間話「圧倒する少女」
イディアール中立国、王都レルムッド。
昔から各国の種族を問わずに研究者を集め、魔術に関しての研究が盛んで、学校などの教育施設共に研究所などの建物が多数存在する世界の五本の指に入る大きな都市。別名学術都市と言われて、人間、獣人、亜人と多くの種族が学問に励む場所である。
その巨大な都市構造も変わっている。
都市には大きな川が流れており、それを挟んで二つに別れている。
一つは学園や研究所のある学問街。
危険な煙を出していそうな研究施設などの他に、大きな時計塔のある学校、道具屋、鍛冶屋などの店とギルドの本部が在り誰でも立ち入りを許されている場所。基本的な用事は此処で全て済ませられるほど、多くの店が建ち並んでいる。
もう片方は巨大な城、王城アプランドルが建つ貴族街。
その名の通り、豪勢豊かな建物が中心で金持ちの貴族たちか住まう場所。学問街へと続く橋には24時間兵士が監視していて、一般人は許可を得ないと入れない。屋敷の壁には銅像や装飾が施され、綺麗な屋根を持つ家々が建ち並び、石で舗装された道路には馬車が走っている。
側面の歩道には高そうな服に身を包んだ貴族たちが歩いているのが見える。豪華絢爛なドレスを身にまとい、センスを口を当て話す女性、宝石を沢山付けた杖を突く老人や紳士。
そんな人が多く歩く貴族街の一角。
凹型の形をして、屋根にも窓が付いている計4階建ての建物に、庭の中央に噴水。玄関から門まで石畳で舗装されその横に植木が並んで花が咲いている綺麗な庭がある屋敷。
その屋敷の窓の一角に外を見つめ、「ハァ~」と、重いため息をついていた女性が居る。
名はエレナ・イニス・バルケット。バルケット領の領主ローガン・G・バルケットの娘であり、レイクード・バルケットの母親である。
当領に戦端が開かれると予想したローガンは密かに、エレナとレドを、ローナン・B・キリースの元に避難の為に、送った。
彼は王族の一人に養子に出され、王都に屋敷を持っており、そこに一時的にかくまってもらう予定だった。
だが、王都に向かう途中に事件が起きた。
突如、盗賊に襲撃され、彼女の息子であるレドがその盗賊残党に海に突き落とされてしまった。
その海域は大型の魔物が沢山生息し、武装なしでは大海原に出ることができない程の危険な海。
その上当時は嵐で、海は荒れ、戻ろうとしても沖に流される最悪の状態。
こんな酷く荒れた海で生き残るのは不可能に近い。
だが彼女は自分の息子が生きていると信じ、信頼できるメイドに捜索を頼んだ。持たせられるだけの資金を渡して。
でも、彼女一人しか出せない事や、何もできない不甲斐なさが彼女を暗くしていた。
そんな彼女を案じてドアを少し開けて見つめる人物がいる。
「どうするの~、サリサ~」
「私だってどうすればいいのか分からないわよ・・・・」
テルミナスから一緒にレルムッドに来た犬の獣人のサリサと牛の獣人セディだった。
元気がないエレナを何とかしたいと思っていたが、未だどうして良いのか分からないでいた。
食事は取るものの直ぐに自室にこもり、たまに部屋の中をうろついては、こうして窓から外を見つめて、ため息をつくのが日課になってしまっている。
そんな彼女を見兼ねてはいたが自分たちは何を言ってもエレナの表情が明るくなることは無かった。
「どうすればいいのかな~?」
「ん~~・・・・・」
サリサは両腕を組んで考えていた。
すると扉の前に座り込んでいる二人に誰かが近付いて来た。
「サリサ。レド様に会いたいとゆう人が来てるわよ?」
それはこの屋敷のメイドだった。
「誰でしょうか?」
彼女はこの屋敷のメイド長で立場が上だったので敬語で返す。
「分からない。でもローガン様の紹介状を持っていたわ」
本来なら紹介状を持っている相手の事は事前に連絡が来るはず。
