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闇に飲み込まれた謎のメトロノーム  作者: 八戸三春
第一章
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13話 ソラとお勉強会

空はその頃ソラに釣られ分厚い本を読むが、読めるはずも無い。

細胞のページと星の天体のページなど生物学と天文学などが書かれたページが主だった。

よく古代の言語や漢字が読めたなと感心しながら、興味本位で開いてみる。

そこには、確かにベータ144の生態や特性など書かれていた。

だが、文字は古過ぎて全く読めないし絵も今とは違ってかなり分かりにくいものだった。

「最近何か浮かない顔ですね。何か考え事があるみたいですが、良かったら私に教えてください」

空の顔が暗いと心配するユキに、空は一言漏らす。

「うん、まぁ、大丈夫」と誤魔化すように言うが、ソラは勝手に話しを喋り始める。

「そんなこともあります! 人間が不安なときはその不安を解決すればOKですよ!」

そう言いながら、ニヤニヤしながらソラに近づく。

「何で俺がそう見えて不安だと思った? 別にそういうんじゃないよ」

ソラはそれを聞くと、「分かりますとも、毎日同じような生活を送って退屈なんでしょ!」などと見当違いなことを言ってくるので堪忍袋の緒が切れそうな瞬間、ソラが興奮しながら顔を近付いてきた。

「どうせ夜も眠れずに悩んでいるんでしょ? 私に話してみませんか? 哲学や精神学についても多少知識がありますので、良いアドバイスができると思いますよ!」ソラがそんなことを言うと、期待しているような表情をしていた。しかし、空は即答する。

「別にそういう心配とかない」

否定をしたせいで、逆にソラの心を心配することになる。


「もしかして学校のお金払えないから私に相談しようとしてますか? もしそうなら心配無用です、私も学生でお金無いですから!」

「いや、金のことはどうにでもなるけどそういうのじゃ無いし」

空が真面目に否定する。

「では、一体なんなのでしょうか?」

ソラが質問してくるので空は返答する。

「ゲノムについて、本で見たけど、それには、ベータと144に別けられているけど、それは、どのように区別してるの?」

ソラが空の問いについて少し考え込んで答える。

その時空は一瞬だが、ゲノムに関して聞いたことがあり、それはβタイプのDNAを基にして作られたものらしいのだが、どうもその意味が理解できないので聞いてみることにしたのである。

そんな空の疑問に対してユキが説明をする。


「ベータタイプとは従来の人間のDNAをベースに再構成されたものです。このタイプの特徴は、従来のDNAと異なる部分が多く、これらが影響して様々な能力や機能を持っています。例えば、耐熱性が高かったり、反射速度が速かったりと優れた性能を持つ場合があります。一方ゲノムタイプとは、さらに優れたベータタイプと人間をより融合したものです。ゲノムタイプは従来のDNAをベースにしながらも、人間の身体的特徴や行動、さらには様々な文化的背景も加味して再構成されたものです。これらは旧来の人間的な構造を持ちながらも新しい機能を持っているため、状況に応じて応用できる可能性があります」とソラに説明をする。

空が興味深そうに聞いていたので、話を続ける。

「また、何故、10歳を未満を対象とするのかと言うと、愛想や好奇心、反応力、記憶力、処理速度などが大人より優れているためです。そして、さらに凄いところとしては、成長率が人間より著しく高いので、1ヶ月で肉体が変化します。例えば、体の成長は5歳までに完了し、そこから10歳頃まで成長し続けます」と説明する。

それを聞いた空は納得すると同時に興味深そうに聞くのだった。

しかし、一通り説明を受けた後でも自分の力で理解するのは難しいと感じてそれ以上は何も聞かなかったのであった。


その代わりに、空は疑問に思ったことを質問してみる。「じゃあ、あの子供達は殆どゲノムタイプとベータタイプを融合した感じ? 君もそうなのか?ゲノムの応用で何かやってるのか?」と空は、これまでに見たことのある人物たちの特徴と記憶を頼りに質問をする。

それを聞いて、ソラは返答する。

「えっと、そうですね。私の場合はほとんどβタイプですかねー」と答えたので、空はさらに突っ込んで聞くことにした。

「それじゃエレメントホルダーを持ってるなら何故使わないんだ? それを使えばいいじゃないか?」と疑問を投げかける。

それを聞いたソラは、少し困ったような顔をして答える。


「実は、私の身体の成長がまだ2歳程度なので、まだエレメントが使えないんですよ」と申し訳なさそうに話す。空は、それを聞いて、なるほどと思うと同時に、何か手伝えることがあるかもしれないと考える。しかし、その前にソラが口を開く。

「あっ、でも言語力だけは、成長しているみたいですよ! 難しい言葉とかも言えますから!」と嬉しそうに話す。

空が、その言葉を聞き、なるほどっと納得する。だからあんなに複雑な文字の羅列本を読んでいたのかと理解する。

しかし、それと同時にある疑問が湧いてきた。それを聞いてみることにする。

「確かに言語力も高いみたいだね。 でも、なんで身体の成長が遅いと分かったの?」と質問する。

すると、ソラは悲しそうに話す。

「分かりません。ですが、一つ心当たりがあるなら、よく何もない場所でコケるんですよ。特に草原みたいな場所に行くとコケやすくて」と言う。

それを聞いて、空は、なるほどっと納得してしまうのであった。

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