2章までの登場人物まとめ
自分が忘れるので区切りごとに書いておきましょう。
次は新章です。土曜日19時から始まります。
◆アーネンエルベ帝国
・コウヘイ・ツチダ(転生農家/帝国農政顧問)
北海道で鉄砲水に飲まれて転移した農家。
農の理の目を持つ。
ただの百姓のはずが、帝国農政の根幹担当。
北・南・中央での新農法導入。
二鍵倉の動線設計。
統一荷箱・統一荷車構想。
ベイリア後方の開墾特区で
降伏民兵・避難民に畑仕事を配るなど
なんかいろいろやってる(やらされてる?)かわいそうな人。
・ディートリヒ・フォン・アーネンエルベ(第一皇子 → 新帝)
先帝の遺言により即位した若き皇帝。
方針:神聖国とは「山を越えて攻めず、麓で守る」前提の防衛方針。
五公五民“上限”・度量衡統一・私兵規制など
民と兵站を守る改革を一気に進める。
内乱では「民を殺さずに勝つ」ことを最優先に掲げ
降伏・離脱・避難の道を用意した。
剣を最後に抜く皇帝。
・リヒャルト・フォン・アーネンエルベ(宰相)
先帝の次男、ディートリヒの弟にして最大の後ろ盾。
遺言の正本管理・印璽の検証・公開講話や質疑を仕掛け、
偽遺言を“法と記録”で殺した。
内乱中も私兵規制布告、赦免条項などの
「短く強い法文」で戦争を制御する。
・ナイトハルト・フォン・アーネンエルベ(学芸尚書)
先帝の三男、学者。
「整備された畝は軍の補給路と同じだ」と評価した文官。
兵站・記録・教育面で、文官サイドから内乱を支える立ち位置。
・クローディア・フォン・アーネンエルベ(皇女/帝室近衛騎士団長)
アーネンエルベ皇族の末の妹。近衛騎士団の取りまとめ。
改革では「貯蔵庫の鍵は官と民で二本」を提案し、民の信頼を取る。
内乱では近衛騎士団一万を率いベイリアへ出陣。
最後の決戦で重装騎兵二千の先頭に立ち
クロプシュトック本陣へ突入する戦う皇女様。
・アデリーネ・フォン・アーネンエルベ(皇妃/旧姓アデリーネ・フォン・エッシェンベルク)
帝都の名家エッシェンベルク侯爵家の娘で、ディートリヒの妻=皇妃。
父は内務尚書カシアン・フォン・エッシェンベルク侯爵。
建築・倉庫設計の才人で、二鍵倉の構造や貯蔵庫群の標準設計図を引き、
ツチダの動線案と組み合わせて「帝国型倉庫」の基準を作る。
◆ 帝国側の貴族・軍人
・フリードリヒ・フォン・ブレーメン公爵
老練な将。のちに帝国軍総司令。
ベイリア平野第二次会戦の総指揮官。
「民をなるべく殺すな」「押しとどまれ」を徹底。
ヴァルトシュタインの“降伏兵粛清”戦術を逆手にとり、直参と民兵を切り分けて勝利。
戦後の報告書では功を誇らず、
「あの数で押し切られたら負けていた」と冷静に分析するタイプ。
・グリュック・フォン・シャイロック伯
ベイリア平野とその穀倉地帯の領主。
初戦では兵力比1:8という絶望的状況で、民兵の大量降伏を誘発して防衛に成功。
騎兵としても名手で、第二次ベイリア会戦では側面突撃で貴族直参兵団を崩す。
戦後は「やたら耕地が増えた元の領地」へ帰還し、ツチダ式農政を一気に導入することになる。
・カシアン・フォン・エッシェンベルク侯爵(内務尚書)
通称エッシェンベルク侯。情報・内政工作の鬼。
アデリーネ皇妃の父=皇帝の義父でもあるが、それを笠に着ない良識派。
国葬期間中に
買収記録の掲示
印璽の公開講話(学術院への根回し)
法務院での公開質疑
を通じ、「偽遺言」と門閥の動きを静かに包囲した人物。
内乱では
夜陰に紛れた脱走支援
集落ごとの避難誘導(“空っぽの集落”作戦)
など、民兵の数を減らし続ける裏方の切り札。
