ダメ、絶対(5)
ある秘密を知った田口さん。とうとう動き出す
やっぱりそうだ!あの人たくまくんを利用して息子にたくまくんの状況を伝えていたんだ!それをどうにかしてたくまくんに伝えないと!ても、どうすればいいんだ?うんーー?
あっ、そうだ!これなら!確かたかしくんってB図書館にいるって言っていたな!そこに来るまでに話ができれば…いける!よし!今週中に行こう!来週の月曜日が一番危ない!Wと接触がそれまでになければいいんだけどな…
ーその頃渡辺さんは家でWと話していた。
「たくまくん今うちの図書館に来てるって言ったじゃん。それでねこの地域全体の問題みたいな感じで扱われてるらしいよ」
「まじで?事も大きくなったなあ。まぁいいや!あいつ今どこにいるの?」
「だから、私の勤めてる図書館よ。」
「B図書館だったよな?近いな…。よし、来週の月曜日創立記念日だし行って一緒に遊んだろう。」
Wは、大きな声で笑った。そして渡辺さんもこの計画に賛成した。田口さんが2人の関係に気づいていると知らずに。
「なら、月曜日にあの子が来たら連絡するね」
「バレずにしてくれよ?ドッキリなんだから。はっはっはー…。」
「はいはい。わかりました。」
そうして2人は計画を実行するために準備しはじめた。何をしてたくまと遊ぶのか、たくまへ口止めするにはどうすればいいか。2人はとても楽しくいろいろ想像を膨らませた。
「これぐらいでいいだろう!あー月曜日が楽しみだぁー」
「あまりやり過ぎないでよ、警察とかこられても困るんだし」
「大丈夫だって。」
「そう。ならいいや。」
そうして2人は計画実行の月曜までウキウキしながら待った。
ー水曜日田口さんはたくまくんに会おうとB図書館の前で待っていた。渡辺さんにバレないように。それが吉と出て着いて数分後たくまくんは図書館に来た。
「たくまくんおはよう!ちょっといいかな?」
「田口さん…おはようございます。えっ、いいですけど…?」
「そりゃよかった。ここじゃあれだからちょっと付いてきてくれる?」
「えっ、図書館じゃなく…て?」
「うん。ちよっと…ね。話聞いたらわかるよ。なんで図書館にしなかったのかを。」
たかしくんは何か不安そうな顔をしたが
「わかりました。」
「よし、行こう!」
そうして2人は田口さんの車に乗ってある場所に向かった。渡辺さんは窓からこの光景をしていて
「あれ、私を一言も話さずに行っちゃった…。もしかしてバレた?そんなわけないよね。うん。同じ名字はいっぱいいるんだし。…ね。」
たかしくんは、何かモヤモヤした様子だった。そんなに時間もたたないうちに田口さんが連れて行きたいと言っていた場所に着いた。それは、中学校だった。
「えっ、なんで中学校に?」
「その話も兼ねて中に入って話をしよう」
「嫌な思い出しかないしいやだよ」
「分かってるよ。でも今日は味方がいるじゃないか!安心して!」
「うん。僕の話など聞いてくれるかな?」
「あの、たくまくんには悪いけどちょっといろいろな話を中学にも伝えてあるんだ。」
「なるほど。わかりました。行きましょう」
「ありがと」
2人は中学に入った。
「いらっしゃいませ。ご用件は?」
「電話していた田口です。校長先生を。」
「わかりました。」
数分後校長先生は来た。
「ようこそ。さぁ、こちらへ。」
「ありがとう。たくまくん行こう。」
「はい。」
2人は校長室に入った。そこには僕が通っていた時の担任の先生と学年主任と生徒指導の先生と教頭がいた。
なんでこんなにいる…の?と思ったけど、みんな何か優しそうだった。
「たくまくん、久しぶり。」
「お久しぶりです。今日はどう言う話を…?」
「まだ話してなかったね。実は全容が見えてきたんだよ。だから話そうと思って。」
「僕がこの学校が嫌いなのは知ってるよね?なら、なんで?あの時は誰も僕を信用してくれなかったじゃないか!!時間が経ってから味方になっても僕は信用なんかできないよ!!」
「それはごめんなさい。把握をしてなかったので軽い甘えだと思っていたの。ほんとにごめん。そのかわり今回の話を聞いてあの時の反省をしてたくまくんのためになんでもしようと思ったの。だから、許して…。」
「なんでもって?僕何も分かってないんだけど?」
「実はね。あの図書館の司書の渡辺さんっているでしよ。その人はね。この学校のたくまくんの同級生の渡辺くんのお母さんなの。」
「えっ、」
「うん。だから伝えないとなぁって思って。」
「まじかよ。それじゃ相談してたことは全部筒抜けだったかもしれないってことかよ」
「そうなの。もう少し早く気づいてあげれてたらよかったんだけど。ごめん。たぶん来週の月曜日渡辺くんが行くかもって思ったから今日に話をしたかったんだ。」
「なるほど。それは助かりました。ありがとうございます。この件どうにかならないんですか?」
「うん。こっちでもしようとしていることはあるの…」
「それはどんなことですか?」
さぁ学校が提示しようとしている計画とは?