第15話 騎士団長
そこで声が聞こえなくなり、目が冷めた。
翠「あの子は一体?」
翠「それに最後の言葉、小さくてあまり聞こえなかったけど、鍵って聞こえた気がする、、、」
ボックスにしまっていた、鍵を取り出してみる。
翠「なにかこれと関係あるのか?」
いくら考えてもわからない翠は、鍵をボックスにしまい、起きるにはまだ時間が早いが、眠気覚ましにはちょうどいいので、城の中を散歩させてもらうことにした。
すると、中庭から人の声が聞こえたので、行ってみると、そこには筋肉ムキムキの男性が木刀を振っているところだった。
筋肉ムキムキの男性がこちらに気づき、話しかけてきた。
筋肉ムキムキの男性「お〜お。おはよう。君が噂の少年かい?」
聖神「噂ですか?」
筋肉ムキムキの男性「そう!盗賊を1人で45人も倒したっていう。」
聖神「まぁ〜、一応通りがかったので、、たまたま、、」
筋肉ムキムキの男性「謙遜することはない。まぐれでできることではないぞ!」
といいながら、ボディービルダーがよくするポーズをしながら、話をしていた。
聖神「はぁ〜、、、」
筋肉ムキムキの男性「自己紹介が遅れたな、私は騎士団長のリギートだ。よろしく!!」
翠「聖神翠です。こちらこそよろしくお願いします。」(この国の人は自己紹介を忘れやすいのか?)
リギート「聖神翠、あまり聞かない名だな。」
リギート「どこから来たんだ?」
翠「えっと、、、」
リギート「おっと、失礼。答えたくないなら、答えなくていい。人には答えたくないものもあるしな。」
翠「、、すみません。」
ポーズしながら、、、、、、
リギート「いいってことよ!!」
翠(もったいないな〜。せっかくかっこいいこと言ってるのに、、)
と考えているとリギートが、
リギート「その代わりと言ってはなんだが、俺と戦ってくれないか?」
と言い出した。
翠「はい?」
リギート「もちろん、真剣じゃない。お互いこの木刀を使って戦う。」
リギート「ルールは相手が参ったと言うまで」
リギート「相手を死にいたらしめる攻撃や怪我をさせることは禁止だ」
翠「、、リギートさん、ホントは最初からこれがやりたかったんじゃ、、、」
リギート「な、なんのことかわからないなーー」
リギート「ピューピュー」
リギートが下手な口笛を吹き始めた。
翠「、、、、」
リギート「さぁーやろうか!」
翠「はぁ〜。分かりました。」
(なんか勢いに流された気がするけどまぁいいか。自分の今の実力がわかるしね。)
15話終わり
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