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角行と飛車1-10

「ここは食堂やろ。喧嘩すんなや、アホどもが」

浅黒い肌をした如何にも軍人らしい男だ。確か名前は…。

「何の用です、羽黒刑事部長…」

あぁ、そうだ。羽黒基一(はぐろ・きいち)刑事部長。かつて鬼の機動隊にいたといわれるゴリゴリのマッチョ。

「しかし、羽黒刑事部長のおかげで助かりましたよ、ありがとうございました」

2課の男は頭を摩りながらその場を去った。その男が消えると

「われはアホか?」

いきなり飛車の顔面を殴った。眼鏡は吹っ飛び、三角の足元に転がる。

「“5年前”の黒星をまだひきずっとんかいな。まだまだガキやのぅ」

「……煩い、アンタに何が分かる」

「こっちはアイツのせいで顔に泥を塗られたんや。アイツにはそれなりに落とし前付けて消えてほしかったんじゃけどなぁ…」

「……だから俺がいる、じゃないですか…」

「せやったな」

ニィッと笑うと羽黒は歩貝に「んじゃ、失礼」と言い残し食堂を去った。


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