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この作品には 〔ボーイズラブ要素〕〔残酷描写〕が含まれています。
苦手な方はご注意ください。

信者レイプ!野獣と化した尊師

作者: 青獅子

――――夢を見ている。


地下室の空気は冷たく澄んでいた。


意識を失ってからどれだけの時間が経ったのだろう。


視覚や聴覚といった感覚はアテにならず、もはや自分が存在しているのかさえ定かではない。


まるで自分が地球の大気の一部になったような感覚だ。


底抜けの暗闇に、一条の光が灯る。


それと同時に、何かが這い寄ってくるような気配がした。


これから狩る獲物を品定めしているような、そんな気配だ。


――――刹那、この世のものとは思えないほどの気持ち悪い感触が左の太腿に走った。


「うっ…んっ…!」


朦朧としていた意識が覚醒し、信者は現実世界と邂逅する。


「気持ちいいかぁ…秋葉ぁ…」


聞き覚えのある男の声が信者の名前を呼ぶ。


「いいのかぁ…秋葉」


目隠しを外され、信者の視界はじりじりとそのおぞましい光景にピントを合わせていった。


「……!尊師!」


頭の理解に、感情の整理が追い付かない。


「なにしてんすか!尊師!」


信者は悲しげに慟哭した。


そこには色欲の衝動に憑りつかれ、野獣と化した尊師の姿があった。


尊師の髪は伸びに伸びまくり、髭も伸び切り、側から見れば仙人…いや、不衛生そのものである。


信者は理解した。この瞬間に瓦解した2人の関係は、もう元には戻らない。


「秋葉!お前のことが!好きだったんだよ!」


尊師の姿をしたケダモノは、信者の傷心など考えもせず、自分勝手に愛の告白をぶつけた。


「…っ!」


信者は思わずたじろいだ。これを愛とするには、あまりにも無理があったのだ。


――――しかし、それでも。


「ちょっと本当に…まずいですよ!」


信者の精一杯の抵抗。


憎悪、絶望、失望、憤怒、嫌悪感――――。


この心優しい信者が胸の中に抱いた感情はそんなものではない。


信者はただ、今まで共に築いてきた信頼関係を壊したくはなかったのだ。


「暴れんなよ、秋葉。暴れんなよ…」


「…!」


信者の願いは、その一言であまりにも呆気なく踏み滲られた。


「やめてください…!ほんとにっ!」


ケダモノは信者の抵抗を制止させると、おもむろにタオルを取り出し、媚薬を染み込ませた。


「な、なにしてんすか!」


あまりにも手慣れた一連の動作に、信者は恐怖する。


「う…羽毛!」


タオルを口に含ませられ、全身が熱に浮かされるような感覚に陥る。


それは痺れにも似た刺激で、理性とは裏腹に快楽だけが増幅していく。


堕ちる、堕ちる、堕ちる、堕ちる――――。


不本意ながらも恍惚な表情を浮かべた信者を前に、ケダモノは歓喜した。

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