第2章:魔法装備の構築と仲間の結集
ギルドを出た俺は、その足で宿屋の個室を借りた。本格的に魔法の検証をするには、人目は避けるべきだからな。
今の俺は、攻撃魔法こそ充実しているが防御面がスカスカだ 。オークキングの一撃で崖から叩き落とされた時のような醜態は二度と晒したくない 。
「前世の知識があれば、物理的な鎧なんて必要ないはずだ」
俺はイメージを集中させ、魔力を形にしていく。
魔法装備の新調
まずは、全身を守るための魔法障壁だ。
マジックバリア: 自分の周囲に透明な魔力の壁を展開する。全方位からの攻撃を防ぐイメージだ。
マジックアーマー(魔法の鎧): バリアとは違い、肌に密着させるように魔力を固める。衝撃を吸収しつつ、動きを阻害しない。
マジックガントレット(魔法の小手): 両手に魔力を集中させ、物理攻撃を弾き飛ばす硬度を持たせる。
マジックレガース(魔法のレガース): 脚部に魔力を纏わせる。防御だけでなく、俊敏さを生かす俺のスタイルを強化するイメージだ 。
マジックシールド(魔法の盾): 必要な瞬間に、必要な場所へ強力な盾を出現させる。
頭の中に響く声: 「レベルアップしました」
ステータス確認
「ステータスオープン」と唱えると、さらに進化した文字盤が現れた 。
ザック(23歳) 男 レベル24 HP 650/650 MP 800/800
【新規習得スキル】
マジックバリア 10
マジックアーマー 15
マジックガントレット 5
マジックレガース 5
マジックシールド 10
「消費MPは少し高めだが、これで鉄壁だ。物理的な防具は最低限でいいな。重い鎧を着て、俺の長所である俊敏さを殺す必要もなくなった」
俺は試しにマジックガントレットを発動させ、短剣の刃を素手で握ってみた 。火花が散るような音がして、刃は俺の皮膚に届く前に見えない魔力の層に阻まれている。
「よし、完璧だ。攻撃、防御、収納……。冒険者に必要な要素はすべて魔法で補えるようになったな」
重い背嚢や窮屈な鎧から解放された俺は、まるで羽が生えたかのような軽やかさを感じていた。
宿の個室で防御魔法の感触を確かめた俺は、次なるステップとして移動魔法の構築に取り掛かった。前世の知識があれば、物理法則や空間の概念を魔法に落とし込めるはずだ。
「まずは、空を自由に飛びたいな。重力を遮断するか、推進力を生み出すイメージだ」
移動特化魔法の考案
フライ(飛行魔法): 自分の周囲の重力を制御し、風の魔法と組み合わせて自由自在に空中を移動する。
アクセル(高速移動): マジックレガースに爆発的な推進力を与え、一瞬で敵の間合いに入る、あるいは離脱する。
ショートジャンプ(短距離転移): 視界の範囲内にある空間を折り畳み、一瞬でその地点へ移動する。
テレポート(長距離転移): 一度行ったことのある場所、あるいは鑑定スキルで座標を確定させた場所へ瞬時に移動する。
頭の中に響く声: 「レベルアップしました」
ステータス確認
「ステータスオープン」
ザック(23歳) 男 レベル28
HP 850/850 MP 1100/1100
【新規習得スキル】
フライ 15
アクセル 8
ショートジャンプ 25
テレポート 50
「ついにMPが1000を超えたか。レベルの上限がないっていうのは、こういうことなんだな」
俺は試しにショートジャンプを発動させた。部屋の端から端へ、文字通り「瞬きする間」もなく移動する。次にフライで体を浮かせてみる。足が床から離れ、重力から解放される感覚は最高に気持ちがいい。
「これならどんな険しい崖も、オークキングの群れも関係ないな。逃げるのも追いかけるのも思いのままだ」
前世では満員電車に揺られて通勤していたのが馬鹿らしくなる。 この力があれば、世界中のどこへだって行ける。
移動魔法の習得でレベルが28まで上がり、MPも1100を超えた。これだけ魔力に余裕があるなら、冒険の合間の生活を快適にする魔法も必要だ。前世の「前田保」だった頃の便利な暮らしを魔法で再現してみることにした。
