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ハーレムは目指さない!~異世界探訪記  作者: ウルカムイ
第二章 夏の思ひ出に…
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忍び寄る黒い影

ブックマークいただきました!

ありがとうございます!

5000アクセス、ユニーク1200人こえました!

ありがとうございます。

「うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ……!!!!」

 突然現れた黒い人影に驚き、いま歩いてきた方向に逃げるだそうとすると、シルバとぶつかるも、転がらずに逆に支えてくれた。

 シルバはすかさず、人影に向かって取り押さえた。


『まって、まって、まって、私だ、ユーリだ』

「ユーリ?」

『痛い、いたたた…』

 シルバが、あっけなくユーリの左手を後ろ手にして、地面に取り押さえていた。

「シルバ、ユーリだよ。もう大丈夫だ、放していいよ」

 ユーリがシルバに助けられながら、おさえられていた左肩を回しながら立ち上がると、

『脅かしてすまなかった。こちらを見えているものだとばかり思っていたから』

 胸をトントンと叩いてからうなづいたけど、びっくりしたよって伝わったかな?

『それはそれとして、君の人形、強いね。守り手である私をいとも簡単に取り押さえてしまった』

 渋い顔をして、首をかしげておく。いやきっと、ユーリの少なくとも3倍は強いよ。

『たまに貸してくれないか?それとも、ふたり一緒に当番でまわってみないか?』

 人差し指を頭に指して、考えておくよって風に伝えてみる…。

『わからないってことか?』

 いや、ユーリ惜しい。

『まあ、考えてみてほしい。ああ、それはそうと、明後日の春分日はどうするんだい』

 村長の家のほうを指した。祭りの支度を手伝うんだよな。

『村長の家というと、祭りの手伝いかな?』

 うなづいて肯定する。

『そうか、もしかしたら、いよいよそこでお披露目というわけか』

 お披露目?不思議そうに首をかしげる。

『そうだよ、残る三家にも君が村に大事な存在だと知らしめるんだよ、きっと』

 なんか、ユーリが嬉しそうにしているけど、なんだろ?

 まあ、実際のところ、村人を通じて知れ渡っているんだろうけど。

 何人も見られているし、野草の見分け方講習もやっているから、顔見知りはいるしね。

『もっとも、水の魔法持ちだというのは、最後まで秘密にするんだろうけど』

 二度三度うなづいた。

 そこは、村長に、サリバンさんにユーリの3人しか知らない、はずだ。

『もしも、その日暇ができたなら遊びにおいで。ほかの三家と違って、家を解放するから』

 大きくうなづいた。

『じゃあ、おやすみ』

 右手を挙げて挨拶する。

 ユーリは家のほうへと去っていった。

 ランプも持たずに簡単に歩いていくけど、ユーリは夜目が効くのかな?

 星明りくらいじゃ、さっぱりだよ。


 家に帰ると、ランプを点け替えておく。

 いちおうは、油も借り物だしね。

 火魔法にランプ代わりになる魔法があるらしいので、消費量が増えてもなんとかマスターしたいところだけど、教わるのはなんとなく近い感じがするノア家ということになるのかな。

 さて、寝ようかな。いつもよりは少し遅いからね。

 水場に行き体をふき、替えの服を洗う。

 洗剤なんて上等なものはないけど、そういえば食べ物ばかり探していたけど、生活用品になるものも探せばいいのか。

 とにかく石鹸は大事だな。

 体にしても服にしても、できればお尻だけでもね…。

 シャワートイレに慣れた身としては、ここの生活はちょっと辛い。

 ひととおりきれいにしたら、シルバに挨拶して、寝床に行く。

 寝床にはツッチーが待っていて、自分が横になると、ふところに入ってくる。

 明かりを消して、ツッチーにお休みといって眠りにつく。

 こんな感じの日が続くといいな。

 そういや、母ちゃんどうしているかな?

 急にいなくなって心配しているよね。心配されてなかったら、逆に悲しいけど。

 そんなことを考えていた。



 ◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎


「どうじゃ?暮らしぶりは」

 ああ、お久しぶりですね。えっと、サターンさんだ。

 ずいぶん慣れましたが、まだ言葉が話せません。

「まあ、それも越えられる壁ということで、楽しむ気持ちでやってくれ」

 越えられるんですかね?

「それはだな、いつも臆せずに話すことじゃ、それでずいぶん慣れてくるものだと、モノの本にはかいておる」

 話すというか、声を出すってことですか。

 そういえば、赤ん坊って意味不明なこと話してますよね。

「あれはだな、半分くらいは周りが話していることを真似して訓練しているんだよ」

 そうだったんですか。

「だから、大人になると頭が堅くなって形から入るんだが、赤ん坊は真似をするところから入るからの」

 ふうむ、習うより慣れろですね。

 そういえば、ここで話したこと、向こうでは覚えてないんですが。

「それは仕様じゃ」

 仕様?

「そう仕様じゃ、気にするではないぞ」

 は、はぁ。

「それはそうと、サターンの加護にいくつか足しておいたから、確認してみるといい」

 そんなに勝手に増やすことできるんですか?

 なんか、ありがたみがないような。

 覚えていたら、見てみますよ。

「……そうするがよいぞ」



 ◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎


 いつもの朝が来た。

 ツッチーをふところから枕元に移し、外に出る。

 屋根下のデッキで待機しているシルバに声をかける。

 水場で顔を洗う。

 ん?視界の中で何かが点滅している。

 クリックするように念じる。

 開かれるとシステムメッセージみたいなものが展開された。


 サターンの加護にメニューが追加されました


 な、なんですと?

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