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第27話 賃金

応接間で奴隷が来るのを待っていると、クリケットが男女合わせて10人と男の獣人、女の獣人、双子の兄妹を連れてきた。


クリケット「こちらで全てでございます。」


翠「では話をしたいのでよろしいでしょうか?」


クリケット「かしこまりました。」


といってクリケットは翠の言いたいことをすぐに理解し、部屋を出た。

クリケットはそれだけ翠を信用したということである。普通は客と奴隷だけの空間にしないようにする。だがクリケットは翠が奴隷にそのようなことをしないことや将来の太客となることを確信し出ていった。


翠(すごいな。僕の言いたいことを瞬時に理解してくれた。)


翠「はじめまして。僕が君たちの主人になったもので聖神翠といいます。よろしくね。」


というと、奴隷たちは不安や期待、憎悪などのいろいろな目で見てきた。


翠「君たちと奴隷契約をするまえにルールを決めようと思うんだ。」


翠がそういうと奴隷たちは体を身構えた。

なにをされるかと本能的に考えたからである。


翠「君たちが働いた分毎月給料を与えたいと思う。」


その後奴隷たちが顔を見合わせ、

奴隷の中から一人が挙手した。


奴隷1男「質問してもよろしいでしょうか?」


翠「どうぞ。」


奴隷1男「私はアルフと申します。」


アルフ「給料?というのは何でしょうか?」


翠「毎月仕事をして決まった賃金をもらうことだよ。」


その言葉に奴隷たちはとても驚いた顔をした。


翠「ちなみに一月あたり一人銀貨3枚ぐらい(3万円)を考えてるんだけど?」

(地球でこんな賃金で雇ったら訴えられるぞ)


アルフ「銀貨3枚ですか!?」


翠「やっぱり少なかった?」


アルフ「逆ですよ!多すぎます!」


翠「え?銀貨3枚だよ?金貨じゃないよ?」


アルフ「普通は奴隷に賃金は払いません。」


翠「え?そうなの?」


アルフ「はい」


翠「なるほど、、、」


翠「じゃあ僕の奴隷には賃金を払います。以上」


という言葉に奴隷たちは驚いていた。


翠「ほかに聞きたいことがある人は?」


先程の奴隷とは別の奴隷が手を上げた。


奴隷2女「私はアリアと申します。」


アリア「その給料?というものは私達ももらえるのでしょうか?」


翠「もちろん全員に渡すよ。ただ役職が異なる場合があるからそれによって給料は変動するけど、最低銀貨3枚からは下がらないから安心して。」


翠「まずは家事などをしてもらうために買った10人から聞こう。」


翠「なにか質問がある人いる?」


奴隷たちは顔を見合わせた


翠「じゃあ皆納得ということで紋章の契約でいいかな?」


奴隷たちが各々頷く。


翠「じゃあ帰ったらアルフとアリア以外の人も名前を教えてもらうね。」


アルフ(もう名前を覚えて、、)


翠「じゃあ契約が決まった10人はクリケットさんのところに行って契約の準備をしてきてくれるかな?」


翠「あともう何人か契約の話をしなければいけないから。」


アルフ「かしこまりました。」


アルフが先導してみんなを連れて行く。


27話終わり


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