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ハーレムは目指さない!~異世界探訪記  作者: ウルカムイ
第一章 ようこそ異世界へ
4/116

マジかマジカル

ブクマいただきました!

ありがとうございます!

 夜も更けてきたころ、うつらうつらとしていたら、樹の下から気配を感じた。

 見ないようにして気配を探ると、集団ぽいものが列をなして移動しているように感じた。

 なんとなく、見ちゃいけない気がしたので、そのまま眠るように努めてみた。


 しばらくして薄明かりがさすようになってきたころに下をうかがうと、何者かが動く気配は感じなくなっていた。

 樹から飛び降り、獣道に立ってみた。

 昨日よりも心もち広がっている感じがした。


「昨夜の、何だったんだろうなぁ」

 なんとなく不安を感じながらも、西にあたる方向へと歩き始めた。

 作業服のポケットに、昨日採ったコシ草が残っていたが、しなび始めていたので辺りを見渡して新しいのを集めた。

「まあ、少しでも、ね。ああ、米が食いたいなぁ」

 米大好き人間だからな。


 少し歩いていくと、樹に赤い果実のようなものがなっているものを見つけた。

「お、これ食べられたら、ラッキーだな」

 じっと見つめていると、

   プアリィ

    HP38/MP2

    適正 水/火

    食用。様々な加工が可能。

「おおお、いけるじゃん」

 早速かじってみる。

「すっっっっぱぁ!ううう、ないよりはマシかぁ。ああそうだ、アイテムボックスってあったなぁ」

 別のプアリィをつかみ、アイテムボックスを想像してみる。

 変化がない。

「オープン、アイテムボックス」

「開け、箱」

「アイテムボックス、オープン」

「お願い、アイテムボックス」

「アイテムボックス、素敵!」

 なにかしらの変化を感じない。

「おおそうか。ステータス画面を開いてみるか」

 手の平を見つめる。

  竹中清貴

   HP180(+420)/MP10(+590)

   適正 土/火

   スキル 異言語理解 土の加護 鑑定(VR表示) アイテムボックス

   固有スキル サターンの加護

「で、アイテムボックスっと」

  アイテムボックス 亜空間を利用した収納。

 そこで、どう使うのかと強く念じてみた。

 だが、反応なし。

「中途半端だなぁ」

 仕方がないので、持っていたブリーフケースに4個ばかり突っ込んだ。

 とりあえず、水分ぽいものは手に入れることができたかな。


「そうだ、魔法を試すんだった」

 石つぶては無理そうだったので、土壁かショベルを試そう。

「土の加護、初級、土壁」

 ちょっとした疲労感がある。

「どれどれ」

  竹中清貴

   HP180(+420)/MP2(+590)

   適正 土/火

   スキル 異言語理解 土の加護 鑑定(VR表示) アイテムボックス

   固有スキル サターンの加護

「8かぁ、70回くらいいけそうだね」

 ん?そういえば…、土脈の説明…地面に足を置いているときに限り、体力やケガの回復が可能となる…。

 両方の手を地面につけて唱える。

「土の加護、初級、土壁」


 ボコン。


「おおおおおおおおおお!!」

 盛り上がった土壁をながめる。

 ちょうど獣道をふさぐようにして、土が盛り上がっていた。

「ほかのやつもできるかな?」

「土の加護、初級、石つぶて」

 右手の下に石の塊ができた。

「ああ、こうか」

 左手を地面につけて、右手を中空に向ける。

「土の加護、初級、石つぶて」

 右手から石が生成され、ポーンと飛んで行った。

「地面に手を付けてでないと、発動しないということか!」

 あれを期待してみる。

「土の加護、初級、土人形」


 ピョキュン。

 手の平に乗るくらいの土人形が生まれた。


「おおおおおおおおおお、我が子よ!」


 違う。


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