出会いとそれから告白
恋物語とかは初投稿となります。というか始めて書きました。
正直ダメですね。向いてないです自分には。
まあどうぞ
春、夏、秋・・・
日本は四季があり春夏秋冬の順で一年間を廻っている
春が終われば夏が来る。それが終われば秋がきて、冬が来る
そして・・・冬が終わればまた春が来る。
青い春
青春の時がやってくる。
東京都職業専門高校1年
蒼井正和
誕生日19××年 3月31日
「・・・」
教室には誰もいないはずだ。というか居るほうがおかしいと改めて思った。なぜなら今日は土曜日だから。
東京都職業専門高校。略して東専高校は週五日制なのだから。
「おっと・・・そうだ筆箱探さないと」
なぜ週五日制なのに土曜日に来ているかというと、金曜日の夜のことだった。
「なあ正。明日暇なら昼からどっかいかね?」
と聞きなれた小学校からのつきあいの津々井修斗が言ってきたのだ。
特に断る理由もないし俺は何も考えず許可した。
「で、どっか行く。ってどこに行くんだよ」
「そんなの決まってるだろ?ドッキリだよ。ドッキリ」
ドッキリィ?んなもん誰に仕掛けるんだよと思いながらも会話を続けていく俺と修。
「誰になんの目的で仕掛けるんだよ」
「仕掛けるのは俺とお前。あと御井矢っていただろ。あいつと砥川。計4人で修也に仕掛けるんだよ」
御井矢と砥川は誰だかわかったが・・・
「修也って誰?」
「あれ、お前はしらないんだっけか?」
なんのこったい。そんな名前聞いた覚えも見た覚えもないわい。
「中学のころ俺と砥川のクラスメイトで御井矢の友達だぜ?」
初耳だ。というか、見ず知らずの人にドッキリをしかけろというのか。あの凡人は。
「別にいいけど・・・なんのためにしかけるんだ?あと明日すぐしかけるのか?」
「仕掛ける日時はまだ未定だ。おそらく来週か再来週ぐらいだろうな。あと、なんだっけ?」
「なんのために仕掛けるか」
「ああそれね。あいつ告白するらしいからさ、成功不成功かかわらず告白終わったらドッキリさせてやろうかとな」
こいつは阿呆か。お前たち3人は修也・・・?と知り合いだからいいかもしれないが、俺なんて見ず知らずの赤の他人だぞ。そんなやつからドッキリを受けたらどう思う。少なくても俺は(誰だこいつ)の一点張りだろう。
「で、なんで俺なんだ?ほかにもクラスメイトいただろ」
「まあ理由はたくさんあるんだが・・・砥川が、お前を誘ったらどうだ?っていってきてな。別にそれに反対する必要もないからお前に電話したんだよ」
わけがわからない・・・わけでもない。
「つまりこういうことか。砥川が俺を誘ったらどう?といい、お前はそれに賛成し、今現在俺に電話をかけてきてると」
「そうそう」
「なるほど。事情はわかった。が、無理だ。見ず知らずのやつを驚かすなんて無理だ」
「そうか・・・それは残念だがまあいいさ。だけど案だけはかしてくれよな」
「まあそれくらいなら・・・明日のいつどこに集合だ?」
「御茶ノ水のファミレスで待ち合わせだ。時間は15時」
「オーケー。筆箱とかももってったほうがいいよな?」
「そりゃそうだな。じゃあ明日は頼むぜー」
・・・という長い長い思い出を思いだして俺が今ここにいる理由を思い出した。
現在11時40分
東専高校3回 1-4教室
俺が教室に入ろうとしたら声が聞こえてきた。
「ッ!」
何故か俺は焦った。いや、特に理由もなく焦った。筆箱を取りに来たというのが恥ずかしいのでなく、人がいることに焦っている。
いいか俺・・・別に人がいたって何も関係ないんだ・・・何もなかったかのように過ぎ去ればいいんだ・・・
ガララララ
こんな昔のような扉を開け中にはいった。
教室に現在2人 男と女一人ずつ
声の主がすぐにこの娘だというのはわかった。
だが疑問が一つ残った。俺は声が聞こえたから人がいることがわかったんだ。
確かにあの時聞こえたのは誰かと喋っているような会話だった。
ならなぜ一人しか居ないんだ?アレか・・・あのエアギターとかみたいなエア○○か。一人で喋ってるならエア友達か?エアフレンドとか・・・いや、別にそんなことはどうでもいいんだ。
「こ・・・こんにちはー」
俺は馬鹿かよ。別に喋らずにいけばいいじゃねえか。
「こんにちは」
素っ気ない声を聞いてやっと誰だかわかった。
いつも休憩時間のときに本を読んでいる文学少女の理恵だ。松本理恵
「一人・・・で何してるんだ?」
「貴方こそ土曜日になぜ学校に?確か部活は入ってないでしょう?」
「あ・・・あ。ちょっと筆箱を忘れてな。そんなお前こそどうしてなんだ?」
「お前・・・お前って・・・まぁいいわ。私がここにいた理由を知ってどうなるの?」
「いや、特にないけど」
というか別に知りたいわけでもない。あっちが聞いてきたから聞き返しただけだが・・・
