初めての殺生
こうして書くのは難しいですね、下手ではありますが応援してもらえるとうれしいです。
第2話
翔の発狂が落ち着いた頃2人は話し合いをしていた
「...で、信じるしかないんだろうがここは恐らく異世界なんだよな?」
「そうだね~ビックリビックリ〜」
「...軽すぎるだろ」
「でも何とかしないとね、お母さん達も心配してるかもしれないから何とかして帰る方法を見付けないと」
実際いきなり平原のど真ん中に落とされた訳で、どこから来たのか、今何処にいるのかなど一切わからない状況である、いつ帰れるのかすら分からないが親の事もあるので出来るだけ早く帰ると言うのが現在の最終目標である。
「それよりもまずは目先の問題からだね~」
「そうだな」
「まずは街への街道を探す事だけどそれはあそこに見える川を下る感じで歩いてたら解決すると思うな」
「その心は?」
「まず初めに食料や水の心配をしなくていいって言う点、次に水辺は休憩のポイントとかでもよく使われるしこんなに広い平原だと目印や方向を確認する手段の一つでもあるからね、それに街も水辺の近くにあるのが基本だから、何もわからない状況の今は方向性を決めて行動するべきだとおもうよ~」
実際この無駄に広い平原ではあまり目印もない、ならば無駄にさまようよりそのほうがいいというのも納得ができる
「そう言えばはやと~、さっきから見えるスライムって倒したら経験値的なの貰えるのかな?」
「しらん、ゲームじゃないからよく分からないな、でも襲ってこないとも限らないんじゃないか?」
「そうだね~」
そう言いながら澪はスライムに近づき次の瞬間
「そぉい!!」(ベチョッ!!!!)
思い切りスライムを蹴り飛ばした
「...えぇ...」
「殺ったね♪」
理不尽な一撃により粉々に砕け散ったスライムは蒸発し核のようなものだけが残った
「...これぞ正しくワイルドハンティング...」
「なにか落としたね核かな?なにかに使えるかもしれないし拾っておこ~」
「お、お~...」
こうして2人は川のそばを歩いて街道を探すのであった。
しばらくして人の通ったような道をみつけしばらく歩いていると後ろから商人のような馬車が通り過ぎていったところで
「はやと、はやと~」
「なんだよ」
「脱いで」
「!??!!?」
「ほら早く」
「ま、まて!俺に兄弟とかそんな趣味はないからな!早まるな!落ち着いて深呼吸をするんだ!!」
「いや、そうじゃなくて、歩きながら少しこの世界の人を軽く見たんだけどこの服は目立つと思ったのよ」
「あ、あぁ、そういう事か…でも服なんて持ってないだろどうするんだ?」
「ふふん♪お姉ちゃんのひみつ道具~裁縫セット〜」
某猫型ロボットのように鞄の中ら裁縫道具を取り出す
「はやとの服をこの世界風にちょっと改造しようかなとね~」
「...その間裸で過ごせと?」
「そだね~時間も少し欲しいしこの辺りで夜過ごすことになりそうだからね~服改造してる間に薪とか拾ってきてくれない?」
「ちょっとまって!?裸の状態で何させようとしてるんだよ!人に見られたら露出狂の変態じゃねーか!」
「仕方ないな~お姉ちゃんが夜に作るから先に薪とか集めよっか」
こうして2人は巻を集め少し休めそうなところを見つける、その間澪が見つけたスライムは理不尽な一撃により粉砕され続けるのであった。
近くの川で魚を取り腹ごしらえした2人はと言うと。
「所で姉ちゃん」
「なにかな?」
「俺たち今街へ行こうとしてるんだよな?」
「そうだよ?それがどうかしたの?」
「あとどのくらいでつくと思う?」
かれこれ半日ほど歩き続けたが基本的に見たものはスライムや商人の馬車くらいである、商人の馬車に乗せてもらうという手はあったのだが、見たこともない服装で盗賊のいるかもしれない世界で下手に声をかけるのは盗賊と勘違いされて攻撃されるかもしれないという点を考慮したものであった、故に他人からの情報も特に無い状態であり先の長さが不安でもあるのだ。
「そうだね~多分あと1日か2日かな」
「その心は?」
「通り過ぎた馬車に乗ってた人を見た感じ髭が伸びてたり、服の汚れが目立ってた点を考えると、後ろの方向には少しの距離では街はないって判断ができるよね~」
「よくそこまで見てるな...」
「それに荷物が軽く見えた時に食料の空いた箱があったの、商人が商品を食べるとも考えにくいし、初めから移動用の食事だったと考えると残り具合から考えたらそんなものかなとね~」
スライムを蹴り殺しながらどこまで観察してるのか突っ込みたいところではあったが、確かに商人が距離を知らないとは考えれない、後ろから来た以上街があることも確かだと言える、まだわからないことだらけの状態なので今はその情報を頼りに進んでいくしかないのである。
「はやとは寝てていいよ~お姉ちゃんが服改造しておくから朝までには完成させておくね」
「分かったよ、姉ちゃんもあまり無理はしないである程度で俺を起こしてくれよ?火の見張りとかの交代くらいはできるからさ」
翔は裁縫が得意とは言えないので姉に任せるしかなかった、突然異世界に来たことで表には出していないがかなり疲れているはずなのは確かだが、今の翔は弟として自分のできることは姉に無駄な気を使わせない事だと理解もしている、そのため翔はそっと目を閉じ眠りにつくのであった。
「...おやすみ、はやと」
そうして夜は老けていくのであった。