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Neo World Order  作者: 超銀河☆千輩
第一章 「星々を喰らう蛇」
10/31

「星々を喰らう蛇」 - 10

マサルは何者だ!?

男たちが僕に話しかけてきた。


「ちょっといいかな。君は、今日の爆発事故の現場周辺にいたね?」

「あの、どちら様でしょうか?」

「君は質問に答えていればいい!」

「おい!相手はまだ子供だぞ!失礼。我々はこうゆうものだ」


男がID情報を立体映像で表示した。


「特別警察の方なんですね?」

「ああ、所属は聞かないでくれ」


次に、立体映像である少年のイメージを表示して、

「この少年のことで何か知らないか?」

と尋ねてきた。


その少年の姿は、すぐに思い出せた。

あのとき道の前から走ってきた少年だ。

その後は、姿が消えて・・・・

思い出したら、気分が悪くなってきた。


「今日道ですれ違っただけです。」

「そうか」

「じゃあ、この少年は?」


次に男がイメージを切り替えたとき、

「マサル!?」

と思わず声を出してしまった。


見覚えのある顔。

今日のおかしな態度が気にかかっていた。


「知っているんだね?詳しく教えてくれないか?」

「学校のクラスメイトです」

「そうか、やはり周辺に潜伏しているな」

「この少年はテロリストの一味なんだ。住所などは分からないか?」


マサルがテロリストの一味と聞いて、動揺が隠せない。


(悪いやつだったのか?)


その後はいろいろ聞かれたけど、マサルについてはA地区の同じ学校に通うクラスメートとしか答えなかった。

当然だ。

今日初めて話しただけだから。


30分ほど質問攻めにあった後、一人の男の人と連絡先を交換してからやっと解放された。


マサルは変な奴だけど、悪い奴には見えない。

でも、いいや。知ってることはすべて話した。

一旦親に連絡を入れて帰ることにしよう。


携帯端末から通話アプリを起動する。


ネットワーク接続後、立体通信の相手イメージが表示され父と母と妹の姿が現れた。


「お前、夜遅くまで何してたんだ?」とは父の声。

「ちょっと事故に巻き込まれてね。病院に行ってたんだ。」

母は心配して「大丈夫なの?怪我とかしてない?」としきりに聞いてくる。

珍しいのは妹で、久しぶりに「あんた、本当に大丈夫なの?」と心配した様子で

話しかけてきた。

「みんな、大丈夫だよ。今からタクシーで帰るね。」

「VTOLでもいいのよ?」

「いいさ、僕のナノマシンメモリーの電子マネーは無駄遣いしたくないし。」

「遅くなるなら先に電話しろよ」

「うん。わかった。」

「なんだ。大したことないんだ。」


そして、みんなに無事を伝えた後、携帯端末の薄透明のペラペラの板を8つ折りにしてポケットにしまった。


家族の顔と声を聞くと、何だかすごく安心できた。

そして病院前で電気自動車のタクシーを捕まえて、帰った。

続きます

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