焼きそばパンがあります。これを手にすれば勝利は確定でしょう!


 手に触れたそばの感触よっしゃ勝ったと思いました。しかし、よく見ると半分しかありません。おばちゃんに文句を言おうとすると、反対側から同じく半分しかないという声が聞こえてきました。声の主を確認して文句を言うために、移動するとそこには数学の孤島先生がいました。


 この先生はどこまでも私の邪魔をする人です。絶対に許しません。残りの半分を奪うため大衆に紛れて近づきます。そして孤島先生が持っているもう半分を奪い取りレジへと走ります。完勝とはこういう事を言うのでしょう。清々しい気持ちでレジに付き会計をして袋から取り出すと中に入っていたのは焼きそばパン半分とアンパンでした。


 やられた。一体誰がそんなことをしたの? と思っていると後ろから孤島先生がやってきました。


「お前も焼きそばパンとアンパンのハーフ好きなんだな。今日からおばちゃんに言って、特別に作ってもらったんだよ。まさか、こんなに気が会うなんて思ってなかったぜ」


 ズッキュンこれが恋!?


 何故でしょう。ニコッと笑う顔を見て怒りどころか心がキュンキュンしました。きっとこれが恋なんだと思います。


 だったらこれが青春の1ページになるんですかね?


 面白そうです。でもごめんなさい、これ私が高校生の時のお話なのでもう六年くらい経ちます。今は孤島結という名前で生活をしています。

評価お待ちしております。


それではまた次回!

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