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九霄武王  作者: かなやん
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山賊現る

「お金があったらなぁ・・・」

「馬車に乗れて 清心城まであっという間なのに」

星河は日々その日暮らしを続けてきた為 路銀等は持ち合わせていない

清心城までの食料すら無く 歩きながら食料を調達する必要がある

現在 村を出て五日目


「予定では後三日も歩けば到着だけど お金が無いと城内で暮らせないよな・・・」

「清心城には国で唯一の武者を養成する学院があるとは聞いたが そこに入るにしてもお金が無いんじゃどうしようも無い」

「何か方法を考えなきゃな 幸い時間だけはあるしな」

そんな事を考えながら歩いていると 何やら周りが騒がしくなってきた

沢山の人が近づいてくるような気配だ


そして前方から二十人は居るであろう集団が現れ 星河の近くに来るなり行進を止め話しかけてきた


「おい 小僧」

「1人でどこに行くんだ?」

「俺達と一緒にイイとこに行かねーか?」

先頭に居た三人の身なりの良くない男が話しかけてきた


「俺は清心城に向かってるんだ アンタらと一緒に行く事は出来ない」(コイツら盗賊かなんかか?めんどくさいのに絡まれたな)

星河はキッパリと物申し 脇にそれて通り過ぎようとした

「待てよクソガキ」

集団の後ろからいかにも強そうな身なりの男が星河に近づいて話しかけてきた


「俺の名は聚光 コイツらを取り纏めてるカシラだ」

聚光と名乗る男は逃がさないとでも言わんばかりの圧で星河の道を塞ぎ 話を続ける


「お前の目的とかはどうでも良くてな なんせお前はこれから俺達と共に来てもらう事になった 今」

聚光は高圧的に星河に語りかける


(は?コイツら俺を誘拐するつもりかよ?)

(しかし逃げるにしても戦うにしても相手がこの人数じゃどうしようもないな・・・)

(はぁ・・・幸先悪いな どっか連れてかれるなら一回捕まってから逃げる方が良さそうだ)

「は?嫌に決まってんだろ?そもそも俺を連れてってどうするつもりだ?」

いきなり行きますでは怪しまれてしまうので星河はあえて嫌がるフリをしてみせた


「それはお前が知る必要は無い それに嫌なら無理矢理連れて行くだけだ 野郎共 仕置してから運べ!」

聚光は手下に星河を拉致するように指示を出し目の前から消えた


「ちょっ アンタら見ず知らずのガキ相手に何すんだよ

俺は何も持ってないし家族も居ないから人質にもならないぞ? 」

強がってはみるが多勢に無勢 星河も逃げられない事を嫌でも感じてしまっている


「知るかよ お頭の命令には逆らえねぇ」

「それに仕置きしろって事だからな 痛えけど我慢しろよ」

手下達は集団で星河に暴行し始めた

どうやら一般人らしく元力の波動は感じないが 流石に大人数人に集団暴行されてはどうにもならない

星河は気を失い 盗賊に連れて行かれた



――盗賊のアジト――


「・・・うぅ・・・ここは・・・?」

星河が目を覚ますと小屋の中だった

どうやらさらわれたらしい


「クソっ・・・イテテ・・・子供相手にやり過ぎだろ」

「オマケに縛られてやがる」

腕を後ろに縛られているが足は縛られていないので動く事は出来る


「アイツらもまさか俺が一心境の武者だって思っても無いだろうな こんな縄くらい簡単に解ける」

星河は元力を纏い 力ずくで縄をちぎってしまった


「ふぅ・・・これで良し」

「だけどこれだけやられた体じゃ逃げ出すのも一苦労だな」

「ん・・・あれは」

周囲を見渡すと白骨化した遺体が横たわっていた

どうやら捕まってそのまま亡くなってしまったらしい


「この人もアイツらにやられたのか・・・」

「何か使えそうな物を持ってないかな 小さくてもいいから刃物一つでもあれば・・・」

「お これはまさか・・・空間指輪!?」

空間指輪は内部に色々な物を入れる事が出来る

値段はそこそこ高いが田舎者でもなければ大体の人が持っている便利な宝牌だ


「まさかこんな便利な物を持ってるなんて よくアイツらに気づかれなかったな 服に隠してたからか?」

「まずは中身を確認しなきゃ 何が入ってるやら」

指輪の中を確認すると以外にも物が入っているようだ


「こ これは!復元丹って書いてあるぞ!村長の家で見たやつと同じだ 確か一位階の回復薬だったハズ」

一位階 復元丹は錬成師にしか作る事が出来ない体の回復薬だ

そこいらの家庭にある薬と違い 短時間で肉体を治癒するが 錬成品である為 なかなか高額であり五千霊石はくだらない


「これがあればすぐに体を治せる!運がいいな 他には・・・鉄剣に着替えの服もある」

「服はありがたい こんなみすぼらしい恰好じゃ清心城で恥ずかしい思いをするからな」

「それに・・・素手でも戦えるがこの剣があればより戦いやすい」

「おじさん・・・アンタの仇は俺が取ってやるから安心して成仏してくれよ」

星河は逃げるのでは無く 戦う事を選んだ


「一対多数じゃ勝ち目は無いけど上手く立ち回ればやれるはずだ あの聚光とか言う男から感じた力は俺と同じ一心境 やってやれない事は無い!」

「それに良い機会だ 盗賊なら色々溜め込んでるだろ 俺の生活費の為にも・・・ヒヒヒ」

薄ら笑みを浮かべた星河は丹薬を飲み込み 運気調息を始めた

みるみる内に体の痛みが消えていく

傷も打撲程度で切り傷等は無いため問題は無い


「流石は一位階の丹薬だ こんなに効果があるなんて」

「もし機縁があれば俺も錬成がしてみたいな 自分で丹薬を作れれば色々有利だろうし金策にもなる」

「だがまずは・・・あの盗賊共をやっつけて金目の物を奪ってからだな!」







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