後日談
ROCK rock JAPANの全日程が終了した翌日の月曜日、アーティスト双葉の所属する事務所から声明が出された。
その表題は『応援して下さる皆様へ謝罪とご報告』というものだった。
以下その内容である
去る〇月〇日に開催されましたROCK rock JAPANの二日目、池のステージにおいてAM11:40より開演いたしました弊社所属アーティスト双葉のステージにおきまして、ステージに登壇していたのが双葉ではなく代役のスタッフであったことをここにお詫びし謝罪させていただきます。
併せまして同日AM11:32、弊社所属アーティスト双葉こと本名双葉 弥生(ふたばやよい)が死去いたしましたことをここにご報告させていただきます。
一連の経緯といたしましては、前日に現地入りしていた双葉がステージの様子や雰囲気を見ておきたいと終演時間間近に会場の下見に訪れたところ、池のスステージ内階段通路にて転倒、後頭部を強打する事故が発生いたしました。
その際は大事なく見えスタッフに支えられながらも自力で歩くことが出来る状態であり、本人からも問題ないとの申告がありましたが、おそらく就寝中に容体が急変した模様で、翌朝集合時間になっても連絡がないことに不安を覚えた弊社スタッフが部屋に駆け付けたところ、すでに昏睡状態でありました。
急ぎ救急搬送の手配をしましたが、突然のことに動揺や混乱が先行してしまい主催者様への報告がなされないまま時間だけが経過してしまい、急遽スタッフにて代役を立てる事にいたしました。
終演後に誤りであったと気付き主催者様に報告、弊社にて公表させていただく棟ご了承賜りまして今回のご報告とさせていただいております。
関係者様ならびにご来場者様に不快な思いをさせてしまい誠に申し訳ございません。
ここで場にそぐわないとは存じますがファンの皆様のため、双葉の最期についても少し触れさせていただきます。
病院に搬送された後も意識が戻ることは無く、我々やお医者様の呼びかけにも応じない状態ではありましたが、うわごとの様に「ピアス、ピアス」と繰り返しておりました。
前日転倒をした際にピアスを紛失したと申しておりましたのでそれを指すものかと思われます。そして臨終の直前にまるで意識が戻ったかのように急に微笑み「ピアスを見付けてくれてありがとう」とはっきりと発しました。
今際の際に見ていた夢の中で何方かが発見してくれたのでしょう。
それに安心したかのようにそのまま息を引き取りました。
ファンクラブの方と同じピアスを率先して装着することでファンの皆様との一体感を感じながら活動していた双葉でしたので、そのピアスがそれほどまでに大事なものであったと気付かせてくれるエピソードでしたのでご遺族の了承を賜り公表させていただくことといたしました。
また、弊社の今後につきましては・・・・・・・・・・・・
―完―
このお話は以上となります
ほんの一部分でも読んでくれた方が居たなら幸いです
ありがとうございました