しかし、予定は彼女たちにも聞かされていない。
しかもレドたちが此処の来ていることはまだ誰も知らない筈なのに、だ。
レドとはぐれる原因となった盗賊の一件があり、貴族の関与も否定できない状況だった。彼女たちはレルムッドに居ながらも警戒していた。だが、自分の主人の紹介状を持っているなら一度会って確かめなければならない。
「私が行きます。セディはエレナ様を」
「気をつけてね~」
考えても埒が明かないと、会う事を決意した。
サリサは立ち上がり玄関へと向う。
屋敷のドアを開け、門に向かって歩き出した。
鉄格子で出来た門には三人分の人影がある。
警戒しつつ、ゆっくりと近付くと、こちらに話しかけてきた。
「サリサさ~ん。お久しぶりで~す」
そう言って手を振っている。
門の前に立っているのは、見覚えのある三人の女の子。
サリサは少し考えて、そして思い出した。
「ミーナなの・・・・・?」
「はい♪」
尻尾を振りながら、ニコやかに答えた。
紅い髪に猫耳を生やして、青と黄色の目を持った猫の獣人だった。
彼女はミーナ。
ビエノー村でレドの遊び相手の女の子、そして、弟子。
「じゃあ、あなたがシャーリアね。村を出た時より背が伸びて美人に成長したじゃない」
「ありがとうございます」
青い髪を伸ばして育つところも育っていた。
絶世の美女並みの顔立ちで、前に手を重ねて礼をした。礼儀作法も完璧だ。
身体的にも精神的にも大きく成長していた。
その彼女の後ろにも、もう一人。
「どもども~」
ゼミルは「ヒョコっ」と顔をだしていた。
彼女はあまり変わっていないかった。
サリサは三人とは顔見知りではあるが、念のため彼女たちをニオイで確認する。
本物だと理解した。が、一人だけ足りないのに気付く。
いつも居る筈の元気なウサギの子がいないのに違和感を感じ、聞いてみた。
だが三人は深く俯いた。
それを見てサリサは思いだし、悟った。
どうして王都に来なければいけなかったのかを。
「と、とにかく、良く無事だったわね。長旅で疲れたでしょう?」
そう言ってサリサは門を開け三人を屋敷へと招き入れた。
話題を変えて、どうやってここに来たのかを聞いた。
ここは貴族街。
普通ならここに彼女たちが入っては来れない場所であった。平民も住んでいる間には川と壁が在り、川を渡る橋の先の門には兵士が見張りに就いて用事がある時以外は普通では入れないようになっているからだ。
ローガンの紹介状を持っていたのも気になった。
「話は帝国の奇襲を受けた日になります」
・・・・・・数分。
シャーリアの話からここまでの経緯を理解した。
ある日、帝国兵が村に攻撃を仕掛けた。
突然だったので、村は抵抗もできずに蹂躙され、彼女たちがそれを理解したころには家も家具も全てが火の海だった。
「その時、貴方たちは、レド様が作った武器で生き延びることができたのね」
「はい」
「ラグオン村長は?」
「私たちを逃がすために戦いましたが、その後は・・・・・・」
「そう・・・・・・」
「それでも兵士が沢山いて、ヘーレンが私たちを逃がすために・・・・」
それで村長の指示で村から脱出しようとしたが、帝国兵の部隊が彼女たちに襲い掛かって来た。必死に戦ったが生き残った子供たちは、その時に兵の刃に当たってしまった。
このままではいけないと、ヘーレンが自ら囮となって自分たちを逃がしてくれた。そのおかげで生きて村を出られたのが数人。途中の森や山脈の険しさで結局、彼女達三人だけ生き残った。
他に行く当ても無くなった彼女たちはレドに会おうと決め、テルミナスに行くことにしたとゆう。
心身共に疲労しながらやっとの思いでテルミナスに到着することができた。そしてローガンに会い、レドが一足先にレルムッドに行ったことを知らされた。
