教会へ
初めて投稿させて頂きます。
初心者ですが、よろしくお願い致します。
この世界には多くの種族が住んでいる。
人であったり魔族であったり、様々な種族がいる。
その中でも、多くの種族に恐れられる者は魔王、多くの種族に望まれる者は勇者と呼ばれ、歴史の中に幾多の絶望と希望を生み出してきた。
そして今、歴史に新たなるページが刻まれることになる...
ここは王都ヒューマニア。人間の暮らす王国である。
ここで今日、希望する者が教会で神託を授かることになっている。
この国では15歳以上になったとき、望んだ者は神からの神託をもらい、それを元に職業を決めるのだ。
嫌なら行かなくても良いのだが、自分の適性や才能を知りたい者も多く、基本的には15歳ですぐに行く者が多い。
それはこの少年と少女も同じであった。
「ねえねえルーズ、いよいよ私達の番だね!早く行こうよ!」
「そうだねクイン。もうすぐ時間だもんね。」
ルーズと呼ばれた少年は、長く伸びた銀色の髪、年齢の割には小さい身長。遠くから見たら性別を間違えるほどに女の子らしい容姿をしていた。
クインと呼ばれた少女は桃色の髪にツインテール。身長はルーズよりも高く、まるで年の違う姉妹のようであった。
この二人は現在交際中であり、一緒に冒険者になることを考えていた。そのため二人で教会にやって来たのである。
クインは自分の才能に確固たる自信があった。幼少の時から何をやっても上手くいき、いずれは世の注目の的になることを疑わなかった。
一方のルーズは反対に何をやっても上手くいかず、周り、それどころか家族でさえも彼を馬鹿にしていた。唯一の理解者はクインだけだった。
ここでもし望まれる神託があれば、自分を認めてもらえる。クインとも一緒に居ることができる。ルーズは内心では必死だった。
そして教会の中に入り、神託の間に着いた時、王からの言葉が耳に入る。
「よく来たな。それでは始めよう。これより、お前達に神託を授ける。」
運命がここで決まる。
ここまで読んで頂きありがとうございます。
次回も見て頂ければ幸いです。