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笑うことのもたらしてくれるもの(本日ちょっと論文調)

「笑うこと」について。



笑うことは身体にとてもよろしいのだ。

逆に、悩んだり悔やんだり恐れたりするのは身体にとてもよろしくない。

だから、笑いましょう。…って、中々簡単には出来ないですよね。実際に苦境や逆境に立たされていらっしゃる方ならば、尚更だと思います。


笑うことについては色んな格言やら名言があります。


「笑いは人類の財産である。」ラブレー

「人間は笑う力を授けられた唯一の動物である。」グレビル

「幸福だから笑うのではない。笑うから幸福なのだ。」アラン

「笑う門に福来る」日本の誰か


これだけの格言名言があるのだから、「笑う」ことにはそれなりの効用がある筈で、科学的に立証されているものとしては、


1.愉快になり心が明るくなる

2.ストレス解消になる

3.リラックスできて、心に余裕が生まれる

4.免疫力が高まり自然治癒力が高まる

などなど。


この逆に、悩んだり恐れたりしていると、笑いの効用の「逆の効用」が身体にもたらされるようになってしまうようです。

1.心が暗くなる

2.ストレスが溜まる

3.いっぱいいっぱいになる

4.抵抗力が落ちる


ひぃ!これってば恐ろしい。それこそ笑ってられないです。



さて、効用は解ったけど、中々そういう心境になれないという時はどうしたらいいでしょう?

実は、「楽しいから笑う」のが一般的だけど「笑うフリをする」だけでも笑いの効用があるようです。

そう、無理してでも笑ってしまおうという作戦ですね。そうすることで、「本笑い」まではいかなくとも、それなりに心が柔らかく優しくなれるようです。要は心の持ち方なんでしょうか。



「晴れても良し、曇りても良し、富士の山」

こういう格言があります。

晴れの日の富士山はとても素敵だけど、曇りの時の富士山も味わいがあって素敵じゃないか、ってやつです。そういう気持ちを心がけると、20%しか元気レベルがなくてもその20%を楽しめるようになるのだそうです。大半を占める80%の心に支配されることなく、20%の方に意識を向けることで、80%のそれは次第に弱まるそうな。人間って不思議なもので二つ以上の感情に支配されることはないのだそうです。

確かに、悩みながら笑うことは出来ないし、笑いながら怒ることも難儀だ。これ、結構大切なことなんだと思う。

塞いだ気持ち・いらついた気持ち等に囚われないこと・・・難しいかもしれないけれど、そういう状況下では是非とも意識コントロールで活路を見出したいものですね。



「現実を楽しめるのが人生の達人」

なんて格言もあります。きっとこれ、かなりの名言だと思う。

現実を十分に楽しめてる人は幸せですよね。一方、現実を嘆いたり愚痴ったりムカムカしているしてる人は幸せとは距離がある状態でしょう。「幸せ」ということは「楽しめてる」ということと関連しているようです。

「○○したら(なったら)幸せになれる」と条件設定している人がいますが、これは現実が変わることを期待しているので、現時点で幸せになれてはないし、前提条件が結構ハードル高かったりするもんだから、長期に渡って幸せになれないことが多いみたい。

そうじゃなくて、現実が変わらなくても自分が変われたら、現実を楽しめるようになれたら、その瞬間から幸せになれてしまいます。考え方・価値観をちょいと変えてみようという試みはとても大事なのでしょう。



「楽しみを期待するのも一つの楽しみである」

という格言もあります。

先の事を楽しむのを考えたり、それをどう楽しもうかと考えると気分が高ぶってきますよね。つまり「楽しもう」という気持ちを持つことだけでも「楽しい」気持ちを誘導できるようになるようです。たとえ些細な事でも、これからすることを楽しみにするというのが大切です。もし、これからすることが決まっていないなら「何をしようかな?」「何して楽しもうかな?」と考えればオッケー。思いついたら、その事をどうやって楽しもうかと考えればよいようです。

そうすると笑みがこぼれてくると。

どうやら、どんな状況であれ「今」を楽しんでしまおうというのが極意のようです。

さて、できるかな?頑張ってみる価値は大きいと思います。



難しいことは解らないけど、どうせ同じ「今の時間」を生きるのなら「辛い」よっか「楽い」方が良いに決まっているです。

たぶんこれは間違いないでしょう。




ところで、中国に古くから伝わる陰陽五行説というものがあります。これを参考にして感情や身体の環境をコントロールできる術はないものかと考えて見ました。


 人間や自然など森羅万象は五つの属性に分類され、その属性は相互に関連を持っているとされる陰陽五行説。その基本は「木 火 土 金 水」の属性で分けられています。

ざっくり言ってしまえば、順送りに相手を生み出して行く陽の関係では「木は燃えて火を生む。燃えればあとには灰が残り、灰は土に帰る。…」という風に循環があり、相手を打ち滅ぼして行く陰の関係として「木は根を地中に張って土を締め付け、養分を吸い取って土地を痩せさせる。土は水を濁す。また、土は水を吸い取り、溢れようとする水を堤防や土塁等で塞き止める。」というチェーンがあります。

 前者を相生、後者を相克の関係と言います。五行の分類にはこの他にも相侮とか 比和、相乗なんてのもあります。この五行に五志をぶつけると色々見えてくるものがあるのです。


