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最も不幸な少女の、最も幸福な物語

 小学校教師である僕がこの春から受け持つことになった幼き少女夢見鳥愛明は、何と人の不幸を予知できるという異能の力を持つゆえに『忌まわしき魔女』として、当時の担任も含めた学級ぐるみでいじめまがいの目に遭って、去年からずっと登校拒否を続けていた。
 確かに彼女はこの国で古くから密かに権力者に仕えてきた異能の一族である『幸福な予言の巫女』の血筋であったが、突然変異の忌み子たる『不幸な予言の巫女』であるゆえに、母親が一族と縁を切って出奔しなければ、闇から闇に葬られるところであったと言う。
 一般社会どころか同族である異能の一族からも見放された愛明は、周囲に対してはもちろん、自分自身に対しても絶望して完全に心を閉じてしまっていたのだが、僕はそんな彼女をむしろ『不幸の予言』を使わせることによって、自信を取り戻させようとする。
 なぜなら、まさにその『不幸の予言』を使うことによってこそ、何と真に人を幸福にすることができ、あまつさえミステリィ小説における永遠の未解決定理とされていたかの『後期クイーン問題』を完璧に解明して、虚構の存在ならではに御都合主義極まる『名探偵』なんかよりも、もっと理想的に怪事件を解決することすらも可能となるのだから──。


※この作品は『カクヨム』様においても公開いたしております。
第一章、くだんの娘。
第一章、その二
2018/02/02 20:00
第二章、作中作『最も不幸な少女の、最も幸福な物語』
第三章、夢か現か小説か。
第三章、その一
2018/02/26 20:00
第三章、その三
2018/03/04 20:00
第三章、その四
2018/03/07 20:00
第三章、その五
2018/03/10 20:00
第三章、その六
2018/03/13 20:00
第四章、全知探偵VS禍言探偵。
第四章、その一
2018/03/15 20:00
第四章、その二
2018/03/17 20:00
第四章、その三
2018/03/18 20:00
第五章、『作者』と『ヒロイン』。
第五章、その一
2018/03/19 20:00
第五章、その二
2018/03/20 20:00
第五章、その三
2018/03/21 20:00
第五章、その四
2018/03/22 20:00
第五章、その五
2018/03/23 20:00
終章、終わらない物語。
終章、本文(丸ごと全部)
2018/03/24 20:00
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