生活便利魔法の考案
クリーン(自動洗浄): 洗濯機と掃除機のイメージ。服の汚れや体、さらには周囲のゴミを一瞬で消し去る。
ドライ(乾燥): ドライヤーと衣類乾燥機のイメージ。温風を当てるのではなく、水分だけを魔法で弾き飛ばす。
クーラー&ヒーター(温度調節): エアコンのイメージ。魔法で周囲の気温を一定に保つ。過酷な雪山や砂漠でも快適に過ごせるはずだ。
クリエイト・フード(簡易調理): 電子レンジとコンロのイメージ。火魔法と水魔法を応用し、アイテムボックス内の食材を最適に加熱・調理する。
マジック・ライト(照明): LED照明のイメージ。浮かぶ光の球体を出し、明るさや色温度を自由に変える。
頭の中に響く声: 「レベルアップしました」
ステータス確認
「ステータスオープン」
ザック(23歳) 男 レベル30 HP 1000/1000 MP 1300/1300
【新規習得スキル】
クリーン 1
ドライ 1
温度調節 3
調理魔法 5
マジック・ライト 1
「よし。これで野宿になっても、前世の高級ホテル並みの環境が作れるぞ。消費MPも微々たるものだ」
俺は試しにクリーンを自分に使ってみた。オークキングに殴られてボロボロだった服の泥汚れや、返り血が一瞬で消え去り、新品同様の清潔さになった。さらにマジック・ライトを部屋に浮かべると、安宿の薄暗い部屋が前世のオフィスのように明るくなった。
「魔法はイメージ次第。戦いだけじゃなく、生活を豊かにするために使うのも悪くないな」
すっかりリフレッシュした俺は、Cランク冒険者として本格的な「初仕事」を探すため、再び街へ繰り出す準備を整えた。
一通り生活環境を整えた俺は、今後の活動を見据えて仲間を探すことにした。いくら俺がチート級の魔法を使えても、アイテムボックスに溜まっていく魔物や素材を適切に流通させたり、専門的な解体を行うにはプロの力が必要だ。
俺はギルドの酒場と商業ギルドを回り、目星をつけた。
仲間の候補たち
1. 落ちこぼれの魔術師:リセ(24歳)
ギルドの隅で一人、安酒を煽っていた美人魔法使い。
特徴: 20代半ばの整った容姿だが、魔力制御が極端に苦手で、初級魔法すら暴発させるため「落ちこぼれ」の烙印を押されている。
勧誘の理由: 俺の「魔力操作」や「イメージ」を教えれば、化ける可能性がある。何より、俺の魔法を「魔法の常識」で否定しない素直さがある。
2. 優秀な商人:ガルド(35歳)
商業ギルドの片隅で、帳簿を睨みつけていた男。
特徴: 35歳、非常に頭が切れるが、正直すぎて汚い商売ができず、大手商会を追い出された過去を持つ。
勧誘の理由: 俺が「アイテムボックス」から出す大量の素材を、足がつかないように高値でさばくには、彼の流通知識と誠実さが必要だ。
3. 解体のプロ:ボリス(35歳)
裏通りの精肉店で、見事な手つきでナイフを振るっていた大男。
特徴: 35歳、口数は少ないが、解体技術は街で一番。魔物の急所や素材の価値を熟知している。
勧誘の理由: オークキングのような大物をアイテムボックスに入れたままだと宝の持ち腐れだ。彼に「収納」の中で鮮度を保ったまま解体してもらえば、素材の価値は跳ね上がる。
パーティー結成
俺は3人を高級宿の個室に集めた。ガルドは怪訝な顔をし、ボリスは無言、リセは場違いな場所にオドオドしている。
「単刀直入に言う。俺はCランクに上がったばかりのザックだ。俺には、お前たちの力が必要だ」
俺は「マジック・ライト」をオフィス並みの光量で点灯させ、空間から「アイテムボックス」を介して最高級のワインを取り出した。
「リセには魔法の真髄を教える。ガルドには俺が獲ってくる素材の全権を任せる。ボリス、あんたには誰も見たことがないような魔物の解体を頼みたい。どうだ、俺と組まないか?」
