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第1話 転移

あのときの一瞬で僕の人生が大きく変わった。


いや、僕達の人生が大きく変わった。


僕はいつも通りに学校へ行き教室に入る。

いつも通りの地獄の始まりだった。

教室に入るといきなり殴られる。

主犯は錦城斗真きんじょうとうまとその仲間たちだ。


錦城「おい、ちゃんと金持ってきたんだろうな?」


聖神 「も、もってきたよ」

 

聖神の家は裕福な家ではない。

父親が不倫をしたため、今は母と僕のふたり暮らしであった。

母は、仕事に行っては、家事や洗濯もこなしていた。

そして毎日ごはん代と言って、1000円を渡してくれていた。母はお弁当を作ってあげられなくてごめんねと言っていたが、僕はその気持ちだけで嬉しかった。

そんなお金を毎日とられ、錦城にゲーセンやジュースを買うために使われていた。


錦城 「とっととよこせ!」


錦城は聖神の腹を思いっきり蹴り上げられる

すると、周りから笑いの声が聞こえる。

このクラスは誰も助けてはくれない。

ただ一人を除いて。


姫川「やめなよ! 痛がってるでしょ!」


錦城「うるせーよ!」


錦城「なんであいつの味方すんだよ」


錦城「あいつは勉強も出来なくて、運動音痴な糞ゴミ野郎だぞ!?」


姫川は怪我をしている聖神のもとに駆け寄る。

姫川「大丈夫?」


聖神「だ、大丈夫だよ」


錦城「お前、ふざけんなよ!」

錦城は、それを見てまた聖神に殴りかかろうとした。


すると、学校のチャイムがなり、教室に先生が入ってくる。


先生「授業を始めるぞー」


やる気のなさそうな声が教室に響く

この学校の教師たちはいじめがあっても、見てみぬふりをしている。それが学校の問題にならなければいいと思っているからだ。

だが、錦城も先生の目の前でやる勇気はないのか


錦城「覚えておけよ!!」


といい、席に戻る。


姫川「大丈夫?保健室行く?」


聖神「あとで一人で行くから大丈夫だよ」


と答え、朝のホームルームを終えると、逃げるようにして、保健室へ向かった。


聖神「今日もひどくやられたなー」


聖神「なんで俺にばっかり、、、」


聖神「それにしても、誰も俺を助けてくれないのになんで姫川だけは助けてくれるのだろうか?」


聖神はとても鈍感な人物であった。

姫川は小さい頃、聖神に助けられたことがあった。だが、聖神はまったく覚えていない。


そしてそんなことを考えながら保健室まで向かっていると、空が一瞬真っ黒になった。


聖神「なんだ!!」


聖神は驚き、急いで窓の外を見るが、暗くて何も見えない。そして一瞬で黒から、血で血塗られたような真っ赤な空になった。


聖神「何が起こっているんだ!?」


聖神「あれはなんだ!?」


聖神が窓の外を見ているときに、空から何かが落ちてくるのが見えた。

そして、その何かが落ちたあとすぐに、空の色は何事もなかったようにもとの色に戻っていた。


聖神は急いで、空から落ちてきた物を探しに向かった。

するとそこにあったのは、手の平サイズの虹色に光るきれいな玉だった。それを手に持つと中に虹色の鍵が入っていることがわかった。


聖神「なにこのきれいな球?」


聖神「虹色に光る玉なんて見たことがない。そうだこれを売って、お金にすればすごい値段になるはず!」


聖神 「そしたら母さんは働かなくて済む!」


と考え、聖神はすぐさまそれを売りに行こうとした。だが、聖神は錦城が言っていた通りに運動オンチであった。

聖神は、その玉が落ちてきたときにできた穴に躓いて、転んでしまった。その拍子に玉を落としてしまう、、、


すると、、、


聖神「なんだ!!!」


聖神「ぅ、まぶしい!!」


玉が落ちた拍子に割れてしまい、割れた瞬間に目の前が真っ白になった。そして中から虹色の鍵が出てきた。



聖神はたまたま転んで鍵を取り出したが、玉の中から鍵を取り出す方法は、玉を割るしかない。

だが、レア度が高いほどそれをせずに取っておいてしまうため、本来の力が発揮されないことが多い。だが、運がいいのか、悪いのか聖神は鍵を手に入れることができた。


聖神「なんだこれ」


聖神は虹色の鍵を手に取る。

すると、自分の目の前にゲームのようなウィンドウがあらわれた。そこには文字のようなものが書いてあった。


聖神「なんだこれ?」


そこには、

「縺薙l縺ッ譛?荳顔エ夂焚荳也阜縺ォ鬟帙?縺薙

縺後〒縺阪k譛?鬮倥Λ繝ウ繧ッ縺ョ陌ケ濶イ縺ョ骰オ縺ァ縺吶?」

と書かれていた。


聖神 「なんだこれ、読めない」

   「てか、何語だよ???」


聖神はこの字を読めなかった。

それは当然である。これはこの国の、ましてやこの世界の言語ではないからだ。

だが、聖神はこの鍵を手にすることができ、この文字が見えるということが、すごいことだと気づくことはなかった。


聖神はいろいろいじっているうちに、そのウィンドウを消したり、表示したりできることがわかった。


そして、なにも起きなかった聖神はそれを売りに行く気も失せてしまい、そのまま家に帰った。


???「私を呼びだしたのはあの人?」


聖神のすぐ後ろにいるこの世とは思えないほどの絶世の美少女がそこにいた。

それに聖神は気づくことはなかった。



第一話終わり


☆がついているところは作者がおすすめしている話のところです。

最初の方は展開が遅いので飽きてしまう人がいたら申し訳ないです。(泣)



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