41話 尊殿暗殺未遂事件
オノゴロ区では、勧告のために尊殿が自然公園付近で国民の声を聞き取り、その場で市民からの要望を聞き入れ、改善策を提示するなどの活動を行っている。
また、尊殿が国民の声を聞くために開放している公園での行事やイベントも積極的に開催している。
参加人数は5十万人にまで増え、尊殿は大忙しである。
しかし、尊殿は喜びに満ち溢れていた。それは国民と深くつながれた証拠だからである。
さらには、尊殿の政策によって国の経済が活性化したことも事実であった。
そんな時に演説の横に立つ空と周辺のボディーガードや警察たちも、国民の周りを囲う警備をしており、尊殿の演説に心酔する人が続出していた。
国民も人間であり、誰しもが何かしらの悩みを抱えているのだ。
その悩みを解決しようと努力する尊殿の姿に感銘を受けて、自然と拍手が沸き起こっていたのである。
目の前はユキとレナが最前列で椅子に座っていた。ユキと目が合った途端手を振ってきたので小さくを振ることしかできなかった。
何故かレオナが居なく、レナによればトイレらしい。フェイも居たが、最前列の椅子の端に一人ちょこんと見てるだけだ。
半分尊殿の話を聞いてその半分はどう秒速で犯人を取り押さえれるかを考えている。
そして時は流れ演説が終わるとそして尊殿は一礼をした。もうこの時点で1万5千人ほどにまで人々が増えていた。国民は尊殿に拍手をする。
良い演説だと思い、拍手をすると遠くビルに光が反射するのが見えた。
物体は捉えれなかったが1キロメートルぐらいで人物がうつ伏せ状態になってる姿が見えた。
その時、閃光が一瞬に光り尊殿に危機を感じた。
「危ない!!」
そう叫んだ瞬間、隣の尊殿の胸倉を掴み自分の方へ引き寄せた。
それと同時に演説台が命中すると爆発と同時に破片が飛んだ。周りにいる複数のボディーガードは咄嗟に盾になり尊殿を守った。
幸い尊殿に怪我はなく、他の聴衆やボディーガードも無傷であった。
その後、武装部隊が到着して空が安全に避難すると部隊も警戒しながら後についてく。その場はテレビやネットなどで溢れかえって国民が騒がしくなる中、犯人の居場所を説明。
その後警官隊が包囲し、追い詰める策を取った。
尊殿は安全な場所で避難し、怪我人がいないかを確認しに行ってると、空が戻ってきた。
周りが騒がしくなった時に空と尊は互いに目が合った。
「お怪我は大丈夫ですか?」
尊は微笑みで返す。すると、空は質問した。
「今犯人を捕らえる為包囲して追い詰める作戦をしているが、まだ犯人は分からない」
空は黙った。すると、尊は空に近づき頭を撫でた。そして、耳元で囁いた。
「とても良好な判断でしたよ」
空は顔真っ赤にして頷いた。尊は微笑みながら頭を撫でた。
そして、空は再び外へ出ると犯人を追いかけている警官隊の姿があった。
すると、空の足元を掠めるように銃弾が飛んできた。即座に建物の影で屈みこんだ。
その数秒後、後方からの射撃が始まった。
敵の数が把握できないのでこのままここにいても危険だと判断した空は銃を構える瞬間、左目が焼き切れたかと思うくらいに熱くなり激痛が走った。
しかし、その痛みは瞬間的に消え、元の状態に戻ると視界が鮮明になった。
空は走って逃げた。敵の位置が把握できない今、自分がすべきことは相手の位置を特定することではなく自分の身を守ることだからだ。
左目が使えなくなった空を狙い、敵が集中攻撃を仕掛けてきた。
空は自分の身を挺し、銃弾を受けながら銃弾が放たれた方角を特定し、銃を構え撃った。
銃声が響くと何かが倒れた音がした。敵の撃った銃弾が命中し、隊員のを一人が狙撃された。
狙撃された隊員は防弾チョッキを身に着けてなかったのか、血を吐いて倒れた。
だが、それで眺めてる暇もなく敵から攻撃されてるとわかると銃弾を交わした。
敵は待ち伏せをしていたようで、一人ではないことに気付くと、死角から現れた敵を遠くから視認した。
神薙空はその敵を視認した瞬間、驚愕した。
