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この作品には 〔残酷描写〕が含まれています。
苦手な方はご注意ください。

特異事例対策課 事件ファイル 事案を-7「偽物」

作者: 鯉々

豌励r邱エ繧翫※ 荳芽牡蠕。髴 驟定ざ 霄ォ繧帝剄繧阪○縺励? 逾樔サ」縺ョ霄ォ縺九↑

 あん時ン事ァよう覚えとりますとも、ええ。神代かじろサンとこで何かあったけェすぐに行けェいう事でしたけェねェ。


 神代サンとこァえろう立地の悪いとこに建っとってでねェ、なしてあげなとこに建てよっちゃったんかはよう知らんのじゃけども、行ってみたら村の若いのが集まっとったんですわ。「何があったんじゃ」言うて聞いてみたら、なんじゃ「娘サンが神代サン殺した」ちゅうてな。


 ええ、ええ、ほうですわ。娘の奈々ちゃんが千種ちぐさサン殺したんじゃ言うて。ほいでワシも仕事ですけェ急いで中に入ったんですわ。ほしたらまァえろう酷いもんじゃったわ。廊下につーっと血ィが垂れとってなァ。そん跡辿って居間ン方に入ったら千種サンと奈々ちゃんがったんじゃわ。


ええ、そりゃあもう惨いもんでしたわ。こう千種サンの頭の天辺てっぺんがの、のうなっとったんですわ。床中血塗れで何や豆腐みたいなもんも落ちとったんです。こりゃもうダメじゃろうなァ思うて奈々ちゃんに「おじちゃんの事分かるか?」ちゅうて聞いたんじゃがのォ、ぼうっとした目をしとって何も返事が無かったんじゃわ。そん後ァ救急ん人が来んさったけェ千種サンと奈々ちゃんの事ァお願いしたんです。


 動機? 虐待があったんじゃないかって話になっとりますわ。シンクに酒が零れとって、奈々ちゃん口にも同じ酒が付いとったんですわ。机ン上に団子が置いてあったし、奈々ちゃんもこまい時からよう食べよったんですよ。それに手ェつけた後もあったし飲みとうないもん飲まされて血ィが上ったんかのォ。


 変な事? ほうですなァ……ワシの見間違いじゃないか思うんじゃけど、救急ん人が千種サン運びよる時にの、チラッと襖の方に目ェが行ったんじゃが、奈々ちゃんによう似た子が襖の隙間から覗いとるのが見えたんですわ。妹サンも居らんかった筈じゃし、ホンマに見間違いじゃと思うんじゃけどなァ。


 ええ、ええ、奈々ちゃんもおかしゅうなってしもうたみたいでなァ……もうすぐ七歳になるっちゅう話じゃったし可哀想な事ですなァ……。



備考:「団子」とは恐らく「野辺のべ送り団子」を「酒」は神に振舞う酒を「シンク」は「鏡」を意味しているものと思われる。推測ではあるが神代千種は神代奈々を依り代とした神降ろしを行ったのではないかと思われる。神代奈々を要注意対象とする事を推奨。



                ど

                    う

             し

                      て

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