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うどん屋さんにて

「いらっしゃい、ご注文は?」


「ごぼう天うどん。」


「はいよ、ごぼう一丁!」


いつもの流れでオーダーが進む。

間もなくごぼう天うどんがやってくる。


私は例のごとく、一味唐辛子をぱぱぱっとふりかけ、ねぎを山盛りにしようとした。そんな時、レジカウンターでのお客とお店のおばあちゃんのやり取りが聞こえてきた。


『今日でおしまいなの?』

『ええ、そうなんですよ、残念ですけどねぇ。。』


(え?)


なんと、このお店、閉店してしまうのか?

これが食い納めになってしまうのか!?


偶然にも、今日がラストの日だったとは、奇遇と言うか、何と言うか。。。



私はいつもの「ねぎ大盛り」を「ねぎ特盛り」にチェンジシフトした(そんな大げさなものでもないか)。


どんぶりの上にはねぎの山が出来上がった。


そいつを割りばしでヅコヅコと丼の中の方へ突っ込みつつ、オーラスとなったごぼう天うどんをいつもよりも味わいながら食すことにした。


ハグハグ、ずるずる~っ!


ねぎが多すぎた。


うどんを食っているのか、ねぎを食っているのか分からなくなるほど。

しかし、これがまた格別に美味い。


ずず~~~っ!!っぷはぁ!


完食っ。


芯からHot! フィ~!!である。



席を立ち、レジへ進み、お代をおばあちゃんに渡した。


「ごちそうさまでした。」


「いつもどうも・・・長い間、ありがとうございました。」



(え?私の顔を覚えていてくださったのか!?)



深々と頭を下げたおばあちゃん。


それを正視できなかった。


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