寝ぼけまなこの罪。罪は一瞬、罰は永遠。イカロスは翼を溶かし
私の朝は、いつも寝ぼけまなこから始まる。
頭はまだ夢の中をさまよっていて、体だけが無理やり現実へと引き戻されているような、そんな曖昧な状態だ。
その日も例外ではなかった。
通勤ラッシュを避けるため、少し早めの電車に乗り、いつもの駅で降りた。
ホームはまだ人がまばらで、ぼんやりとスマホを眺めていると、背後から一人の女性が近づいてくる気配がした。
そのシルエットを見た瞬間、脳みそは「友達のA子だ!」と即座に判断した。
髪型も背格好も、普段着ている服装もそっくりだし。
間違いない!
滅多に会わない友人との偶然の再会に、眠気は一気に吹き飛んだ。
「おーい、A子!こんな朝早くから珍しいね!久しぶりじゃない?」
満面の笑みで振り返り、彼女の肩を叩こうと手を伸ばした。
その前に相手は動く。
彼女は、振り向いた。
そこにいたのは、A子ではなかった。
驚きと困惑が混じり合った表情の、全く知らない女性がそこに立っていた。
彼女は、満面の笑みと、空中で宙ぶらりんになった手を見て、さらに困惑した表情を浮かべた。
その瞬間、頭の中では「チン!」という音が鳴り響き、現実が私を叩き起こした。
「あ、あ、えっと、ごめんなさい!人違いでした!」
そう言うのが精一杯。
顔が真っ赤になるのが自分でもわかった。
恥ずかしさでその場から逃げ出したい気持ちでいっぱいだったが、次の電車が来るまでその場を動くわけにもいかない。
知らない女性に背中を向け、ひたすらスマホの画面を見つめ続けた。
気まずそうに、私から少し距離を置いて電車を待っていた。
その出来事以来、寝不足の朝には必ず、誰かに話しかける前に顔を二度確認するようになった。
心の中でそっと誓った。
「寝ぼけまなこは、人を間違う」
この教訓は、今でも私の胸に深く刻まれている。
皆も、気をつけるのじゃぞ。
ちなみに本当はこの話はちょっとシチュエーションが違うけど、本当にその時のことを書いたら永遠にこれを見ると恥ずかしさで虚無になるから。
わざと自分の精神的なものを守るために変えている。
ほら、先生をお母さんとか、お父さんとか呼んだ時の、記憶の亜種的なやつですよ。
今も何年経とうとこの時の記憶がふとした時に甦りモンドリ打つので。
ウヴァー!と奇声を上げながら。
されたのは向こうで、やらかしたのはこちら。
裁かれぬからこそ、恥ずか死ぬという沼に堕ちた。
わたしがやりました……ふ、ふふ。
穴を掘るなんて緩いことは言わない。
地球の真ん中に行きたくなる。
直で。
悲しいことに実話である。
こういう、モンドメモリー的な話はまだある。
……あーあっ!!実話じゃなかったらいいのになぁ!!!!
同情したよの⭐︎の評価をしていただければ幸いです。
あ、泣きそう……




