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勘違いしないと決心した俺は、それでも勘違いしてるらしい  作者: 陽瑞
第一章:親友のラブコメを羨むのはおかしいだろうか?
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思わぬ光景

フードコートは休日の昼ということもあり、混雑していた。

休日の昼間のフードコートは席を確保するの面 面倒くさい。

1人だと意外と簡単に席を確保できるので、先に昼食を買いに行ってから、席を探しても問題ないが、2人以上で来るとそうもいかない。 


はぁ、空いてる席探すのだるいな


2人以上でフードコートに来た時、そう考えてしまうのも、おかしくはないだろう。


「やっぱり混んでるね。」


「今思えば、少し時間をずらすべきだったな」


昼食どきは人が多くて、空いてる席を探すのに時間かかるけど、そこから少しずらすだけで空いてる席がちらほらあるってのも珍しくないからな。


俺と朝日奈は歩きながら空いてる席・空きそうな席を探していた。

探し出して1分もしないうちに、席を確保することができた。

正直、運が良かった。 悪い日には、中々席を確保できないということもざらにある。


しかし、今日ショッピングモールに分かったことがある。

いや、元々分かってはいたが、今日再認識した。

やはり、ショッピングモールはリア充どもが多い。

しかも、そのリア充どもは幸せそうな雰囲気を醸し出す。

だから、そいつらを見て、異性とはいえ恋人でも何でもないただの幼馴染と買い物に来ている俺が


──リア充ども、爆発しろ‼︎


こう思ってしまうのも仕方ないだろう。

いや、でも、休日の今日はまだマシだ。

平日とか学校帰りに制服デートしてるカップルとか見つけてしまって、同じ高校生ということもあって、私服でデートしてるやつより何倍も羨ましく感じる。

私服で遊びに出かける学生も多い休日は、部活帰りに制服デートしてるカップルを見るけど、平日に比べると制服デートしてるカップルの数が少ない。

何で制服デートをしているやつの方が羨ましいかって。

そんなの同年代だからに決まっているだろ。

自分と同じく高校生だろうあいつらは制服デートをしているのに、俺はする相手もいない独り身、あいつらを羨ましく思ったり、嫉妬したりするのは仕方がないじゃないか。

そんなことを考えていると朝日奈から話しかけられる。


「この後、どうする?」


「あー、どうしよ。何も考えてなかった。」


正直、晴翔の誕生日プレゼントは買うという目的は達したから、帰ってもいいんだけど、せっかくショッピングモールに来たのにもう帰るのはもったいない気がする。

映画でも見るか、それとも……

手元にあったジュースを飲んでいると思わぬ光景が目に映る。


「──ッ‼︎ 」


「どうしたの?」


「朝日奈、あれ」


俺は先ほど見た光景の方に指を指す。

そこには、私服姿で仲良く話す高校生くらいの1組の男女がいた。

それだけなら、羨ましく思い、「リア充、爆発しろ‼︎」って思うだけだ。

しかし、そのカップルと思わしき1組の男女の男の方にはやけに見覚えがある。

俺と朝日奈は今日、その男の為に、このショッピングモールに来たと言っても過言ではない。

そう、そこには、彼女と思わしき人物を引き連れている俺たちの幼馴染──天瀬晴翔がいた。

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