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肉欲まみれの俺と奴。

お気楽スペースオペラやってみたらこうなりました。色々とネタをぶちこんでますが、そうとう発酵が進んでますので愛好家以外は責任とれません。尚、日の当たる所で保管すると破裂する恐れがありますからおやめください。最後に宇宙中の全ての作家さん本当にスイマセン。でも辞めません。だって楽しいから。

「親父の形見の船は~型は古いが~出足は速い~♪」



 鼻唄を歌いながらコントロールシートに座り、ハンドルを握る。


「俺の行く道はぁ~うちゅうのまぁんなかぁだぁ~♪」


 ゆらゆらと宙を漂う空きボトルにデコピンしたら、そのままゆらゆらと壁に当たり、跳ね返っておでこにぶつかった。


「いて。いてぇなこんちくしょう…。あと、お前はさっきから何で股ぐらんとこ陣取ってるの?」


 狭いキャビンの中はただでも窮屈なのに、更に狭いシートとコントロールパネルの狭間に、これまたゆらゆらと漂う長い髪の毛。


「いやね、こっちのハンドルはなかなか操縦しにくいなーと思って、おっきくなぁれおっきくなぁれって、」


 足の間から間の抜けた黄色い声が上がる。


「お前ねぇ…あんな思い二度としたくないっての。漏電とかマジ死ぬから。お前のほっぺたと自慢のウィンナー君が青白くスパークしてる幻想的な景色見て感動的な最後は洒落になんないからってまたやんのかい!!」


「えーつまんなーい!この三日月製菓の柿の種みたいなのが怒張する勇姿見てみたいなー」



 この電力無駄消費機材は、俺が年末に買った「どき!大人の福袋・月面限定版」に入っていた中古セクサロイド。ようするに機械仕掛けのダッチワイフ。


 やっと湿気たコロニーから脱出できたテンションもあって、浪費を抑えなきゃならないのに衝動買いしちゃったのね。


 ちなみにコイツは電力蓄積度によって会話の積極性が変わる親切タイプ。今はほぼフル充電だからヤル気満々だが、蓄積度が下がると下げ下げアンニュイモードで「もう…そんなに迫ってきても、あたしのプラグは湿ってないんだから…痛いだけなのに…」とか言って逆にそそるの。



 …だが、コイツには唯一無二の欠点がある。


 見た目?いやいやコイツなかなかいいよ?昔流行ったちょいつり目だけどややげっ歯類系の真ん丸お目々だし、口元もややはしたないながらも表情豊かに動く小さめだし、とにかくカワイイ。でなきゃ誰が機内電力消耗しながらも充電なんかするかって。


 髪の毛は肩まで伸びたブラウンのストレート。オプション装備リボンカチューシャバレッタウサ耳完備で望みのままにだし、


 伸長体型は小柄な150センチ85・60・82ということなし。プリっ尻ショーツに下ハミ短ブラおまけにガーターベルトやっほー白ストッキング!!もう目の毒のなんの…



 …え、じゃ、なんで、やらないか?…だって?








 やらないか?、じゃなくて、出来ないんだよ~っ!!


 この煩悩無限破壊非生産性向上いや下方修正最終兵器、




 ついてないんですから!!!!あれが!!!



 まぁ、落ち着こう、俺。


 このPXmoon-07-21、製品名スペースリビドー。




 肝心要の!最重要機材の!確信部分じゃなくて!芯核ユニット!!


 あーはっきり言ってしまおうか。どーせ俺しかいないし。


「じんこうちつ」がついてないんですから!!!!


 あーいっちゃった。


 あーすっきりした。


 あーすっきり…しないって!!



 なんでだろーなんでだろー。


 中古セクサロイドだから、他人のあれが過去に注入されてるって冷静に考えて気持ち悪いって思ってて、でも我慢できなくて、結局ある日ってか買って3分後にちっさいショーツ脱がしたら…




 ポッカリとただの暗い穴があるだけでした。


 いやね、落としたかと福袋全部探しましたよ?もちろん。てか袋の中で体育座りしてたセクサロイドがナニ落とすとかどんだけガバガバなんですか!それ!


 ま、百歩譲って使用頻度高過ぎて間に入るパッキン取れたとか弛んだとかなら判るけど、最初から付いてなかったとかマジ悪夢。


 慌ててコロニー経由で福袋売ってた店に連絡したら「中古は外してそこだけは新品買うのがセオリー」と言うだけ。


 泣く泣く製造元にまた連絡したら「それは型が古いから現行品と互換性なくて云々」とか言って逃げちゃったし。


 で、最後の手段でオーダーメイドを探したらありました。「型番関係なくフル装備でバリアブルアタッチメントタイプで13万だ」って。


 このセクサロイド、人気あったけど高かったから数がなくて、ジャンク品でも出ないとか。だからと言って13万PVとか!あ、PVってポイントブィーって意味。ブィーが何かは知らないけど。


