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夢を見た(職場引っ越し)

夢を見た


ぺーぺーの私の勤める会社の責任者は何を考えているのかさっぱりである。はっきり言ってボンクラだ(夢の話です)。

賃貸オフィスビル事業をするにあたり、自社ビルの我々の使っているスペースも貸して収益を上げようと言う営業部長。確かにその発想は理解出来る。しかし、次の言葉に腰を抜かした。

「このビルの屋上に引越しします。引越し作業をしますから男子職員は集まって下さい。」

なぬ!?屋上?

屋根の無いとこに引っ越すですと?


『青空駐車場』ってのは聞いたことあるけど『青空事務所』ってのは聞いた時ない。


しかし、言っても聞き入れてくれないことで有名な営業部長だ(夢の話です)。逆らえば不当人事にさらされるのは火を見るより明らか。だが、冷静に考えてもその提案はあんまりだ。仕事にならないのは判り切ってるではないか。


「くそう、やってらんないわ!」


かくして私は会社を辞めようと心に誓う。


早々に上司に辞意を告げたところ、

「今は大変な時期だけどいずれ『チャンス』はやってくる、暫くの辛抱だ。」

と言われた。

アドバイスありがとう(絶対違うね←心の叫び)。


で、とにもかくにも、引越しが行われた。


そして新たに業務開始です。


机に書類を並べ、仕事を始める私。

と、風が吹いてきて、書類が飛んでってしまった。

「どわぁあああああ!!」

それ、重要書類ね。

舞い上がった書類達はビルの外へと羽ばたいて行くではないか。。


「拾ってきます!」

叫ぶや否や私は非常階段を駆け降り、ひらひら飛んでいく書類達を追いかけた。

地上9階の建物の屋上から舞い上がったそれらは、風に揺られて右へ左へと気ままに飛んで行く。

私は走り回って何とか書類達を回収した。


ふぅ、やれやれ…、

と思ってたら、雲行きが怪しくなってきた。

(いかーん!!)

猛然とダッシュで「屋上事務所」に戻ろうとする私。

空からは無常にも「ボタッボタッ」とスコールの予兆ような雨粒が落ちてきた。間に合うか!?

(やばいやばいやばい!!)

階段を駆け上がり、何とか到着。ぜーっぜーっ。。


見れば屋上事務所は、雨のしぶきでけぶっている。

視界が数メートル。なんだこの状況は。

書類はおろか、机はびしょ濡れになり、PCも水浸しになっている。

其々の机では、各々傘を差しながら仕事をしている社員達。


「あれ?部長は?」

「ああ、部長はさっき用があるからと言って、帰ったよ。」

「はい?」

「雨が降り出しそうなところで帰っちゃったよ。」

「それって、雨が降り出しそうになった「から」、帰ったんじゃなかろうね?」


ムカムカムカ…。



ともあれ、激しかった雨も漸く止み、私は壊れたPCの修復作業を始めた。

PCが動かなければ仕事にならない。一方で、どんどん仕事は溜まってくる。しかし、PC環境は一向に復旧しない。いやもう、これ、直すとかのレベルじゃないよな。

(まいったなー。)

と思っている私に、後ろ手で徘徊してる役席が一言。


「何時までも機械に頼っているからそう言うことになるんだ。」


(んだと?人員削減と機械化による合理化を推し進めてきたのは何処のどいつだ!)



心の叫びを、あわや口に出しそうになって目が覚めた。


…こんな会社、リアルで実在してたら卒倒もんだよね~。




とは言え、どこかで読んだんだけど『社員の子どもに大学に行かせる給与を出せない会社は、応募資格に大卒って書くな』ってレベルのリアルは、何気に存在しますな。

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