前世の「社畜」時代に培ったプレゼン能力と、今手にした圧倒的な魔法の力。この二つを目の当たりにした彼らの顔に、驚愕と期待が混じり合う。
頭の中に響く声: 「レベルアップしました」
ザック(23歳) 男 レベル32 HP 1200/1200 MP 1600/1600 新規スキル:指導、カリスマ
「よし、話が早くて助かる。まずは顔合わせも兼ねて、俺の『移動魔法』で、誰も辿り着けない秘境へ狩りに行こうか」
俺たちは、セロージの街の少し外れた場所に広大な土地を購入した。商人ガルドの交渉力と、俺がオークキングを倒して得た資金があれば容易いことだった。
拠点の新築:魔法と科学の融合ビル
俺は土魔法と土弾を応用し、瞬時に強固な基礎と壁を作り上げた 。
1階:精肉・販売エリア ボリスのための解体所と、ガルドが切り盛りするショップを併設した。俺の「クリーン」魔法で常に清潔が保たれ、「温度調節」で巨大な冷蔵・冷凍庫を実現した。
2階:居住・特訓エリア 前世のマンションをイメージし、床暖房、魔導式給湯器、さらにマジック・ライトによる間接照明を備えた。
肉屋の併設 ボリスがオークキングの肉を芸術的に解体し、ガルドが「希少部位」として貴族へ売り出すルートを構築。街の噂は瞬く間に広まった。
リセへの「科学的イメージ」特訓
新拠点の道場で、俺はリセに向き合った。彼女は杖を握りしめ、必死に初級の火魔法を唱えようとしていたが、魔力が霧散して不発に終わる。
「リセ、詠唱はやめろ。あれはイメージを固定するための補助輪に過ぎない 」
俺は彼女の前に水を入れたコップを置いた。
「魔法はイメージだ 。火を出すんじゃない。空気中の分子を激しく振動させて、摩擦熱を生むイメージを持つんだ。さっきの俺の『スチーム・エクスプロージョン』の原理を教えただろ? 」
リセは混乱していたが、俺が前世の知識(分子、振動、気化熱)を噛み砕いて説明すると、次第にその瞳に光が宿った。
「分子の……振動……。ただ燃やすんじゃなくて、熱をそこに『発生』させる……」
彼女が指先を向けると、小さな、しかし太陽のように凝縮された超高温の火球が現れた。
「できた……。私、魔法が使えた……!」
頭の中に響く声: 「レベルアップしました。弟子の成長によりボーナス経験値を獲得しました」
ザック(23歳) 男 レベル35 HP 1500/1500 MP 2000/2000
【新規習得スキル】
教授(極): 他者にイメージを共有する効率が上昇。
創造建築: 魔法による構造物作成の精度が上昇。
リセの才能が開花し、ボリスの解体した肉は飛ぶように売れ、ガルドが資産を倍増させていく。俺の「前世知識×魔法」による無双は、もはや戦闘の枠を超えて街の経済すら動かし始めていた。
拠点が完成し、リセの魔法も形になってきた。俺は「チーム・ザック」の初陣として、街からテレポートで数分の距離にあるBランクダンジョン『深緑の監獄』へと向かった。
同行するのは、魔法使いリセ、商人のガルド、そして解体師のボリスだ。
ダンジョン突入と「科学魔法」の威力
「いいか、リセ。魔法は『出力』じゃない。『効率』だ。無駄な熱を出すな、対象の一点に全エネルギーを集中させろ」
「はい、ザック先生!」
ダンジョンの入り口で、Bランクの魔物「アーマードタートル」が立ち塞がる。並の魔法や剣では傷一つつけられない超硬度の甲羅を持つ魔物だ。
「リセ、やってみろ。イメージは『プラズマ切断』だ」
リセは深く息を吐き、指先をカメに向けた。 「……空気を電離させ、超高温の細い線を……。プラズマ・カッター!」
彼女の指先から、眩いばかりの青白い光線が放たれた。次の瞬間、アーマードタートルの巨大な甲羅が、バターをナイフで切るかのように真っ二つに泣き別れた。
「……うそ。私、あんな化け物を一撃で?」 リセが自分の手を見て震えている。
プロの仕事とパーティーの成長
「よし、ボリス、出番だ」
ボリスが沈黙を守ったまま前に出る。彼はマジックガントレットを装備した手で、真っ二つになったカメの隙間に迷いなくナイフを滑り込ませた。