そこでローガンは彼女たちにレルムッドまでの資金と、貴族街に入るための紹介状。そしてシャーリアにM1ガーランドとその設計図。それに弾の製造法を記した図面を手渡した。
この頃のテルミナスは戦に備えて厳戒態勢を布いて、何時戦争してもおかしくない状況だった。
万が一、敵に銃の情報が知られる事を恐れたローガンが彼女たちに銃の設計図を託したのだ。「レドが認めた者たち」と言う事で、自分たちで辿り着くことが可能と判断し、資金と紹介状を手渡したらしい。
それで彼女たちがこんなところまで来れたのだ。
「そう・・・・貴方たちも大変だったわね」
そして、サリサは少し考え、三人をエレナに会わせることにした。
「・・・・そうだ。エレナ様に挨拶して。レド様の事はその時に」
「はい」
レドの事は彼女達はまだ知らない。自分の口からは言えなかった。
彼女たちはレドが此処にいると信じてやって来た。
でも自分がレドが居ない事を教えてもきっと信じてはくれない。だから、信憑性があるレドの母親のエレナ自身から聞いた方が速いと判断した。
それを聞いて傷つくだろうけど、彼女たちとエレナ様の状況は似ている。傷のナメ合いでも、何でも、とにかく何かのきっかけでエレナが立ち直ってもらえるように考えた。
そして、屋敷の人に許可を取り、三人をエレナの部屋へと案内した。
三人は屋敷に置かれたモノを興味津々で見がらサリサに付いて歩いている。
そんな彼女たちと階段を上り、二階のエレナの部屋の前に立った。
「じゃあ、エレナ様に挨拶するから、失礼が無いようにね?」
「はい」「は~い」
ゼミルの遅い返事を聞いてドアをノックし、部屋に入った。
「失礼いたします。エレナ様。レド様が話していたビエノー村の少女たちが来ています」
「そう。通して」
「失礼しますと」言って部屋に入った。
「初めましてエレナ・バルケットよ。レドから貴方たちの事は聞いています。無事に着いて良かったわ」
「はい。ありがとうございます」
挨拶を済まし、エレナは隠さずレドが行方不明の事を話した。
当然、彼女たちは言葉を失った。だが、すぐに何かを決意した表情を見せた。
「エレナ様。師匠、いえ。レド様は生きています。私たちもここまで生きてここまで来られたのです。この武器のおかげで」
全員、手持ちの物を見せた。
シャーリアのM1ガーランドとハンドガン。ミーナの火と風の魔石が付いたピアス。そしてゼミルのロッドをテーブルに並べた。
「これが、レドの作ったモノなのね」
「はい。このような武器を作り、魔術まで教えられる人が簡単に死ぬはず有りません」
エレナは銃を手に取り他のモノも見つめた。
彼女の希望が大きくなったのか、少し明るくなったのをサリサは感じ取った。
「もう少しだ」と、追加の言葉を放った。
「そうですよ。レド様はあのサーベルウォルフを倒して、生きて帰って来たんですよ?絶対に生きて帰ってきます」
「そうそう。生きていますよ~」
セディも後から付け加えた。
「そうね。ありがとう」
「・・・・サーベルウォルフを!?」
ビエノー村の少女たちから疑問の声が上がる。
それを見て、サリサは名案を思いついた。
「そこで提案なのですが、彼女達と少しレド様のことについて話してみてはどうでしょうか?」
ミーナたちは村を出てからの彼を知らない。それとは逆にエレナはビエノー村での出来事を、話には聞いていたが彼女達から見たレドの姿の話をしてみたらいいと思った。
そのことを楽しく雑談を交えて話せば、立ち直ってくれるとサリサは考えた。ミーナ達との時間はきっとエレナの心の癒しになると信じて、そして少しでも楽しく時間を送れるようにと。
「そうね。どうせならここに住む?」
「いえ。嬉しいのですが、私たちは魔術学園に自分たちの力で入ると、ここまで来る間に考えていました」
