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とある転生者の革命戦記  作者: スピンドル
第一章 幼年期「始まり編」
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第十一話「A級ランク戦」

いつもの座学をこなして、自由時間に街を歩いている。

今日は実に天気がいい。こんな快晴に近い晴れの日は散歩をするに限る。

な~んか、いい事、あ~るっかな♪

天気が良く、スキップしそうになるくらいの気分で露店が並ぶ場所を歩いている。

どうせなら何か買って行くか。俺も少しは金を持ってるようになったから。

この世界の通貨は、銅貨、銀貨、金貨で単位はナルク。

それに加えて、大銅貨、大銀貨、大金貨がある。

金貨などの大きさは500円玉を少し大きくしたくらいで、大銅などはその二倍の大きさで厚みもある。

単価は。


銅貨1枚で1ナルク、大銅貨1枚分は10ナルク。

銀貨1枚で100ナルク、大銀貨1枚分で1,000ナルク。

金貨1枚で10,000ナルク、大金貨1枚で500,000ナルク。


大金貨は一般的に流通されず貴族の資産運用に使われる事が多い。

試しに、果物と野菜を売っている露店を見つけたので、リンゴを買ってみる。


「おじさん。これを一つ」

「はいよ、坊っちゃん。20ナルクになるよ」


リンゴをかじりつつ、まずは根暗な道具屋のばあさんのとこに向かう。

武器屋でもらった素材は結構バックに入ったので、週に一回のペースで向かう。

結構俺の魔力は高いのかもしれないな。

だが油断するなかれだ。

ミーナたちだって強くなっているはずだ、会った時に負ける訳にはいかない。


(ふん!弟子が師匠に敵う筈有るまい)

(何言ってるの?)

(一回言ってみたかっただけだよ)


と、危ない通り過ぎるとこだった。

目に付きにくい場所なんだよな。

ま、それだから裏アイテムの売買ができるんだろうけど。


「ごめん下さ~い」

「いらっしゃい・・・・・・領主の孫か、今日はいいものが手に入ったぞ」

「へーどんなものですか?」


ばーさんが奥に入り、両手に布でくるんだ何かを持ってきた。

そして机の上に置き布を取った。

大体ボウリングの球みたいな大きさ、色は金色、でも金じゃないな。

何だ?・・・・まてよ、確かこれと同じような物を本で見たかもしれない。


「ヒヒイロカネだ。結構な量だぞ」

「おお!これは凄い!」


すげぇ、確かオリハルコンと同じ希少金属だったけ。性質は魔力を増幅。

だからロッドや杖に使われる事が多い。

オリハルコンに魔法陣を刻んで身体能力も魔術も使えるようにしたのが【魔術剣】。それとは逆にヒヒイロカネは魔力を増幅させるのでロッドや杖。

オリハルコンは「剣(物理)」ヒヒイロカネは「ロッド(魔術)」てな感じの認識だ。

だが、これも多く取れない材料だから貴族ぐらいしか買う事ができなかったけ。

何かに使えそうなので受け取っておくか。

オリハルコンの分を入れて頭サイズの魔石三つ要求された。

足元見てるのか高ぇな。

さて、それを支払い、場所を移していつもの練習の場。

練習している場所は、街外れの森。

この場所は、まだ昼の1時なのに森の中は夜みたいに真っ暗暗だ。

まあ、そのおかげで誰にも見つからずに銃の射撃訓練や練習できるんだけど。

しかし薄気味悪い場所だ。幽霊が出ても不思議じゃない。出てくるのは魔物だけで十分なのに。

別に幽霊が怖い訳では無いぞ?

