ダメ、絶対(2)
学校に行かなくなってしまったたくま。図書館の司書渡辺さんに助けられて真相を話した。どーなる?
「なるほど。そう言うことね…。」
渡辺さんはすぐに理解してくれた。やっぱり優しい方だった。相談して正解だったかな?
「学校には言わないよ。でも、とても酷いことだから教育委員会に言うべきだと思うんだよなぁ。」
「でもそうすれば、どっちみち学校にバレるんじゃ…」
「ってか、なんで学校にばれたくないの?」
「学校は信用してないから。学校がしっかりしてたら僕は、こんなことにはなってないよ。」
「教育委員会は証拠を掴まない限り学校には話さないから大丈夫よ。」
「ほんとに?」
「ほんとよ。任せなさい。」
渡辺さんを信用しようと思った。他に頼る人もいなかったからだ。
「わかった。行って全てを話すよ。」
こうして僕は渡辺さんと一緒に教育委員会にいった。電話とかしてから行くのかと思ってたが、そのようなことをしたようには思えずすぐに向かった。
「すいません。少しいじめの対応とかしている人ってどなたですか?」
「私ですが。どうなさいました?」
対応してくれたのは優しそうなおじさんだった。
「実は…」
今まで受けたことを全て話した。
「なるほど。わかりました。こちらで調べます。学校等には伝えませんのでご安心を。私田口と申します。何かあればまたご連絡ください。」
僕は安心した。でも、学校に伝えずにどのように伝えるのだろうか?疑問に思っていた。
「詳細が分かり次第ご連絡させてもらいます。」
そう言って僕たちは帰路についた。
「きちんと対処してくれたらいいね」
「うん。でも、どうやって学校に言わずに調べるんだろう?」
「何か方法があるんじゃない?まぁ信用してみましょう。」
「うん‥そうだね」
田口?どこかで聞いたことがあるような?ん?さきこの名字ってなんで言うんだっけ?まぁいいか!
ー 数日後谷崎先生は僕が学校に来なくなったことで何かあったのではないかと思い出した。
「たくまくん最近学校に来なくなったのはなんでなんだろ?私はクラスの雰囲気とかいいと思うんだけど何かあったのかな?そうだ!電話してみよう、」
『プルルルル、プルルルル、プルルルル…ガチャ』
「はい、もしもし。」
「たくまくん?谷崎です。最近どう?元気にしてる?」
「うん、まぁなんとか元気です」
「なんで学校に来ないの?クラス合わない?なんかまずいことでもあった?」
「うん、まぁ…はい。すいません、もういいですか?」
「あっごめんね。落ち着いて話す気があったらまた話してね。なんでも聞くよー」
「わかりました。失礼します、」
『ガチャ』
はぁどうしたんだろう?まぁそっとしとくかー。
「すいません。失礼します。1年10組の田口です。谷崎先生いらっしゃいますか?」
「私だけど?どうかした?」
「少しお話ししたいことがあるので今いいですか?」
「いいよ!そこでまってて!」
「わかりました。」
「お待たせ〜話ししたいことって何?」
「私田口さきこといいます。たくまの幼馴染みで学校に来てないみたいだから先生なら知ってるかな?って思って?」
「あっそうなの?たくまくんね電話しても話してくれないから私もわからないの。」
「だと思いました」
「ん?どういうこと?」
「実は父のもとにたくまが来たらしくて。あっ、私の父教育委員会の田口です。で、調査してるらしくて。でも、たくまは学校に知られたくないらしいんでここだけの話にして欲しいのですが、いじめらしいんです。中学でもいじめで学校に行けてないらしくて。その子の友達がこの学校にいてその子にまたいじめられたらしくて」
い、いじめ?!うそー!全く気がつかなかった。
「だからその子を見つけるためにもアンケートを、したらいいと私はおもうのですが?どう思います?」
「いいね!うまくいくかはわからないけど何もしないよりマシね!そのアンケートは作ってもらえるのかしら?」
「こんなにすぐに話着くと思ってなくてまだそこまでは話聞いてないです。明日また来ます。」
「わかった!よろしくねぇ!」
いじめかぁ。全く気がつかなかったな。私教師失格だぁ。
続けれる範囲で続けていこうと思います。よろしくお願いします