「……いい素材だ。甲羅の継ぎ目、ここを外せば最高の防具材になる」
ボリスの神業のような解体により、本来なら数時間かかる作業が数分で完了する。ガルドもただ見ているだけではない。
「ザック、この個体は魔力が濃い。甲羅だけでなく肝も薬師に高く売れる。ボリス、そこも傷つけずに頼むぞ」
ガルドは敵の動きを冷静に分析し、次に倒すべき獲物の価値を俺に伝える。実戦を通じて、3人の動きは見違えるほど良くなっていった。
頭の中に響く声: 「レベルアップしました。パーティーメンバーがレベルアップしました」
ステータス確認
ザック(23歳) 男 レベル40 HP 2000/2000 MP 3000/3000
リセ(24歳) 女 レベル25 スキル:プラズマ魔法、精密魔力操作
ガルド(35歳) 男 レベル18 スキル:相場鑑定、弱点看破(素材的価値)
ボリス(35歳) 男 レベル22 スキル:神速解体、部位破壊
「よし、全員レベルが上がったな。特にリセ、お前のプラズマ魔法はBランク上位でも一撃だ。自信を持て」
「はい! 私、もう落ちこぼれなんて言わせません!」
俺たちは「テレポート」を発動し、一瞬でセロージの街の新拠点へと帰還した。そこには、ボリス専用の解体所と、ガルドが支配する最新鋭の肉屋が待っている。
拠点に戻ってからも、翌日から俺たちは連日のようにダンジョンへ通い詰め、徹底的なパワーレベリングを行った。俺の「指導」スキルと前世の科学知識を組み合わせた特訓により、リセだけでなく、非戦闘職だったガルドとボリスまでもが魔法を使いこなす戦闘集団へと変貌を遂げた。
深層での乱戦と魔法の共演
深層に降りるにつれ、魔物の質は明らかに変わっていた。 「鑑定」を使うと、前方から「テラー・マンティス」の群れ、さらに奥にはAランクに片足を入れた「アース・ドラゴン」の気配があった。
「ガルド、ボリス! お前らも覚えた魔法を試せ!」
「了解だ! マーケット・プレッシャー(重力魔法)!」 ガルドが前世の経済用語から着想を得た重力魔法でドラゴンの動きを封じ、肉体的な自由を奪う。
「仕留める。ブラッド・コントロール(血液操作魔法)!」 ボリスが解体の知識を応用し、ドラゴンの体内から直接失血死させる。リセの「熱膨張魔法」と組み合わさることで、Aランクモンスターは抵抗する術もなく沈んでいった。
頭の中に響く声: 「レベルアップしました。パーティー全員が驚異的な成長を遂げました」
ステータス確認(パワーレベリング後)
ザック(23歳) 男 レベル55
HP 3500/3500 MP 5000/5000
スキル:超高圧水流、重力操作、空間切断、鑑定
リセ(24歳) 女 レベル42
HP 1800/1800 MP 3200/3200
スキル:プラズマ・キャノン、熱膨張魔法、精密魔力操作
ガルド(35歳) 男 レベル35
HP 1200/1200 MP 1500/1500
スキル:重力魔法、市場支配、在庫管理(魔法)
ボリス(35歳) 男 レベル38
HP 2200/2200 MP 1200/1200
スキル:血液操作魔法、神速解体、全細胞摘出
「信じられない……。数日前までEランクで、死にかけて崖から落ちていた俺が、仲間と一緒にこれだけの高みに到達するなんてな 」
「ザック、全員が魔法を使えるとなれば、もうギルドの常識なんて通用しないぞ。このドラゴン素材の価値も、俺の魔法でさらに吊り上げてやる」 ガルドが不敵な笑みを浮かべた。
俺たちはアイテムボックスに山のような高級素材を詰め込んだまま 、次なる一手を練るために拠点へと引き上げた。
拠点でのパワーレベリングを終えた俺たちは、ガルドが商業ギルドの古い記録から見つけてきた、魔物の被害で崩壊寸前の貧しい村「ノース・ルグ」の救済に向かうことにした。
村の救済と防衛拠点の建設