「そうだ。さっき会話が聞こえたきがしたんだが・・・気のせいか?」
おそらく気のせいだろう。俺のしってる理恵は友達が居ないタイプで、誰かと一緒にいるのを見たことがない。まぁ、特に見てるわけでもないが。
「ッ!見てた・・・の?」
「何をだ?」
「ならいいわ・・・ただ携帯で電話してただけよ」
これはまた予想外な回答が帰って来た。なんと友達がいたのだ。
俺の松本理恵という少女のイメージがガラッと変わったわけだ。
「ねえ、蒼井君」
あらまた予想外な。なんと俺の名前を知っててくださったと。しかも君づけまでとは。
酷い言いようだが、紛れもなく俺はこの少女を誤解してた。とりあえずそれは心のなかで謝っとこう。
「何?松本さん」
「へー。私の名前知ってるんだ」
「ああ、松本理恵だろ?そっちこそ俺の名前しってるだなんて意外だったぞ」
「松本のときはさんづけでも、フルネームだと呼び捨てなのね。まぁ、どうでもいいけど」
でなんのようなんだよ。と俺の急ぐ心を感じ取ったのかどうかしらないが次の言葉が飛んできた。
「ねえ、もしよかったら電話番号とか交換しない?」
もう俺の頭の中がオーバーヒートしそうだ。
松本理恵
もうこの少女についてのことは全て頭の中から一度消そう。
「ああ、いいよ?でもなんで?」
「言っていいなら言うけど・・・」
「言っていいって・・・俺がなんか不幸になるようなことなのか?」
「そんなことはないわ。ただ私があなたのことが好きという事実だけなので」
・・・ハアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!?
おかしすぎる。確かに一度俺は消した。松本理恵という少女のことを一度頭の中でアンインストールした。だがまた今回ので、インストールを強制的に頭の中にぶち込まれた。
「俺のことが・・・好き?」
「そう」
「君が?」
「そう」
「・・・それは告白?」
「そういうことになるわ」
もうわけがわからない。
「もうわけがわからない。っていう顔ね」
お前は悪魔か。俺の思ってることを完璧に一語一句あてやがった。
「今度は私は悪魔か・・・とかそこらへんかしらね」
もう勘弁してくださいな・・・
「勘弁してほしかったら付き合いなさい」
こいつはなんなんだよもう・・・
「私は松本理恵よ」
え、もしかして心がよめてるの?
「ええ、よめるわよ?」
いやいやいやいやいやいやいやいやいやいや。
おかしいでしょ
「私にとってはこれが普通なんだけど・・・」
そりゃそうかもしれないけど・・・根拠もないわけでもないしな・・・
「根拠は今現在でしょ?で、告白したんですから返事をもらいたいんですが」
ん・・・そいえばそうだったな。
どうしよう・・・こいつ顔も悪くないし、性格は知らないけど・・・普通に歩いてればかわいいレベルだよな・・・俺の苦手なギャルでもないし・・・
「あなたがギャルを見たときに嫌ってたからね・・・文学少女になってみたの。あとかわいいって・・・ありがと」
いえいえ。
返事か・・・よし、決めた。
「とりあえず今は保留ってことで・・・いい?」
「ダメ・・・といいたいところだけどあなたに嫌われたら元もこもないからそれでいいわよ」
ヤッタアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア
「何をそんなに喜んでるの・・・」
「あ、いや、なんでもない」
そうだ、心がよめるんだった。
「ねえ・・・一つ質問いいかしら」
「何?」
「私のこと・・・気味が悪いとか思わないの?」
「そりゃ思うよ。人のココロよむとかリアルでのチート作業だよもう」
「うう・・・」
まあ冗談はおいといて。
これはちょっとしゃべると恥ずかしいから心をよんでくれ。それでもいいか?
「ええ。問題はないわ」
確かに気味悪いと思うかもしれない。だけど気味悪がってもしょうがないだろ?それにさっきいったろ?かわいいって。可愛い娘がそんな能力もってるならいいじゃないか。俺はそれでいいと思うよ。
「ありがとう・・・ありがと・・・」
「とりあえずメアド交換しようか」
「あ、うん!」
松本理恵
彼女はある日俺に告ってきた。
そして人の心がよめるということも告白してきた。
俺はこの高校生活で一度は青春を送りたいと思っていたが・・・まさか冬に俺の青春が始まるなんて思ってもなかった。それが俺がいじめられることにつながるなんて現在時点では誰もわからないし予想もしていなかった。
~~~~~第1話終了~~~~~
どうもありがとうございました。
何か物語にリクエストなどがあればどうぞお構いなしにいってください。
入れれる範囲であればいれていこうと思います。
誤字脱字の指摘もよろしくです