ショッピングモール
何の変哲もない授業を受けて、いつも通り、晴翔が部活に行ったので、朝日奈と2人で帰る。
最寄駅に着き、住むマンションに帰る途中に明日の買い物についてどうするか朝日奈に聞いた。
「明日、何時集合にする?」
「うーん、部屋前の廊下に朝10時とかでどう?」
「おっけー。どこに行くつもり?」
「あー、駅のすぐ近くにあるショッピングモールに行こっか」
「りょーかい」
明日の件について決め終えるとちょうど、家に着いた。
「じゃあ、明日はよろしく」
「遅刻すんなよ」
「しないよ」
◆◆◆◆◆
俺たち幼馴染は幼稚園の頃から、お互いの家族を交えて、誕生日パーティーをしていたので、誕生日を祝うのが家族間で習慣になっている。
そのため、日曜日に俺は晴翔の誕生日プレゼントを買いに朝日奈とショッピングモールに来ていた。
「うーん、晴翔への誕生日どうしよう? 霜月は決めた?」
「俺は決まってる」
まぁ、ここ2、3年渡すものは変わってないけど。
「ええっ⁉︎ もう決めたの? 早くない? ちなみに何渡すの?」
「ラノベ。晴翔の家にはよく行くからどのラノベ持ってるか知ってるんだよ。だから、持ってないラノベでおすすめのやつを何冊か買って、プレゼントするわ」
「あー、なるほどね。霜月も晴翔も好きだよね、ラノベ」
「まぁな、で、プレゼントどうすんの?」
「ほんと、どうしよ。全然いい案が思いつかない」
何でプレゼント1つでそんな悩むかな。
毎年恒例なんだから、気軽に選べばいいのに。
「スニーカーとかどうかな?」
「別に悪いとは思わんけど、足のサイズ知ってんの?」
「知らないです。プレゼントどうすればいいと思う?」
幼馴染への誕生日プレゼント選びがまさかの他力本願。
思わずため息が出る。
「はぁ、誕生日プレゼント選びを他人に任せるってどうなの?」
というか、去年まで自分1人で選んでいたはず。
去年までプレゼント選び、どうしてたんだよ。
「……!そうだね。もう少し自分で考えてみる」
「プレゼント用のラノベ買いたいし、本屋、行こ」
「うん、行こっか。」
俺は本屋で新作、おすすめのラノベを何冊か買って、ラッピングしてもらった。
そして、俺がラノベを選んでいる間に朝日奈もプレゼントを決めたらしい。
「プレゼント、どうすんの?」
「文房具にする。無難だから」
この後、朝日奈がプレゼントを買うと昼食を食べる時間になっていたので、昼食を取るためにフードコートに向かった。
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