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勘違いしないと決心した俺は、それでも勘違いしてるらしい  作者: 陽瑞
第一章:親友のラブコメを羨むのはおかしいだろうか?
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非リアへの質問

俺たちは、尾行を開始して、ほんの数分でやめた。

何で辞めたんだ?って。

そんなの見ているこっちがつらくなったからだ。

恋人繋ぎしたり、腕を組んだり、あからさまに恋人らしいことをしていたので、付き合ってるのは分かったのだが、非リアの俺には、現実を突きつけられてる気がして、つらかった。

これ以上、晴翔たちのイチャつきを見るのは無理だ。

横にいる朝日奈も俺と同じ気持ちなのだろう。

表情を見れば分かる。


なんか、初々しさがなくなり、恋人らしいことをするのを躊躇しなくなったみたい関係で、見ただけでも分かるほど幸せ感が漂っていた。

幸せホルモンのオキシトシンがめっちゃ出てそうだな。


「……晴翔って恋人の前ではあんな感じなんだな」


「……そうだね、あのイチャつきぶり、普段の明璃からは想像できないよ」


確かに、今日の中務は俺の中のイメージとは全然違う。

明るく、大人しい性格だと思ってたけど、今日は自分から腕を組みに行ってたりしてたからな。

ていうか、中務と晴翔が付き合ってるなら、晴翔の誕生日会に呼んだ方がいいか。


「今度の誕生日パーティーに中務も誘うか?」


「あー、確かに。恋人同士なら誕生日祝いたいよね。今度、私が明璃を誘っておくよ」


晴翔には、中務が来ることが決まったら、俺の方から言えばいいか。


「それで決まりだな。じゃ、今から映画でも見に行くか」


「何か見たいのあるの?」


「特にないけど、気分転換に何か見たい」


正直、晴翔たちを含めた幸せそうなリア充どもを見すぎてたからな。 気分転換しないとやってられない。





こんなことを考えた俺がいけなかったのだろうか。

俺たちは最後列の通路がすぐ横の席とその横の席にいる。

そして、晴翔たちが俺たちの隣の席にいる。

幸い、俺たちは暗くなってから入ったので晴翔たちには気付かれていないだろう。


まさか、晴翔たちも同じ映画を見るつもりだったとは。

しかも、隣とか。

まぁ、最後列だと、後ろに人がいないから恋人との時間を楽しめるからな。

デートという雰囲気を大事にしたいと思うなら選ぶカップルも多いだろう。


でもさ、でもさ、非リアの俺が横でイチャイチャされるとか拷問じゃね。

しかも、横にいるのは親友兼幼馴染とその恋人。

劣等感とか嫉妬とかがやばい。


全国の非リアの男子に質問したい。


質問:気分転換しようと思って、映画館に来たら、横の席に親友とその恋人が幸せそうな雰囲気でいた。その時、俺が


『親友のラブコメを羨むのはおかしいですか?』

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