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ハーレムは目指さない!~異世界探訪記  作者: ウルカムイ
第二章 夏の思ひ出に…
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宴の輪の外で

最近文章を書くときには音楽を流しているんです。

ちらりとテレビで見た話ですが、勉強するときにはアップテンポの音楽だ有効だとか。

子供のころ、親には聞きながら勉強するなと言われてましたけど、むしろ聞いたほうがいいんじゃないって思ったんですが、よくよく考えたらラジオに集中しちゃって、勉強してなかったなぁと。

親は子のことよく見ているものだと、思い出しました。

 春分日の祭りは続いていた。

 もっとも、一日いっぱい続くらしいことは聞いていた。

 みんな満足に食べ終えた、お昼をすぎたあたりから、誰かが持ちだした楽器-といっても打楽器が多い、でもってダンスが始められていた。

 踊れはしない自分といえば、なるべく遠くからその様子を見守っていた。

 なんかね、こう複雑な規則性のある踊りって、なぜか覚えられないんだよね。

 高校の頃の文化祭の終わりでフォークダンスとかやったけど、足踏んだり踏まれたり、いい思い出がない。


 みんなが歌や踊りに気を取られている様子を見ながら、少し頭の中を整理しようかと思った。

 とりあえず、居場所はできた。

 土魔法だけ使っていれば、何とかなるだろう。

 でもって、まずはこの能力を把握しないとね。

 使ってみないとわからないものが多いよね。

 アイテムボックスっとあるけど、使い方がいまだにわからない。

 ゲームだったら不親切この上ない。

 あとそれから、ツッチーやシルバ、ロッポのこと、何がってことじゃないけど、なんかを何とかしたい。

 なんかってのが、よくわからないんだけどね。

 いつも一緒にいてくれるから、なにか恩返しみたいなことをしたい気持ちがあるんだけど、形にならないというか。

 だけどさっき、ココナちゃんに「さみしい?」と聞かれたときに、いまさらながら独りぼっちだと思い知らされた。

 頭が勝手に思い出さないようにしていたのかと思うと、脳みそって便利にできているなと。


 そんなことを考えていたところに、肩をたたかれた。

 振り返ると、ユーリだった。

『どうした、一緒に踊らないのか?』

「オドリ、シラナイ」

『そうか、よそから来たんだったな。となり、いいか?』

 うなづいて、肯定した。

『実はね、セーキがこの村に来てうれしかったんだ』

 と、照れくさそうに話し始めた。

 え?いきなり…なに?ちょっと引き気味の顔をしていると。

『見渡すとわからないか?同じような年の男はあまりいないだろ』

 いちおう、村の総出だから、だいたいの人たちが集まっている。

 うん、少ないというか、ほとんどいないね。サリバンさんたちみたいな上の年代が多いな、だいたい子持ちだし、ほかはその子供らが多い。

『だから、こう気軽に話ができる相手がいないんだよね。サマーには2つ下のがいるけど、家の仲もあまりよくないし。』

 ベニートといわれていた男を思い出していた。

『それと、村にも何人かいるけど、家があるせいか気軽にってわけにならなくてさ』

 なるほど。ん。

「アメイリアハ?」

『アメリアかい?年は近いけど、女だし、嫁入り先もきまっているからね。あまり近づかない』

 狭い社会だからね、変な噂が立つと困るってことかな。

『だから、こうやって気軽に話すことができるというのは、とてもうれしいのさ』

 直球かよ、なんか照れるな。

『ところで、守り手にくる気はないかい?』

 首をひねって考えてみる。

 回ってもいいけど、畑が先なのかな?

「ハタケ、サキニヤルコト」

『ああ、そうだったね。村長の下で働くんだったね。それじゃ無理か』

「スマナイ」

『いや、そんなことはない。あ、そうだ…ん…』

 ユーリがなにか言いにくそうにしているが、こっちを見た。

『村長のエリンは公正な人だから、まさかってことはないだろうけど。少し覚えていてほしいことがある』

 なんだろう。

『エリンはもともとウィンストンの家のものなんだ。いろいろないきさつがあって家を出たんだけど、神のいたずらなのか同じ村に暮らすことになった』

 おお?なんだ?なんか?混乱するぞ。

 打楽器ぽいものを鳴らしている村長をじっと見るが、VR表示に家の名前がでてない。

 この表示は、家を捨てたからってことかな?

『村長が兄で、アメリゴが弟なんだ。仲があまり良くないことは確かだから、ウィンストンに肩入れすることはないと思うけど、反発しあいすぎていさかいが起きることはあるかもしれない』

 襟を正しすぎて、きつく当たるってことか。

『セーキは村長にとって強力な道具になるわけだから、いさかいに巻き込まれるかもしれない』

 それは、なんとなく想像できた。

『そのときは僕を頼ってもらってもいい。サリバンも頼りになるが、家を持たないから』

「アリガトウ。ナイコト、ネガウ」

『そうだね。ああ、まだ回るところがあるから、また』

 そういうと、手を挙げながら去っていった。


 それにしても、村長がウィンストンの人だったとは。

 サリバンさんは、知っているんだよね、きっと。

 まあ、あまり気にしすぎても仕方がないか。

 でも、さっきの村長とウィンストンのやり取りを聞いていたら、なんとなくわかった気がするな。

 ただの兄弟仲の悪さってことではない気はするんだけど。

 ああ、ロッポ。

 サリバンさんを見つけ、ロッポに料理を持っていくことをそれとなく伝えた。

 ツッチーとシルバには悪いけど、ね。

 そうだ、家によってツッチーも連れ出そう。

 機嫌が直っていればいいけど。


 小屋に戻ると、ツッチーが見当たらなかった。

 あれ?どこかに出かけた?

 出かけるところもなさげだけど。

 頭をひねりながら水場で水を飲んでいると、山のほうから枝をしょったツッチーがワキュワキュ帰ってきたのを見つけた。

「ツッチー…」

 声をかけるが、こちらを無視するかのようにかまどの脇に枝を置いていくと、また山のほうへと歩きだしていた。

「ツッチー、どうしたんだい?」

 声をかけても、反応がない。

 まだ、なにか怒っているんだろうか。

 こういう時の対処法って、よくわからないんだよね。

 森の中に入っていく姿を見送る。

 仕方ない、ツッチーは置いていこうか。

 エイシャーの裏手にある門へと向かう。


「ロッポ!」

 裏手の門のところにつくと大声で呼んだ。

 少しすると藪ががさごそとしはじめて、ロッポが顔を出す。

「料理を少し持ってきたよ。たべるかい?」

 持ってきた料理をクンクンと嗅ぐと、食べだした。

 頭を撫でてあげていると、シルバが道の奥のほうを警戒するように前に出た。

「どうした?シルバ」

 シルバが前を警戒しながら、後ろ手で制した。

 なにか、いるのかな?

 ロッポも食べるのをやめ、道の奥を警戒しだした。


 道の奥から顔を出したのは、ロッポより一回り大きい何かだった。

そういえば、ツッチーのこと、みなさん知りたいですか?

いろいろ謎の行動をしているわけなんですが、あまりばらしにかかるというのも、それはそれでつまらないと思うとこでもありますが。

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