職場に迷惑電話が来た時の、従業員の対処法
これは、自分の勤めてる飲食チェーン店に迷惑電話が掛かってきた時の話です。
前提として、
・ほぼ全店に同一人物らしき人(男性)からの電話があった
・電話に出たのが女性店員だと会話を引っ張り、セクハラめいた言葉や、恐喝めいた声を浴びせる
・男性店員が出たり、男性店員に交代するとガチャ切りする
といった感じでした。
さて、飲食店のためかかってくる電話のほとんどは予約や、今後注文するため直に商品の説明を聞きたいというものです。
なので、対応するのも基本的に【補佐役】、【社員】、【パート】です。
よほどのことがない限り、自分の配属になっている店では【アルバイト】が電話を取ることはありません。
この、よほどのこと、というのは例えば先述した【補佐役】などが手一杯で電話をとることができない状況のことです。
人数を最低限にしているので、そういうことも起こりえるのです。
その日、忙しさのピークも過ぎ、あとは片付けに専念するだけ、という時間に店長から電話が来ました。
店長「あのさ、今日の昼過ぎくらいに変な電話とか来たりした??」
店長は、あくまで確認をしているふうでした。
自分「変な電話はなかったんですけど、この今話してる店の電話機の調子が悪くて。
どうもお客様のほうに声が届いて無かったっぽいんですよ。
むしろ、そのお客様から本部にクレームとか行ってないですか??」
店長「え?どゆこと??(´・ω・`)?」
実は、以下のようなことがあったのです。
それは昼過ぎ頃のことでした。
電話が鳴ったので、自分はいつものように出ました。
自分「はい、いつもありがとうございます!
○○店です!」
電話の相手『あ、もしもし、あの、お店って今混んでますか??』
自分(´-`).。oO(おや、珍しい。混雑気にする人か)
こういうお客様は、たまにいるのです。
自分(´-`).。oO(今、混んでるかどうか気にするってことは、こっちに向かってるか、すでに駐車場にいるのかな)
しかし、自分もこの仕事について二十余年。
慣れたものなので、
自分「今はそこまで混雑していませんね。ご注文でよろしいでしょうか??」
電話の相手『どのくらいですか??』
自分(´-`).。oO(どのくらいで商品出せるかってことかな??
注文内容によるからなぁ)
自分「ご注文内容をお願いします」
電話の相手『いま、お店のなかには何人いますか??』
自分(´-`).。oO(ん??あれ、これもしかして声、向こうに届いてない??)
自分「もしもーし??あの、ご注文よろしいでしょうか??」
電話の相手『今、なにしてるの??』
自分(´-`).。oO(この電話、この前から調子悪かったんだよなぁ。壊れたな。
さてどうするか。
補佐役の人は今日夕方からのシフトだし。社員さんは、食品の方に弁当買いに行ってるし)
間の悪いことに社員さんは休憩中だったのです。
他はアルバイトで、まさか代わるわけにもいかなかったので、私は通話を続けることにしました。
自分「もしもし??もしもーし!!聞こえてますか??」
もう一度そう言った時です。
電話が切れてしまいました。
その時、ちょうど、社員さんが戻ってきました。
社員さん「どしたの??」
子機を持って途方にくれてる自分を見て、社員さんが聞いてきました。
自分は今あったことを話しました。
社員「うーん、そっかあ。向こうの声が聞き取りにくいってのはよくあったけど、こっちの声が届いてないってなると、本格的に壊れたかなあ」
自分「まずいですって、まともに電話注文受けれないですよ」
社員「だよねー」
言いつつ、社員さんは持っていた携帯を操作し始めました。
社員「いま、この店に電話かけてみよう。もしかしたらたまたま調子が悪かった可能性もあるし。
まぁ、そうだったとしても、すぐに電話を交換できるわけじゃないけどね」
検証した結果、たまたま電話の調子が悪かったんだろうという結論になりました。
と、まあ、こういった事があったのです。
補佐役へは事前に報告が上がっていて、補佐役から店長へは諸々の事情が重なって、閉店後に報告することになっていたのです。
しかし、もうお気づきの方もいられると思いますが、自分の受けた電話こそが迷惑電話だったのです。
店長「あー、多分、同じ人からの迷惑電話だね」
自分「マジっすか(´・ω・`)」
いや、変だなーとはおもったんですよ?
電話の調子が悪くなかったら、普通に怪しんでましたよ?
でも、電話の調子がそもそもおかしかったんだから仕方ないですよ。
さて、店長からほかの店でのことを聞かせてもらったんですが、こんな感じだったらしいです。
流石に全部は紹介しきれないので、二例だけ。
【A店】
大ベテランパートさんが対応。
すぐに変だと考え、
「店長ぉぉおおおおお!!電話代わってくださぁぁあい!!」
このセリフを受話器に大声で叩きつけたとか。
なお、この日この店の店長は出張でいませんでした。
そういうことです。
ちなみに、電話はすぐ切れたとのこと。
【B店】
中堅パートさんが対応。
こちらもすぐに変だなと考えたらしいです。
この店は、店長が出勤していたのですぐに、
「責任者に代わりますね」
電話の相手『いや、そうじゃn』
「店長、すみません、電話かわってください。
その仕事、交代します」
という感じで、代わったらしいのですが電話は切れてたらしいです。
ちなみに、保留はせずにあえて会話を丸聞こえにさせてたとか。
それを聞いた自分は、
自分(´-`).。oO(他店でそんなことが!:(´◦ω◦`):ガクブル
自分(´-`).。oO(しかも、A店の大ベテランさんって、めちゃキツイ御局様で有名な人!!)
まぁ、こんな感じでした。
店長「でもねー。別のとある店だと運悪くアルバイトの子が出ちゃってねぇ」
自分「ありゃま」
店長「誰かに代わろうとすると、怒鳴りつけてきたらしくて、怖がってもう電話出たくないって言ってるらしいよ」
自分「そりゃそうですよ」
店長「ちなみに、なんだけど。その店ってアルバイトに電話取らせてたりする??」
自分(´-`).。oO(補佐役に聞いてくれよ、そういうことは。まあ、補佐役の人この店きてまだ日が浅いもんな。仕方ないか)
自分「いいえ、電話注文もですけど他の業者からの電話とか来ても対応できないので、やらせてません。過去には電話取らせてたこともありますけど。
今いる子たちはやらせてません」
店長「そっか。じゃあ今後はそれで統一しよう。
電話は基本的にアルバイトには取らせないようにお願いね。そのうちマニュアルが行くから」
こんな感じで迷惑電話の件は終わりました。
もう十数年も前のことで、そろそろ時効かなと思って書いてみました。
迷惑電話には、電話口で大声が効果あることを知った日でした。