ロマンスカーガール!
いつも有難う御座います
ロマンスカーって何?
特急電車です。
前は社内販売がありました。
検索すると写真もたくさん見れます。
よろしくお願いします
若かりし頃、ロマンスカーアテンダントのアルバイトをしていました。
当時は確か「ロマンスカーガール」って言ったはず。
現代においてまためんどくさいなんちゃらが「風紀が乱れる」とかなんとか言って「ガール」って使わないようにしたのかな?
でも、私はロマンスカーガールだった。
(当時はぴちぴちですよ)
ここまで書いて「ロマンスカーって何?」って思われる方がいるかも?
いや、いや、いや…いるだろうって事に気づきました。
全く電車に詳しくないので、誰か鉄ちゃん様に助けて欲しいところですが…
Wikipediaによりますと、ROMANCECARは、小田急電鉄が運行する特急列車および特急車両の総称である。列車により箱根登山線や東京地下鉄(東京メトロ)千代田線・東海旅客鉄道(JR東海)御殿場線と直通運転する。
なんですが、小田急さえわからない方もいるのでは?と。
えっと…小田急は、電車の会社です。
(すみません、小田急グループ事業が広域すぎて長くなりますので、どうしてもお知りになりたかったら、Wikipediaに聞いて下さい。ものすごーーく詳しく書いてありました)
ロマンスカーアテンダントの事をわかりやすく書かれた記事を見つけました。(https://s.response.jp/article/2022/01/20/353394.html)になります。
それと、2015年に公開された映画『ロマンス』では、元AKBの大島優子さんがMSEのアテンダント役を演じたそう。
そういえば大島優子と同じロマンスカー制服のりかちゃん人形をもらったけど、友達のお子にあげたのを思い出しました。
ちなみに今は、ロマンスカーアテンダントはいません。
そんなおしゃれな話しの前のバイトの話しに戻ります。
ロマンスカーは「特急券が必要な電車」です。
今は、私がバイトしていた当時とは大きく異なる距離を走っています。
当時は、新宿から箱根湯本まで、新宿から江ノ島まで。
と、その間の駅に停まっていました。
「走る喫茶室」が売りなので、コーヒーや紅茶の車内販売がありました。
昔の新幹線と同じですね。
紺色に赤いラインが入った制服と黒いストッキングで、私は主に「新宿 ⇔ 箱根湯本」に乗車していました。
(新宿⇔江ノ島間と受け持ちの会社が違う)
まず、出発前にホーム側、乗車口に立ち「いらっしゃいませ」とか「おはようございます」とか言って、45度のお辞儀をしてお客様をお迎えします。
新宿で降りる時は「ありがとうございました」で、箱根で降りる時は「ありがとうございました。いってらっしゃいませ」とか。
そして、走行中は一車両毎に、連結部でペコリと挨拶して「本日はありがとうございます」と言って、ワゴンを押しながら販売し、飲み物の注文を受けて、届けるのが主な仕事。
車内販売ですが、コーヒー、紅茶などは、注文を受けてキッチンに行き、カップに作ってもらってからお盆に乗せてお客様の所まで運びます。
今でなら「そろりそろり…」とか、心で思っているのでしょうが、当時は真面目なので。
お盆の上にコーヒーを乗せて、走る列車で溢さず運ぶ…
けっこう大変です。
ある日、四人のサラリーマンのグループが向かい合う席にコーヒーの注文が入りました。
キッチンに戻り、コーヒーを四つお盆に乗せてサラリーマンのところへ。
席の脇にしゃがみ、コーヒーを渡します。
ガッタン!
電車が大きく揺れ、手前のサラリーマンの膝の辺りに一口分の量のコーヒーを溢しました。
火傷!スーツにシミが!…焦る私。
「きゃー…申し訳ありませんっ!」誠心誠意謝りました。
持っていたお手拭きで拭きます。
「いや!大丈夫!えへへへ〜」
「お!お前いいなぁ〜」
「気にしなくて大丈夫だよー」
「俺の所に零せば良かったのに〜」
四人がわいわいと嬉しそうでした。
マジで嬉しそう。
「本当に申し訳ありませんでした」
一応ペコペコと謝りながらその場を離れました。
(サラリーマンがちょっとアレで助かった)
新宿⇔箱根は、往復で3時間ほどです。
一日最多乗務は3往復です。
家から始発で新宿に行き、終電手前の電車で帰りました。
箱根で30分休憩があるので、ホームで買う駅弁が楽しみでした。わさび漬けとか、小田原のかまぼことか入っていました。
(わさび漬けも関東ですかね。わさびの茎とか根を酒粕で漬けたものです。小田原のかまぼこ、箱根駅伝の中継所で有名です)
3往復すると、陸に降りた時に目が回ります。
動いていないのに、動いているように感じてグラグラするんです。
陸酔いって言うんですかね?
けっこうふわふわした歩き方になっていました。
「お疲れ様」
3往復乗車したその日、ガール先輩にチューハイを渡されました。
「えっ!私飲めません」と断ると「飲めないってどういうつもり?」と言われ…
「いただきます…」怖いのでいただきました。
(コンプライアンスなんて言葉無い時代!)
陸酔いで、飲めない私がチューハイを飲む…
結果がとんでもないです。
自宅へ帰る為の乗り換え駅に降りましたが、一歩目からよろけます。
二歩目、タタッ…ヨロロ…三歩目、タタタッ…ヨロロ…
どうしても真っ直ぐ歩けません。
意識ははっきりしているので、千鳥足がめちゃくちゃ恥ずかしい。
困った。
ぐっと立ち止まり、下を向いて考えます。
どうしよう…
そこで私はホームに埋め込まれたタイルに気付きました。
あれ?これ目地真っ直ぐじゃん。
タイルの目地を踏んで行けばふらふらしないで歩けるんじゃない?
いや、それでもふらふらしますが…
よろよろとタイルの目地通りに歩き、乗り換え…自宅の最寄駅でも目地を見つけてその通りに歩く。
曲がる時はしっかりと直角に。
なんとか家までたどり着いたのを覚えています。
短期間のバイトでした。
新幹線ガールのバイトも考えたのですが、新幹線だとどこか遠くの終着駅で一泊とかあるのでやめました。
余談になりますが…
私がロマンスカーガールのバイトをしていたと同時期に、旦那さんも途中の停車駅で駅員のバイトをしていたんですって。
閉まった扉の向こうで、未来の旦那様が「出発進行〜」とか言ってたのかな?
拙い文章、最後までお読み下さりありがとうございます。