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ハーレムは目指さない!~異世界探訪記  作者: ウルカムイ
第一章 ようこそ異世界へ
6/116

かまってほしい?

ブクマだけでなく、評価までいただきありがとうございます。

ご飯がおいしいです。

 どういうことだ?

 整理してみよう。


 脇道はなかった。

 くねくね曲がっているだけのつもりだったけど、実は大きな円だった。

 歩き始めて5日か。

 1日10キロぐらいは歩いたとして長くて40キロから50キロの大きな円。


 でかいな。

 ちょっとした不安を感じる。

 夜中に感じるあの嫌な感じと組み合わせると。

 あんましよくない感じがする。

「なあ、ツッチー。どうしたらいいと思う?」

 首をかしげるツッチー、かわえええ。


 いずれにしても、まっすぐ進むことが必要だね。

 すると、あれかなぁ。

 最初に大イノシシが座っていたあたりを挟んで、20mくらい離して2mくらいの高さの土壁を2つつくる。

 その2つが重なるように歩いて、ところどころに同じように土壁を立てて同じように進んでいく。

 そうするとまっすぐ進むことができる。


 土壁を盛り上げる。

 1m幅で背丈より高い感じで作ろうとするが、うまくいかない。

「高さが取れないんだよなぁ」

 いままでに何回か作ってみたけど、背丈を超すことができない。

「重ねてみようか」

 盛り上げた土壁の上に手を置いて、

「土の加護、初級、土壁」

 最初に作った壁の上に、さらに壁が積みあがる。

 最初の壁につかった土を使うから薄くなったけど、1段目を厚くすれば問題ないよね。

「お、いけそうだな」

 2枚目にも取り掛かる。

 1段目を厚めに、2段目も作る。


「さて、ここからだけどなぁ・・・。どうしようかなぁ。この茂み」

 まっすぐ進むにしても、5mも入り込めば見通しがきかなくなるほど深い。

「石人形、できないかなぁ」

 手の平を見つめる。

 竹中清貴

     HP180(+420)/MP0(+550)

     適正 土/火

     スキル 異言語理解 土の加護 鑑定(VR表示) アイテムボックス

 固有スキル サターンの加護

 ん?

 意外に減ってる。

 土壁4枚だから32かなとおもったら、50使った感じかな?

 始める前に見ていないから、そもそも足りなかったのかも。

 見ておけばよかったな。

 あんまし一気に使わないほうが、いいよねきっと。

 地面に手を付けて唱える。

「土の加護、中級、石人形」

 疲労感を感じる。


 ボコン。


 え”?

 立てていた2個目の土壁から背丈ほどの人型が飛び出してきた。

 思わない方向から飛び出してきたので、びっくりして倒れた。

 ツッチーが心配そうにのぞき込んでくる、かわぇぇぇぇぇぇぇ。


 ツッチーを撫でてあげると、その手にまとわりついてくる、かわぇぇぇ。

 飛び出してきた石人形をしげしげとみる。

 指示待ちのように待機している感じがする。

 ツッチーは頭部分が丸いのに、石人形は四角だった。

 体つきは一緒かな?大きさははるかに違うけど。


 そうかぁ、2段階踏まないといけないというわけか。

 すると、石壁もかな?

 土壁にさわりながら、

「土の加護、中級、石壁」

 石人形が抜けたままの形で、土壁が変質した。

 石灰岩のような白っぽい感じになった。

 石人形も同じような材質のようだった。


 おお、やり方がわかったよ。

「さてと石人形くん、仕事を頼みたいんだ」

 石人形がこちらを向く、でもどっちが前なんだろう?

「この方向に藪を切り開いてほしいんだ。できるかな?」

 石人形が、両腕を突き出してきた。

「ん?」

 見つめあう二人。


 いやいや、何かしてほしいのはわかるんだけど、何かがわからない。

 ああ、鎌か。

 藪を開くんだから、鎌だよなぁ。

「どうすればいいのかなぁ…」

 そうつぶやくと、石人形が石壁を指し示す。

「ここから作れってこと?」

 そうか、薄く作ればいいってことか?


「土の加護、初級、土壁、土の加護、中級、石壁」

 なるべく薄くなるようにイメージした。

 長い板状の石が出来上がった。

「こんな感じだけど、どうかな?」

 石人形が、受け取って振り回すが、放り投げる。

 いやいや、おまえひどくないか、その態度。


 ん~~~。

 いっそ直球で行ってみるか。

「土の加護、初級、土鎌、土の加護、中級、石鎌」


 ぽこん。


 出たよ。

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