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創造世界の道化英雄《ジェスター・ヒーロー》・第1部・創造世界編  作者: 帯来洞主
第三幕「闇の英雄」・Dark Hero・

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Prologue


 創造世界における善悪の定義は、時の流れの中で大きく変わっている。



 人間に創られ、産み落とされる作品アーツ――その総称の下に、英雄ヒーロー異品ダーツとで大きく分けられる。人間の我々からしたら、英雄の対義語として異品という呼び方に違和感を持つのは当然だろう。


 勿論嘗ては英雄ヒーロー悪者ヴィランとで区切られていた。だが後者の表現は、現代の創造世界に相応しくないとされ死語となってしまったのだ。



 そうなった要因は大きく分けて二つ――まず一つは、アーツの「心変わり」だ。


「私は生き残る為に仲間を皆殺しにし、運命に抗おうとした。なんと素晴らしいことか」


「俺は誇りを捨て、生きていく為に全ての罪を背負う。死にたくない……新しい人生を切り開きたいんだ」


 正義に与する者も大量虐殺者になり得れば、如何なる極悪人も改心し善人になり得る。

 我の強いアーツに生まれた以上、英雄や異品の心変わりは処世術の一つに過ぎない。決断が早いといえば聞こえはいいが、悪く言えば芯は脆く、真逆な状況に立たされれば再び掌を返すこともある。


 生きていくためなら昨日の英雄は今日の悪党になる。生きていくためなら逆もまた然り。これでは区別しづらいため英雄と異品は、正常か異常か――で分けられたと言われている。

 しかしアーツの習性とはいえ、こうも心変わりが多いのでは誰が正義か悪か判別し難く、その意味も薄れてしまう。


 故にもう一つ――善悪の定義を確たるものにする要因が……「真」の英雄と異品だ。


 英雄と呼ばれるアーツは現在を生きる弱者を守り、異品と呼ばれるアーツは正義に反し欲望を満たすべく悪虐の限りを尽くす。


 「真」のそれらとは言うなれば上位種――優れた能力を有し、平和のために大きな功績を残した語り継がれるべき大英雄だいえいゆう――グランドヒーロー。誇り高い彼らは心を決して折らず、正義の為に命をかけて戦う。

 今日までの世界の秩序が保たれてきたのは、その大英雄達が志を共にし起ち上げた英雄連合機関W.Eによる賜物だ。



 しかし……「真」の異品――異品の烙印を押された者達の中に、語り継がれる大英雄とは真逆に、語ることすらも禁じられ歴史の闇に葬られた忌まわしき者達が存在する。



 悪の中の悪。悪の世界の英雄。または悪を極めた者と呼ばれる彼らは……『闇雄あんゆう』――ダークヒーロー。



 世界の命運は常に英雄と異品、または大英雄と闇雄――この善と悪を極めた二者の手に掛かっている。


 過去も、現在も、そしてこれから起きようとしている新たな闘いにおいてもだ……。



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