寝ているときの蚊
ところで、寝ているときに気配を殺して耳元に蚊がやってきて、小さな羽音で「ぷぅわ~ん」とやられるのは非常にウオーッなものですが、それとは真逆に蛍光灯やら窓にゴンゴンぶつかりながら「ブーーン!」と大きな羽音で飛びまくるコガネムシも非常にウオーッであります。
大体、いくら身体が硬い甲羅で覆われているからと言って、いろんなとこにぶつかりまくるってのには、デリカシーのかけらも感じられません(おまいは当り屋か!)。早くどっかへ行ってくれ!と思ってしまうものです。
先日、そいつはやってきました。
深夜1時半頃だったと思う。寝ている私の頭上で、照明傘に何奴かが「ゴン」、「ブーン」、「ゴンッ」、とプレイし始めたのです。「ぽとり」と音がして静かになったのは数分後。軽い脳振とうでも起こしたのかもしれない。しかし、やおら再び「ブーーン」と部屋の中を飛び回り始めたのである。誰もアンコールなんかしていない。
むか。
目が覚めてしまった私は、彼と対峙することになる。
殺してはいけないと思い、部屋を真っ暗にし窓を開け待機した。だが、中々飛んでってくれない。
仕方無い。今度は窓を閉め、別の部屋の電気を付け、こっちを真っ暗にし、しばし待機。
すると、うまいことそっちに飛んで行ったようなので、こっちの部屋を完全クローズ。
明るくした方の部屋に行って、窓を全開にし、電気を消して放置。
未明に物体は外へと飛んで行った。
やれやれ、これで一安心。
…ところが翌日のこと。
部屋でのんびりしていると、壁をコガネムシが徘徊しているのを発見。また侵入してきやがった。いい性格じゃないか。
今度は飛んでるわけではないので、ティッシュで摘んで包みこみ、玄関を出て道路脇にそれをもっていって、ポイ(解放)した。
それで終わりだと思っていた。
しかし昨日、家に帰ってきて電気を付けたら、床のコンセント付近で「ポトッ」と音が。
見ればコガネムシ。
仰向けで手足をわらわら動かしとる。
どして?
私は再びティッシュで包んだ。
包んだものを握りしめ外へ飛び出した。
チャリンコに乗ってチャリチャリ走り、闇に投下(解放)してきた。
これでしまいだ。
頼むぜベイベ。