USA化粧品
通販のUSAモノで、またぞろビックリしてしまった。ビックリと言うか、日本と欧米での考え方の違いと言うものを改めて感じたんですな。
本日ご紹介させていただくものは、某女性化粧品。
肌の「くすみ」や「そばかす」などを消してしまうと言うその商品。
本当に「消して」しまうのである。上から塗って。
私からすれば「応急処置」以外の何ものでもないその商品、当の番組では「美肌効果をもたらす」素晴らしい逸品として大絶賛なのね。普段から愛用していると言う大女優さんをスタジオに招き、ビフォー&アフターをやってしまうではないか。彼女は「ビフォー」では「浮かない表情」をし、「アフター」で「満面の笑み」を浮かべていました。さすが大女優、宣伝効果効果1000%増しだし。
この変化に会場に同席した女性客達からは感嘆の吐息の嵐となる。拍手喝采。
一人として猜疑心を表に出している人は見受けられない。
「他では獲得することの出来ない素晴らしさだわ。このメイク・アップはハリウッドではもう常識よ♪」
そしてこの殺し文句だ。絶大。
既にスタンディング・オベーション状態になってしまったではないか。
「うふふ、そうね♪」
司会進行役の女性アナウンサーは含み笑いをしながら応対し、思いっきり笑顔を振りまく。
「彼女の言うとおりなんですよ!こうして、ほら、ほんの少しブラシにつけて、後は気になる部分に「さっ」とひと塗り。たったこれだけで、ほら見て、こんなに見違えるほど素敵なお肌になってしまうのよ!すごいでしょ?」
仰っている内容に間違いはないとは思うけど、「お肌」は基本的に変わっていませんのことよ。まさに「化粧品」である。
日本では、この商品、どれだけ売れるのだろうか?と、ふと思った。
正に白髪染めと遜色のない商品傾向。女性の心を射止めるには、日本では基本的に「治療効果」も求められているということをお忘れなく?
だ・か・ら、
それプ・ラ・ス、
「うるおい成分配合!」
とか何とか、謎めいたキーワードが必要!
(逆に言えば、謎のフレーズがつけばバッチリなんかな?)
そんな風に私には思へた。