求めよ!さすれば、与えられん!
ブックマークいただきました。
ありがとうございます。
ご飯がおいしいです。
間が空いてしまっていますが、すみません。
お盆ということもあって帰省なんぞしてしまっているわけです。
なので、投稿ができないなんてことになるわけです。
サリバンさんが恨めしそうな顔をして、こちらを見ている。
いやいや、しりませんってば。
両手を突き出して左右に手を振る。
前に通ったときには、まだまだ残っていたはずだ。
ブリーフケースにそれほど入らないからね、10個以上は残してきた。
可能性があるとすれば、あの蛇の頭の生き物が食いつくしたのかも。
そうしたことを、サリバンさんに身振り手振りで伝える。
『本当にそうなのか?』
全力で首を縦にふる。
『わかった。わざわざこんなところまで連れてこなきゃならない理由もないものな』
全力で首を縦にふる。
『また、日をおいて来るとするか』
サリバンさんが悲しそうな顔をしていう。
『ウィドってな、おれがこの村に来る前に住んでいたところでも、たまにしか口にできなかったんだ』
おや、語り始めましたか?
『病気をしたときに親がどこからか買ってきたときは、ものすごくおいしくてな。それこそ薬に優る薬だった』
んー、桃缶みたいな感じですね。
『それに、この地方じゃ手に入らなくてな。だから、ここで手に入れられるとなれば、と思ったんだがな』
仕方ありませんよ、また来ましょう。
『なあ、またここに来られるように、目印になるようなもん、作れないか?』
ええと、石の柱とか?
『それでなければ、通り道がわかるようになればいいんだが』
あ、石の通り道………。
愕然とした。
シルバで草刈しなくても掘り返して道を作れたんだ。
しかも、まっすぐに…。
シルバを、そっと見る。
何かを言いたげに、左手で右ひじを支え、あごに右親指をあてていた。
でも、この出会いは試行錯誤の末にできたものだし、よかったのだと思った。
『おい、どうした大丈夫か?』
サリバンさんをじっと見て、うなづく。
『いきなり固まったから、びっくりしたぞ』
あいまいに否定して見せた。
それから、ひとしきりウィドの樹の枝を確認したが、他の実や花が咲いているように思えなかった。
まあ、でもこの辺りで別の樹があるかもしれない。
見渡す限りには見当たらないけど。
なんとなく、シルバなら何とかしてくれるかなと思い、聞いてみた。
「シルバ、近くにこの樹と同じものないかな」
シルバは首を傾げた。
「さすがに、わからないか」
シルバが両手をひろげて肩をすくめた。
『まあ、樹を見つけただけすごいことだ。しかたがないが、引き上げよう』
獣道を引き返す。
ところどころに目印となる石を、だいたい1メートル四方ぐらいの大きさで、置いていった。
どの方向に進むべきかという、印を付けて。
もっとも、いきなり石壁にはできなくて、ある程度土壁にしなくてはならなかった。
土壁は魔法を帯びて作られたものだから、それでないと次にならないのだろう。
シルバを作ったときも、土壁から生まれたからね。
土壁に代わるものがないだろうか。
あ、試してみよう。
まず、ステータスを確認だ。
竹中清貴/セーキ
HP180(+420)/MP0(+325)
適正 土/火
スキル 異言語理解 土の加護 鑑定(VR表示) アイテムボックス
固有スキル サターンの加護
「土の加護、初級、土砂」
竹中清貴/セーキ
HP180(+420)/MP0(+324)
適正 土/火
スキル 異言語理解 土の加護 鑑定(VR表示) アイテムボックス
固有スキル サターンの加護
お、行けそうだ。
「土の加護、中級、石板」
おお、できた!で、ステータスは…。
竹中清貴/セーキ
HP180(+420)/MP0(+314)
適正 土/火
スキル 異言語理解 土の加護 鑑定(VR表示) アイテムボックス
固有スキル サターンの加護
石壁と唱えるよりも石板のほうが消費量が少ない。
これは発見。。。かな?
あとは、簡単にできればいいんだけどなぁ…。
それから30枚近く設置しただろう都度、ぼやいてしまうのだった。
そう思っていると朝方出発してきた野営地まで戻った。
ステータスを確認してみる。
竹中清貴/セーキ
HP180(+420)/MP0(+29)
適正 土/火
スキル 異言語理解 土の加護 鑑定(VR表示) アイテムボックス
固有スキル サターンの加護
おおう、やばいやばい。
サリバンさんに、もう石の目印は作れないと身振りで伝える。
『んむ、しかたない。少し休憩していこう』
簡単な野営を組むと、横になった。
石鍋がまだあったので、煮込めるかと思ったが、もう水分補給程度くらいしかないらしい。
水か……。
ん?サターンの加護のサターンって農業の神さまだよな。
水もいけるんじゃね?
石鍋の中に水をためるイメージをして、
「サターンの加護、初級、水」
ぴちゃん、と石鍋の中で水が跳ねる。
出たよ。