エレナは提案したが、シャーリアたちは丁重に断った。
他人に頼らずに魔術学園に入ることで、レドの立場を悪くしたくないと考えての事だった。学園には未来の貴族が多く在籍し、平民の自分たちが他貴族のへの何かしらの元になるかもしれないと考えていたからだ。
「そう・・・・じゃあ、今日はここに泊まったら?行く宛ては無いんでしょ?」
「はい。よろしければ、お願いいたします」
「決まりね。入学しても、たまに遊びに来てくれると嬉しいわ」
「はい。伺います」
エレナは嬉しそうな顔で両手を合わせて喜んだ。その後、屋敷の主人ミゲルの許可を取り、夜までエレナの部屋から笑い声や楽しい話をする声が聞こえていた。
そして、次の日に彼女たちはエレナの紹介で入学試験を受けさせてもらえることができた。本来なら、試験は締切状態だったが、ミゲルとエレナの計らいで、特別に受けさせてもらえた。
◇
――――試験の日――――
試験当日の日、シャーリア、ミーナ、ゼミルの三人は、試験会場に居る。
屋内の体育館のような練習場。雨の日でも問題なく体を動かせられる場所に、椅子に座った試験官が4人と対戦相手となる教師が一人。
座った試験官の一人は白い長いヒゲをいじる、最年長の男性。
中年で鎧を着込んで腕を組んだ、堂々たる体格の大男。
白衣を着た若い女性。
そして、最後に眼鏡をかけた神経質そうな男性の4人。
「では、これより、戦闘技能試験を開始する。勝てなくとも、戦い次第で入学が認められる場合もあるので全力で挑むように」
「はい!」
試験は戦闘技能試験と筆記試験の二つがある。
例え、どちらか落ちても、戦闘技能が高ければ教師の目に止まり。意見次第では入学を認められる事がある。
「では先に、ゼミル」
「・・・・・・・・・・ふあぁぁ~~」
「ゼミル!」
「おおと、は~い」
シャーリアに言われしぶしぶ対戦相手の教師の目の前に立つ。
試験官全員が同じことを思っていた。「こいつやる気あるのか」と。
異例の中で行われた今回の試験は理事長より上の影響が大きいと聞いていた。
だから、どのような人物かはある程度予想していたものの、違う方面でこの態度は予想外だった。
神経質そうな男性は、悪ければ即試験堕ちにしてやろうと思いながら見ている。
そして、両者が一定の距離感に立つ。
「では始め!!」
・・・・・・・ドサッ!
「は・・・?」
いきなり戦う筈だった教師が脱力したかのように倒れた。
突然の事に試験官4人呆気にとられながらも、椅子から飛び出し、その教師に駆け寄る。
「おい!大丈夫か!!」
「・・・・・Zzz・・・ZZz・・・ZzZ・・・」
「寝てるのか・・・・・?」
4人は安堵し、顔を見合わせゼミルに目線を合わせる。
ゼミルは四人分の視線レーザーを受けるが「ふゎあぁー」と大きなあくびをたてる。
唯一の女性の試験官がゆっくり歩み寄る。
「さっきのどうやって眠らしたのか教えてくれない?彼はあれでも、決して弱くはない人なの。だから教えてほしいな、どうやって何もせず、あんな深い眠りに落ちている理由を、ね?」
「・・・・・・・・・・(ぐう)」
「寝るな!!」
「おおっ!!」
「ちょっと、ロイ!?」
いつの間にか近付いた大男が怒鳴った。
流石にここまでされれば、短気な人間は怒ってしまう。
それでも、優しく振る舞うこの女性は懐が大きい事が分かる。
「催眠魔術で眠らせました」
「催眠魔術で?でも詠唱は?」
「私が使うのは必要ないのですよ~」
それを聞いた試験官たちは顔を見合わせて何かを話し合った。
そして、少しの時間で眼鏡をかけた男性が話を切り出した。
「他の魔術も詠唱無しでできるのか?」
「・・・・・・・(コクコク)」
「・・・・・・・・」
