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第六話 偽装


朝。


森の中。


焚き火の灰が


まだ少し残っている。


クロエは


木にもたれて座っていた。


アイリスは


兵士の荷物を整理している。


袋の中には


干し肉。


乾パン。


水袋。


そして


小さな革袋。


アイリスが


袋を開く。


中から


金貨と銀貨が見えた。


「……お金もある」


クロエが言う。


「使っていいのか?」


アイリスは


肩をすくめる。


「私たちを処刑するための遠征費よ」


「遠慮する必要ある?」


クロエは


少し考え


頷いた。


「ないな」



アイリスは


硬貨の入った袋を絞り言う。


「でも」


「このままじゃ村には行けない」


クロエが聞く。


「黒髪だからか」


アイリスは頷く。


「ええ」


「黒髪は魔女の証」


「見つかったら終わり」


クロエは


少し考える。


「隠す方法は?」


アイリスは


小さく笑った。


「あるわ」



アイリスは立ち上がり


少し離れ


手を前に出す。


魔力が揺れる。


「色よ」


「我が魔力に従い」


「姿を偽れ」


黒髪が


ゆっくり色を変えていく。


黒。


深い青。


そして


青髪。


クロエが言う。


「変わったな」


アイリスは


髪を触る。


「偽装魔法」


「魔女なら大体使える」



アイリスが


クロエを見る。


「あなたもやってみて」


クロエは立ち上がり


何も言わず


軽く手を上げる。


魔力が動く。


黒髪が


ゆっくりと変わる。


黒。


灰。


白。


そして


銀色。



アイリスが


固まる。


「……え?」


クロエが聞く。


「どうした」


アイリスは


クロエの髪を見つめる。


朝の光と風を受けて


淡く輝き靡く銀髪。


「銀髪……?」


クロエが言う。


「変か?」


アイリスは


ゆっくり首を振る。


「変じゃないけど……」


「そんな色」


「見たことない」


クロエは


特に気にした様子もない。


「隠れればいい」


アイリスは


苦笑する。


「まあ……そうね」



クロエが


森の外を見る。


遠くに


煙が上がっている。


アイリスも気づく。


「村ね」


クロエが立ち上がる。


「行くか」


アイリスも立つ。


「ええ」


二人は


森を抜けて


村へ向かって歩き出した。



続く

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