義父としては子煩悩すぎる一面もあり、娘の結婚(しかも恋愛結婚)には最後までぶつぶつ言っていた。
・ヴァルター・オイゲン子爵
丘陵戦線を預かる若き指揮官。36歳。
グライフェンタールの誘い込み作戦に乗らず、「勝てないが負けない戦い」を続ける堅実派。
自軍の損害を抑えつつ、丘陵から貴族軍を押し返し続ける。
グライフェンタールからの降伏申し出を受け取り、帝都に打診。
「民兵の命と土地の保証」を条件とした降伏を正式受諾へ繋いだ調停役。
◆反乱側(ヴィルトローゼン連合軍)
●グナイスト・フォン・クロプシュトック伯爵
(法務卿/筆頭貴族/ヴィルトローゼン連合盟主)
先帝崩御後、偽の遺言書を用意してアウグスト皇弟を擁立しようとした張本人。
自領「野薔薇の狩猟区」で園遊会を開き、
「ヴィルトローゼン連合軍(野薔薇連合)」を結成。
ベイリアでは前線に出ず、敗北後は丘陵のグライフェンタールに責任転嫁。
丘陵地帯に逃げ込み、「こうなっては講和もやむなし」と保身に走った結果、
失望したグライフェンタールに斬られ、反乱の“象徴としての首”になる。
● カスパール・フォン・ヴァルトシュタイン伯爵
(副盟主/第二次ベイリア会戦の主将)
ヴィルトローゼン連合軍の副盟主。
第二次ベイリア平野会戦で約三万の軍勢を率いる。
「民兵が降ろうとしたら殺せ」と厳命し、恐怖で統率を維持しようとする。
槍を構えた民兵のすぐ背後に直参兵を並べ、降伏・逃亡しようとする者を後ろから殺す作戦を展開。
しかし帝国側の「民兵救出+側面突撃」により前線は混乱。
最後は、自身のやり方に反発していた直参兵の一部に裏切られ、戦場で斬殺される。
・アウグスト・フォン・アーネンエルベ皇弟
門閥側が「正統帝」として担ぎ上げた皇弟。
芸術と文化に明るいが、政治の目はまだ未熟。
反乱には名前だけ利用される形で、前線に出ない“象徴の人質”ポジション。
内乱終結後は、本人もまた「何に利用されかけたか」を思い知ることになる。
・マクシミリアン=エルンスト・フォン・アルベルスベルク伯
野薔薇連合軍の先鋒指揮官。
ベイリア初戦で二万を率いるも、シャイロックに民兵の大量降伏を誘発され、
自らの直参を除きほぼ全軍を失う大失態。
法廷では最後まで喚き散らし、責任転嫁を試みるが、
貴族位の剝奪
財産・領地の全没収
北方特別収容所送り(鉱山&道路建設の労役)
というコンボを食らうことになる。
● ヴィルヘルム・フォン・グライフェンタール侯爵
丘陵戦線の実質的トップ。
片目に眼帯、頬に大きな刀傷を持つ歴戦の指揮官。
当初は「帝国の伝統」を守るため門閥側に与し
少ない直参兵と多数の民兵を巧みに運用しながら
偽装退却・誘い込み・山道での各個撃破など教科書のような戦術を見せる。
ベイリア方面の報告(帝国側が“民を殺さずに勝とうとしている”)を受け取り
「義はどちらにあるのか」と揺れ始める。
そこにベイリアで敗走したクロプシュトックが転がり込んできて
「こうなっては講和の用意をせよ」と命じたことで、完全に見限る
盟主グナイスト・フォン・クロプシュトック伯爵を自ら斬首。
オイゲン子爵の陣営へ使者を送り、
「民兵と徴募農民の命と土地の保証」を唯一の条件として降伏を申し出る。
兵を連れてオイゲン陣営に出頭、自らの剣を差し出し、帝都へ護送される。
帝都での裁きでは言い訳や命乞いは一切せず、
「反乱に加担した理由」と「盟主を斬った理由」のみを淡々と述べる。
死罪を免れたがその命の使い道として、
神聖黄金国との最前線防衛線の総司令官、辺境伯を命じられる。