「すいません。ここまであまり睡眠がとれていなかったので。代わりに私が説明します。正確にはゼミルは催眠系魔術と初歩的な風の魔術しかできません。ミーナの場合、水と催眠系以外は大体の魔術は使用できます」
「なんとっ・・・・・・!」
「君はどうなんだ?」
「私の戦いは、ちょっと特殊でして。できれば他言無用でお願いします」
「ほう。では、それは俺が試してやろう」
ロイと言われる男が前に出た。
「そいつは簡単には起きそうもない。なら俺が戦った方が無難だ。詠唱無しとは正直驚いたが。それより特殊とは、俺自身で確かめてみたくなった」
彼の実力は試験官全員が知っていた。
毎度のことのように、けが人を出し白衣の女性に迷惑をかけるほど過酷な授業を行っている教師である。そして、女でも子供でも情け容赦しない男だとゆう事も。
しかし、試験の対戦相手は眠ったままなので彼の言葉の通りにするしかなかった。試験官と対戦相手の教師以外は他の授業で出払った状態だったからだ。
万が一にも白衣を着た女性は治癒魔術を得意だった為、早急に怪我に対応できるという意見の一致で、シャーリアとの対戦を決めた。
「よろしい。だが無理はしないように」
白い長いヒゲの人の言葉に、それぞれ位置に着いた。
「全力で来い。俺も半端無くいくぞ」
「分かりました」
眼鏡の男性が両者の間に立った。
これは試験とゆうより決闘に近い構造となった。
「では、はじめ!」
ロイは剣を抜き一目散に彼女に向かって走り出した。
それはまるで猛獣が突撃してくるような勢いだった。そんな中、シャーリアは服の裏から黒い物体を取り出し、上の部分をスライドさせ、ロイに向けた。
一瞬「何だ?」と思いながらも突撃するスピードを落とさない。
彼の鎧にはオリハルコン製でさらに防御と加速の魔法陣が組まれている。
オリハルコンでマナを吸収し、そのマナで防御と加速の魔法陣が発動するようになっているのだ。無論、催眠魔術も効果が無い。
魔術が効かない、そして彼女は女であり短刀一本すら持っていない戦場のド素人が勝てるはずない。と、思っていた・・・・・。
バン!
「ぐが!・・・」
聞き慣れない渇いた音がしたかと思えば、向かっていた男が足にこれまで感じた事のない痛みが走り、反射的に力を抜いてしまった。全力でスピードを出して走っていた身体はバランスを崩し転げ回った。
試験官たちも何が起きたのか理解できていない。
一瞬、シャーリアが持っている黒い物体から大きな音と光を発したと見れば、ロイは転げ回っていたのだ。
そして、シャーリアが両手で構える姿勢のままロイに近付いては――――
「容赦は、しないんでしょ?」
バン!バン!バン!
「ぐあああ!!止めろぉっ!!?」
「そ、それまでだ!!」
相手の行動できないよに両手足を撃ち抜いた。
流石にこれ以上は危険だと判断した眼鏡教官は止めさせた。
ロイは白衣の女性に治癒魔術を掛けてもらう中、ヒゲを生やした試験官はシャーリアと話していた。
「それは、一体・・・・?」
「これの話は師匠との約束で詳しくは教えられません。でもこれは銃とゆう武器です」
「武器!?」
考え込んでいるヒゲの男性に治療を終えた二人が合流した。
「あれが武器だと!魔術道具ではないのか!?」
「魔術の感じは全くしない。武器であるのは分かるが・・・・・」
「とにかくあの三人はどうします?理事」
「もちろん採用だ。だが彼女シャーリアの決闘は今後しない方がよかろう」
「そうですね。ロイのこの鎧を簡単に貫くほどですから、下手すれば死人が出る可能性がありますから」
全員、ロイの撃ち抜かれた鎧をじっと見つめた。
こうして、三人は【マクシェガヴォード魔術学園】に入学したのである。
ここまで読んでいただきありがとうございました。
思ったほど時間が取れずになりました。
次回も気を長く持ってお待ちください。