何故ならそこに立っていたのは紛れもないレオナの姿だった。
空はすぐさま距離を取り、銃弾が飛び交う中すぐに尊殿の場所に戻らなくてはならないと考えた。
銃弾が飛び交う中、銃弾の雨を掻い潜りながらレオナ達から距離を取る。
そして、安全を確認すると、尊殿との待ち合わせ場所に向かって全力で走った。
空は必死に逃げる途中、後ろを確認すると、まだ敵が狙っていたことに驚いた。
その時、一瞬油断してしまったのか、敵の銃弾が空を捉えた。
銃弾が放たれる瞬間、反射で避けようとしたが、体が追いつかず右脚に銃弾が命中した。
脚から血が流れ落ち、バランスを崩した空は地面に倒れそうにになった。
その瞬間、再び銃弾が飛んできたので体勢を崩しながらも避ける。
そして尊殿の隠れる場所まで再び移動を開始した。
一瞬の気の緩みから被弾してしまい倒れそうになるが、気合いで踏み留まり必死に逃げ続ける。
そして、ようやく安全な場所に到達したと思った直後、地面に脚を引き摺ってしまう。
「壕へ行きましょう。そこで銃声が収まるまで待機しましょう」
壕に向かうと、空はすぐに救急箱を取り出して止血と傷口にガーゼを当てる処置を施す。
そんな様子を眺めながら尊殿は悲しみの表情で呟いた。
「お怪我しちゃったのですか? 大丈夫でしょうか?」
尊殿の優しさに感動しながらも返答する。
「大丈夫です。これくらい大した事ありません」
だが、その言葉とは裏腹に痛みが続き、傷は深く出血も止まらなかった。
痛みのせいで集中力が乱れ、なかなか傷口を塞ぐことができない。さらに敵の追撃の可能性を考えながら気を休めることさえも困難な状況だった。
そんな様子を見兼ねたのか、尊殿が声をかける。
「無理はしないでくださいね」
尊殿の優しい言葉を貰いつつも、血は止まらず焦りだけが募っていた。
そんな中、背後から英語で話しかける男性の声が聞こえた。
『Hey! Are you okay! ?(おい!大丈夫か!?)』
振り向くと、そこには黒いマスクと防弾チョッキを着た外国人の兵士が心配そうな顔で見ていた。
「え? どうしてここに?」
突然話しかけられたことに驚きつつも兵士の方を振り向いて答える。
すると、そのアメリカ人兵士が英語で返事(yes)してくれた。
その後、説明してくれるとSWAT隊員の一人だった。
尊殿の隣でSWAT隊員に出会った瞬間、空は安心感を覚えた。
「君たちも同じく敵と戦っているのか?」
という問いに、SWAT隊員はうなずきながら、「そうだ。協力しよう」と答えた。
共闘の元、尊殿とSWAT隊員は状況を共有し、空は敵の位置を説明する。
しかし、空の傷は深く、応急処置では済まないことが明らかだった。
SWAT隊員は的確な手当てを施し、「君たちは安全な場所に退避しよう」と提案した。
その後、彼らは危険な状況を避け、壕に戻ることに決めた。
壕に到着した時、空はSWAT隊員に感謝の意を伝えた。「ありがとう、君のおかげで助かった。」
SWAT隊員はにっこり笑って、「お互い助け合うのが仲間だろう?」と言った。
尊殿も「本当に助かりました。感謝しています」と礼を述べ、SWAT隊員は謙虚に頭を下げた。
「どういたしまして。これからも力を合わせて、平和を守りましょう」
三人は壕で休息をとりながら、次なる行動を検討することにした。
壕の中で、三人は状況を整理し、次なる作戦を練り始めた。SWAT隊員は現地の情報を提供し、敵の動向を確認することができた。
「敵はかなりの数で固まっているようだ。ここから直接戦うのは難しいかもしれないな」とSWAT隊員が言うと、空と尊殿は頷いた。
しかし、尊殿は、「でも、彼らはなぜここにいるんだろう?目的が気になる」と不安げに話した。
SWAT隊員は考え込みながら、「何かを探しているのかもしれない。我々もそれを知りたいが、まずは安全を確保してからだ」と答えた。
三人は次に進むべき方針を模索しながら、地図を広げて戦略を練った。




