人事異動
この度、取引している銀行の担当者が変更になった。そこで異動の挨拶ということで引き継ぎ方々面通しということになった。お会いしてみるとこれが中々好青年の印象がある。聞けば、仙台からこの度東京に赴任してきたようだ。
私「じゃ、これからも宜しくお願いしますね。」
彼「はっ、こちらこそ宜しくお願いいたします。」
今までの担当者が非常に良かったので異動されてしまうのは残念だったが、新しい担当者も中々好感を持てたので先ずは胸を撫で下ろした。
その数時間後、所用で件の銀行に電話したところ今までの担当者が出られたので、彼と仕事についての話しをした。その後、
「ところで、新任の彼だけど中々いい感じだね。」
と話したところ、
「ありがとうございます。東京は不慣れな部分もあるかと思いますが、結構な頑張り屋らしいので、しっかり教育してやってくださいね。」
と言われた。
「私なんか、教育できる立場の人間ではないですよ。」
などと言ったら、
「いえいえ、彼も向こう(仙台)では『うっかり八兵衛』なんてあだ名があったくらいですので、ちゃんと指導してやってください。頑張り屋ですからきっとお役に立てるはずです。」
うっかり八兵衛。
急に不安になってきた。
いや、ちょ、ちょっと意識を変えてみよう。
いいじゃないか『うっかり八兵衛』。ユーモアあるあだ名ですし。
銀行さんだから、ちょっとした物忘れをオーバーに言っているだけかも知れませんし。
【彼も向こう(仙台)では『風車の弥七』なんてあだ名があったくらいですので、ちゃんと応戦してやってください。公儀隠密ですからきっとお役に立てるはずです。】
なんてのよりマシじゃないか。
ってか、『流れ星お銀』だったらいいなぁ…。色んな意味で役に立ってくれそうだし。
いやそうじゃない。
『おけらの新助』じゃもっとやばそうだし、『疾風のお娟』だったりしたらどんなサービスがあるかなんて、妙な期待もしちゃうよねw。
ってか、この時代劇風あだ名、どうにかならんか。