お主も、悪よのぉ
ユニーク400人を超えました!
ありがとうございます。
オリンピックが始まりますね。
みなさん、ケガがないようにしてください。
寝床に入ってから、少し考えてみる。
この世界は、魔法が使える。
それは理解した。
でも、まだ自分以外使っているところを見ていないので、自分と比較できない。
自分の能力がすごいのか、そうじゃないのか。
たとえば、この自動人形のような存在が、土の加護というスキルで発生させることができて、自立活動できる。
それは、普通の魔法ではできないのだ。
魔法の範疇ではないのかな?
もっとも、その他の魔法の発動条件が、あやしいけど。
それから、土魔法を経由してから石魔法が使えるのなら、なんで直接石槍が使えたのかがわからない。
なんというか、使える材料はあるけど、使い方は自分で学べということかな。
あと、物の名前だ。
建物とか道具といったものは、向こうの世界とほとんど変わらない。
このあたりは翻訳がされている、ということかな?
動物も…まだイノシシくらいしか見ていないけど、イノシシがイノシシっぽい感じだ。
そして、植物はオリジナルっぽい感じ。
なんでだろうね、わからない。
そうそう、スキルにあるアイテムボックス。
予想するに相当便利になりそうな気がするけど、使えない。
わかる限りのギミックを試したけど、反応したことはなかった。
すごく残念だ。
んむ、わからないことがまだまだ多いってことか。
あ、そういえばロボット三原則、教えてないや。
シルバとツッチーを呼んで、三原則を教え込む。
ツッチーは忘れやすいので、「命大事に、でも人は守るもの」として教え込んだ。
順番に忘れていくのじゃなきゃ、いいけどね。
あらためて寝床に入ると、いろんなことが気になってきた。
そういえば、この世界に来て1週間くらいになるのかな。
向こうはどうなっているんだろう。
仕事、溜まってそうだなぁ。
母ちゃん、俺がいなくなったこと、わかるかなぁ。
パソコンのHDDに入ってるアレ、どうなっちゃうかな。
作り置きしてたカレーのルー。
受け付けの杉沢さん、どうしてるだろう。
いなくなった自分を心配してくれるだろうか。
そんなことを考えていると、眠りに落ちていった。
◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎
『おい、起きてるか!』
大声が響く。
「おはようございます、サリバンさん」
『ん、ああ。すまんな、うまく聞き取れないんだ』
すまなそうにいうと、大きなカゴを突き出した。
『今日は、ウィドの収穫を頼むぞ!』
うなずいて、肯定した。
ウィドの実がなっているところまで、案内するということだった。
大した荷物はないので、すぐに支度が済む。
『そいうえば、着替えはないのか?昨日も、それを着ていたよな』
首を横に振る。
『そうか、家から着られそうなの持ってきてやるよ、お古で悪いけどな』
手を合わせそうになるのを、押しとどめる。
「こっちです」
門のほうを指さし、歩き始める。
「ツッチーは、留守番を頼む」
ワキュワキュ手を振ってこたえる、かわぇぇぇぇぇ。。
『な、なんだ。でかいやつだけじゃなかったのか』
肯定する。
『まあ、いいか、小さいから』
いやいや、ロッポをみたらびっくりしますよ。
「シルバはついてきてくれるかな」
『な、なに。形が変わったのか。俺らみたいな形になったな』
ブラッシュアップしました。
『こんなんだったら、少し怖くないかな』
そうか、人型ならいいんだ。
サリバンさんを見ると、弓を持っていた。
これは、ウィドとりのほかに狩りとかもやるのかな。
一人と1体を連れて門を出ると、ロッポに声をかける。
「おおい、ロッポ!」
『んん?!まだなんかいるのかい』
肯定する。
茂みがごそごそとしだすと、ロッポが飛びだしてきた。
ブモウッ!
ロッポ、颯爽と登場!って感じに。
そうすると、サリバンさんがあわてて弓を構える。
『おめぇ、こいつは森の主じゃねぇか!』
「主?」
サリバンさんと大イノシシとの間にはだかって撃たれまいとする。
『悪いが、そいつだけは許されないぞ!』
だめ、ですか?