五志とは「怒, 喜・笑, 思・憂, 悲, 恐・驚 」です。

五志は五行に相関関係があるようで、そこで「木 火 土 金 水」に当てはめて見ましょう。

木=怒、火=喜・笑、・・・というかんじ。


 そこで相生を考えてみると、怒りは喜び(笑い)を生み、喜び(笑い)が憂いを生み、憂いが悲しみを生じさせ、悲しみが恐れ(驚き)を生む…と言う循環があることになります。怒りて行動して果たされて喜びを生み、喜びの果てに憂いが起きる…、理屈では中々難儀ですが直感的に判断してください。

 相克を考えると、怒りは憂いを克服し、憂いは恐れを克服する…という関係です。

 ついでに相侮を考えると、怒りが強すぎると悲しみを受け付けず、悲しみを侮ることになる・・・となります。

 相乗の関係では、怒りがきわまると恐れ(驚き)を圧倒し、恐れ(驚き)が不足する事から怒りが生じなくなってくる連鎖を生む…というようなことになります。

 五行も五志もバランスが取れてナンボの世界です。何処かひとつに偏ってしまうことはバランスを崩しているということになります。


で、喜・笑の部分に着目して見ましょう。喜べない、笑えないことでバランスを崩しているのはどの部分に原因があるのでしょう?

 相生の関係で言えば、怒りと喜びは相性がいいと言うことになっています。ので、怒りのレベルにある人はいずれ喜び・笑いに通じるラインが伏線にあるのでそれ程心配は無いように思えます(ほんとかなー?)。

 相克で考えた場合には、喜び・笑いの敵が恐れであることになります。恐れを克服しなければなりません。恐れのレベルを怒りのレベルに昇華させたり、その元ネタになっているであろう悲しみのレベルを弱める必要があるようです。

相侮についても相克同様に検討しなければならない課題があるようで、相乗から考えると、憂いのレベルが圧倒的に高いのが問題点。というところでしょうか?

さて、どうしましょ?

やり方としては、二通りあるように思います。


憂いのレベルが高いから憂えるなと言っても難しいですよね。

そんなら直接的に喜び・笑いのエッセンスを採り入れるように心がけると言うのはどうでしょう?これがひとつ。


中々喜べない、笑えないというのであるのなら、それと相性の良い怒りのレベルを高めることで喜び・笑いを誘導しようと言う作戦。これが二つ目です。


あまりお勧めは出来ませんが、実は後者の方がとっつきやすいんです。

「喜べー。」「笑えー。」と言っても中々出来るものではありません。上述したように価値観を変えたり、心のよりどころをコントロールすることで笑いや喜び、楽しみを誘導できますが、それなりに意識変革が必要です。この変革の努力こそが一番大切ですが、応急処置として後者の選択肢もあるということを心に留めておいてください。


 気持ちが塞いだり、イライラしたり、憂鬱になったり、悲しんだり、恐かったりしていても、それを連鎖反応的に怒りに気持ちをシフトして見ましょう。「あ~、なんて悲しんだ、コンチクショー!」「あ~、憂鬱だな~、寂しいな~、泣けてくるな~、チクショー!」みたいに。結構笑ったりするよりも、キレる方が簡単なんですね。それは五行の循環パターンから見ても言えてると思います。ま、森羅万象においてキレる水準ってのは決して褒められたもんじゃないってことにもなりますか…。


 でもね、応急処置的だけれども、悲しんだり、哀れんだり、恐れたりの水準よりも怒りの水準にある方が喜び・笑いに近いようです。ですので先ずは一旦怒りのパワーに浸かってみる。そこで立ち止まってはいけませんよ、そこから楽しめること喜べることを模索出来るように意識コントロールと言うのを始めてみましょう。喜び・笑いの意識コントロールは悲しみ、恐れなどのレベルから行なうよりも、怒りのレベルからの方が近道なのだね。

あくまでも、程ほどに。。。




イメージトレーニングなんてのもあります。直接的に喜び・笑いの属性に働きかけるというわけでは無いけれど、補助効果を使って楽しみ喜びを誘導するようにする方法です。

いきなりの効果は期待してはいけませんですよ、あくまで補助効果っす。


人に対しての呼びかけ、挨拶を励行しましょう。

食べ終わった時に割り箸をぶっかいてみましょう。

その日の新聞、読み終わったらそこで破り捨ててみましょう。

歩くスピードを20%速くしてみましょう。

こういうことは意識のチャンネルを変えやすくする効果があるようです。


そして、火の属性を高める意識コントロールです。あくまでも参考として読んでください。

身につける服等のカラーを情熱の紅を意識するようにしましょう。青も補足的に有効。

南や東を意識するようにしましょう。(例えば朝日を愛でるとか)

食べることや触れる事よりも、見る・聴くことのウェイトを高めましょう。聴く方が重要。

食べるなら辛いものしょっぱいものよりも、酸っぱいもの苦いもののほうを意識しましょう。苦いものは特に有効。よもぎ・春菊・ぎんなん・塩らっきょう等

えーっと、後は筋トレなども有効。

但し、呼吸器系に問題がある場合は気をつけてください。

とにかくすべからく、ほどほどに…。




全ての感情に支配されないという「高い舞台」には中々立てませんが、とにかくは笑いの絶えない日々をアッパーに過ごして行きたいものですね。

皆様素晴らしき日々を送れますように…。


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