我が国にっぽんの童謡、すげーぞ!
世の中、いろんな童謡があるけど、それをこの間思い出しながらリズムを取って鼻歌していたら妙なことに気がついた。数多くの種類の歌がある童謡。「タイトルが分からなくても歌詞やフレーズは覚えている」というとこは、童謡ならではの強みだ。「しょ、しょ、しょじょじ♪」とか「おーてーてー、つーないでー♪」とか、「ゆうや~けこやけ~で・・・♪」とか、数えだしたらきりが無い。
私はてっきりそれらが皆、2拍子とか4拍子だと思っていた。何故って、日本人は基本的に「えんやとっと」なのだから(ある種、偏見か)。すり手もみ手の偶数リズムが必然だと思っていた。幼稚園や保育園のお遊戯とかで、童謡の多くが歌われたり親しまれていることから「手拍子可能な曲調」と言うのが基軸にあるとすっかり信じきっていた。ところがさ、ビックリした。あるんですね、3拍子の童謡が。(さすがに5拍子とか7拍子などの変拍子童謡は思い当たらないが)
最初に衝撃を受けたのは「ぞうさん」だった。
「何と言うことかッ!」と言うほどにビックリした。
生理的にリズムに合わせて手拍子をしようとしたのだが、なかなか入っていけない。妙に間延びしちゃう。「どうしてかな?」と冷静になったらこの曲が3拍子であると言うことに気が付いた。まさにディープ・インパクトだった。一方でこの曲が非常に浸透している童謡であることも事実。お遊戯ではどのように使用されているのだろう?ワルツる?…んな、まさかね。童謡、侮れじ。
こうして「ぞうさん」は特異な童謡として、私の中に確固たる地位を形成した…のであるが、またぞろビックリした。
「こいのぼり」
「何と言うことかっっ!!」
3拍子の童謡ってば、それなりに存在しているのではないか!?
正直私はうろたえてしまった。3拍子ってなんてったってワルツなのよ。「ぞうさん」、「こいのぼり」にあわせて、演舞も可能なのよ(ワルツらんだろうけど)。。
まてよ、もしかして他にも3拍子ワルツ童謡があるかも…あ、「赤とんぼ」もそうだ。
私の中では「キングオブ童謡」の「赤とんぼ」だ。崇拝していたこの曲が3拍子!
おっと、「おぼろ月」「うみ」「故郷」もそうじゃないか。
あるわあるわ、3拍子。メドレーで演奏したいわ(しないけど)。
外国曲の3拍子モノは、いかにも「ワルツ」って感じの曲が多いけど、日本の童謡のそれはちょっと印象が異なる。ズンチャッチャー、ズンチャッチャーと言えなくも無いけど、「さぁ、踊ろ!」のようなリズムは気配を潜めている。情緒的とでも言ったらいいのかな?実に不思議な世界観がここには広がっていると思う。
そういや、三拍子うんちゃらはさておき、そもそも凄い童謡ってのがあるわけでして、「茶摘み」なんか出だしからしてトリッキーである。なんたって4分休符からはじまるもんな。休符ではじまる主旋律なんてなかなかないよねー。ジャジーだよね。ジャジー童謡!
「この道」辺りは、2拍と4拍の組み合わせによるプログレだし、「犬のお巡りさん」に至ればリズムは普通だが、歌詞がヒステリックでどう受け止めたら良いのか途方にくれてしまう。パニック童謡なのだ。
ともあれ、これらのニッポンの童謡。誰がもっとも適切に(素敵に)歌い上げてくれるだろうか?
この件に関しては、石川さゆり先生なんですな。私といたしましては。
以前にどこかのFMで、彼女が生出演でピアノの伴奏に合わせて童謡を歌っているところを聴いたことがあるんですが、これがもうピカイチで、どっぷりツボに入ってしまった。
いずれまた何かの機会に、彼女の歌う童謡を聴いてみたいと兼ねてより思っている私。
あの人のどういうところが、そんなに私にこだわりを誘導したのだろう??
多分、声質のなせる業なのかもしれないです。天城越えつつ津軽も冬でウィスキーお好きでしょ!さいこーっす。