ある嵐の日の夜
あれは、何時の事だっただろうか。
まだ私が車を買ってすぐの頃だから
半年は前だったはずだ。
まぁそんな時に台風が来た。
大きな台風だった。
私が会社から帰る夕方には、もう風が強くて、
夜には雨が吹き付けていた。
家でテレビを大音量で見ていた私は、
激しい嵐だなどと思っていると、
突然ガラスの割れるような音が聞こえた。
外からはカラカラとプラスチック当たる音や
空き缶の転がる音が聞こえた。
もしや車の窓が割れたのではないかと急いで見に行って見ると、
しかして、どこも傷すら無かった。
ならば何の音だったのだろうと思って
家の方を振り替えって見ると、なんとさっきまでいた部屋の窓が割れているではないか。
少し間違えば自分は大怪我をしていた。
その事に青くなって、私は部屋でくるまって寝るのだった。