テレポートで村に降り立つと、そこには痩せ細った村人たちと、魔物に壊されたボロボロの柵があるだけだった。俺は即座に指示を出す。
ボリスの炊き出し: アイテムボックスから取り出したオークキングやドラゴンの肉を、ボリスが「血液操作魔法」で完璧に下処理し、村人に振る舞う。
ガルドの物流支援: 「在庫管理(魔法)」から村に必要な穀物や衣類を次々と取り出し、混乱する村人を落ち着かせる。
俺とリセの防壁建設: 俺が「土魔法」と「創造建築」で、村を囲う高さ10メートルの強固な石造りの防壁を一瞬で隆起させる。リセはそこに「熱膨張」と「冷却」を交互にかけ、岩の密度を極限まで高めてダイヤモンド並みの硬度を持たせた。
さらに村の四隅には、リセが考案した「プラズマ・キャノン」を自動発動させるための魔導回路を組み込んだ砦を建設した。
頭の中に響く声: 「レベルアップしました。大規模建築および領地救済の功績により、新たな称号を獲得しました」
ステータス確認(村の要塞化後)
ザック(23歳) 男 レベル62
HP 4200/4200 MP 6500/6500
称号:救世の建築師
新スキル:城塞作成、魔力供給ライン
リセ(24歳) 女 レベル48
HP 2100/2100 MP 4000/4000
新スキル:固定砲台、防壁強化(極)
ガルド(35歳) 男 レベル39
HP 1400/1400 MP 1800/1800
新スキル:領地管理、物資調達(広域)
ボリス(35歳) 男 レベル41
HP 2500/2500 MP 1400/1400
新スキル:大量調理、毒素抽出
「これでもう、どんな魔物の群れが来てもこの村は落ちない。ここを俺たちの第二の拠点、いや『魔法科学都市』の雛形にしよう」
俺がそう宣言すると、絶望していた村人たちは涙を流して俺たちの前に膝をついた。前世の知識で作り上げたこの砦は、この世界の常識を塗り替える最初の「聖域」となった。
ノース・ルグの村が要塞化され、安定した運営が始まると、俺たちはさらなる組織拡大に乗り出した。ガルドとボリスは、村の中でも特に意欲的で素質のある若者たちを5人ずつ選び、直弟子として育てることに決めた。
弟子の育成と拠点の自動化
ガルドの商人軍団(弟子5人): 商売の基礎から「市場支配」の片鱗までを叩き込まれた弟子たちは、セロージの街にある本拠地の運営を引き継いだ。
ボリスの解体師集団(弟子5人): 魔物の急所や「鮮度固定」の基礎を学んだ弟子たちは、肉屋の店頭に立ち、オークやドラゴンの肉を芸術的に捌き始めた。
パーティー登録の拡大: 俺は「ステータスオープン」の権限を応用し、弟子10人全員を俺のパーティーのサブメンバーとして登録した。 これにより、俺たちがダンジョンで経験値を得るたび、拠点にいる弟子たちにも同等のレベルアップが共有される仕組みを作った。
ステータス確認(組織拡大後)
ザック(23歳) 男 レベル75
HP 5500/5500 MP 8500/8500
称号: 魔法科学の開祖、10人の師父
リセ(24歳) 女 レベル60
HP 3000/3000 MP 6000/6000
スキル: 反物質生成(理論段階)、広域プラズマ爆撃
ガルド(35歳) 男 レベル55
HP 2000/2000 MP 2500/2500
スキル: 遠隔在庫操作、強制取引
ボリス(35歳) 男 レベル58
HP 3800/3800 MP 2000/2000
スキル: 細胞レベルの解体、死体自動回収
弟子たち(10名) 平均レベル45
ガルド派: 鑑定・流通魔法を習得。
ボリス派: 高速解体・保存魔法を習得。
「よし、これで俺たちが現場を離れても、肉屋と拠点の経営は止まらない。弟子たちが勝手にレベルアップしていくから、防衛力も上がる一方だ」
ガルドはすでに、王都全域を網羅する魔法的な流通ネットワークの構築をシミュレーションし始めていた。 俺たちは自由になった身で、この世界のさらなる深淵へと挑む準備を整えた。