 で、結局コイツは今日も電力盗んでナニもせず。

 ただの空間占有ユニットと化している訳。


「もう…ご主人様ったら、ブツブツ端末に向かってナニをいってるんですか?そんなに溜まっているんですか?一発抜きますか?」


「いや、まぁ、もういいや。飯の準備しとくれ。」


「はーい。ちょっと待っててねェ~!」


 明るい声を上げながらキャビン後方の収納ユニットへと、滑るように翔んでいった。


 ※※※※※※※※※※※※


 ここで重要なことを報告しよう。


 俺は宇宙海賊、だ。


 あ、自称じゃないんで。自称で宇宙海賊とかマジカッコ悪い。


 簡単に説明すると、この宙耕堂大百科辞典をよいしょ、…パラパラとね…、お、これこれ。


 ※※宇宙海賊※※


 宇宙で海賊的行為をするもの。


 この海賊行為とは、該当宙域に於いて監督管理責任組織体が認知していない漂流物及び所有者が特定されていない物体を所得し、これを届け出ることなく所持及び転売すること。


 尚、公共物の無届け破壊、正当防衛以外での暴力行為、公衆面前猥褻図画及び局部廻覧陳列、そして殺人は当然海賊行為である。


 ※※※※※※※※※※※


 …だとさ。あ、昔々の海の時代とあんまり変わらない扱いだよね。でも、エロいもんってのが今風?




 あ、ちなみにこの管理責任者に認めさせられると、公認宇宙海賊ってのになる。こうなれば、その宙域に於いてはヤリ放題になります、はい。そして…



 じゃじゃ~ん!「公認宇宙海賊認可証:外惑星連合非太陽系」X認定~ッ!!



 …え、最後の認定って、何かって?


 これは、その格付け。ちなみにZは「宙域を渡航能力を持たない宇宙服のみで移動」、そしてYは「宙域を渡航能力を持たない宇宙船で浮遊」となってる。つまり、自殺行為も海賊認定されちゃう!ギャハハハハハ…




 俺、自殺行為の一歩手前なのよね~実際。


 でも、それはそれ。宇宙には夢が、いや飯の種がある!!


 それこそ全宇宙のニートが泣いて喜ぶこの鉄板規則!!


「宇宙生命体渡航保障条約:…航宙行為後に宇宙港に着艦し、検閲を受けた者には《再度離港》できるようにしなければならない。」~!!


 つまぁ~り!再度離港は、同じように別の港まで行けるように最低限の保障をしなきゃ、再度離港させられない!いぇーい俺、食いっぱぐれなぃー!


 そんで、これ絶対じゃないんだけど、拒否した宇宙港は必ず拡散してイヤ~な感じになるから、「とりあえず骨でも投げとけ」程度には恵んでもらえる訳。ただ、次の港まで食いつないで行けばギリギリ足りる程度だけど。


 結局、経済を担う命知らずの航宙船乗りを少しでも支援したい、そうした開拓者精神が今尚生きている…それを逆手にとって宇宙でニート俺天才!





「だんなさま~!ごはん出来たよ~!」


「うぃーごくろーさまぁ、って、…出来たと?」


 当たり前だがこのキャビンユニットには炊事機能はないから、出来るってのは、まさか…いや…


 ちなみに今回の食料品は月面基地でもらったコチラ!


「航宙携行食・死ぬほど腹一杯にはならんけど一本満足ゼリー」~!


 不味くはないが色が薄いから見た目が…なんか、滴る不透明なゲル状物質が趣味の悪い肌色のチューブに…


「ん?お前さん、何もじもじしながら宙に浮いてるの?」


「あのね、なんだか…大切なとこが…くちゅくちゅになってるの…、だから、ご主人様に、み、見てほしいんだけど…」



 そこには、宙に浮きながらショーツの生地にシミを浮かせつつ、こちらに恥ずかしげに頬を染めながら膝閉じ開脚でモジモジしてる機械仕掛けの問題児。


「…うん、きみね、そこはかとなく漂う有機系合成食品のふくよかなかほりが、そのお股んとこからするんですが?」


「…うん、たまには、ご主人様に変わった趣向で可愛がってほしくて…」


「そっかーそれは嬉しいなーそれじゃーご主人様頑張っちゃうぞーいただきますー。」


「えーなんかご主人様棒読みでノリノリじゃな~い!正直がっかり~!」




「アホか!この貴重な食品をよりによってチューブごとお前の気密漏れ漏れ漏電構造のアナホにぶちこみやがって!!」


「いや~んいきなり大罵倒~!びんびん来ないけど~なんか興奮しちゃ~う!」


 ※※※※※※※※※※※※※※※※※


 その後、全ての白濁ゼリー飲料は、スタッフが美味しくいただきました。


 その後、、、スタッフが人生二度目の局部感電をしたのは言うまでもありません。



「で、ご主人様、私の名前は?」

「ん、まだ考えてない。」


書いてから頭の中にネタが出てくる後出しニューロチップ出力タイプです。お気楽に続き書きますのでのんびり待っててね。あ、一応小さい子はママといっしょに読んでくださいね。そしてママは若かったら…宇宙中の理系の皆様表現の自由をご理解してください。

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