ゾンビやスケルトンがいる時点でホラーだし、幽霊自体はさほど恐ろしくない。

俺が怖いのは「呪い」だ。

例えば、髪の毛を使って、人型ひとかたといわれる人形に魔術を使って髪を付け、ダメージを負わせることができる。

昔のアニメでワラ人形にクイを刺す事をやったが、それがリアルに通用する。

しかし抜け毛は効果ナシ。抜いてすぐでないと意味がないらしい。

ただ、幽霊には消える間際に「呪い」を受ける場合があるそうだ。

ま、滅多に無い話だろうけど、気に留めておく程度の注意は必要だ。

よ~し。まずは、忘れないうちに道具屋に売るための魔石を錬成して。それから魔術の練習、そして銃の訓練するか。


「ん?なんか聞こえた・・・・・?」

(・・・・・・マジで出たのか?)

(さあ?)


大きな・・・・モノが倒れる音か?

音が小さかったので聞き違いかと思ったが「いやあぁぁぁ」と言う悲鳴も聞こえた。

聞き違いじゃ無かった。

マジックバックからアサルトライフル、HK416を出し、マガジンを装填する。

幽霊相手に効かないとは思うけど、物音がしたから多分違う。

声のした方向に向かうと馬車の通り道に木製の屋根付き馬車が横転していていた。

茂みに隠れて周りを再度確認する。

馬車の周りにはウルフの群が囲っていた。

ウルフは見た目は前世のオオカミだ。だが前世の物より凶暴凶悪、人を好んで襲う。しかも群れで連携して襲う厄介な奴ってことだけど、確認できる範囲では全部で、17か?


「幽霊じゃないか・・・・・(ホッ)」

(以外に冷静だね)


まあね、魔物とは二度目だから。

さて、ピンチなのは女の人二人。

一人は騎士甲冑を着ていて馬車を背に剣を構えている。

もう一人はローブを羽織っていて、その騎士に抱き付いて泣いている。

しかし騎士みたいなの人は意識はあるようだが傷だらけ。目もうつろになっていて、剣を構えているだけでも辛そうだ。

俺はアサルトライフルの安全装置を外し、チャージングハンドルを引いて、飛び出す。

道に出るとすべての視線が俺に集まった。


「食らえっ、てぇのぉ(低脳)ーー!!」

ズタタタタタッ―――――!


俺は身体強化で力を強め、フルオート射撃でウルフを目標に連射、次々とウルフを倒していく。

馬車の裏にいたウルフも襲ってきたが無数の死体の仲間入りをしただけだった。

・・・・・・・・・・・・・30発全弾撃ち尽くした。

だが、増援が来るのでファイアーボールでけん制しながら、新しいマガジンを装填する。

チャージングハンドルを引いてから、狙いを定めてウルフを殲滅した。

一分くらいだろうか、20体以上のウルフを倒した。

俺はまた新しいマガジンを装填し、周囲を警戒しつつ、二人に寄った。


「大丈夫ですか?」

「「・・・・・・・・・・」」


二人は、ぽかんと口を開けて固まっていた。

当然か、速攻でランク【C】のウルフの群を殺したのだからな。

少し時間を置くか。

周辺の状況確認のため横転した馬車の中を見て見る。

馬車の中に俺と同じくらいの男の子が・・・・泡拭いて、小便もらして、とにかくいろんな意味で大変だ。

まあ気絶しているだけで心配なさそう。

馬車の裏にもウルフがいたから・・・・・。


「・・・・・・ひでぇ、上半身が・・・・・」


死人は1人、ケガや気絶しているが、生きているのは3人か。

そして俺は傷ついた女騎士を治療しようと近寄り、解毒魔術を使った。

髪は赤髪の短髪「キリッ」とした目、まさに騎士の顔だな。


「・・・・・あ、あなたは?」


お、ローブの女の子が我に返ったか。

歳はさほど離れていないぐらいかな、結構可愛い。

俺と同じ金髪、長めの髪に瞳は赤。優しそうな口調で話してきた。


「それより、大丈夫ですか?ウルフから攻撃をもらったとかありません?」

「ええっと・・・・はい。ありません」

「なら、大丈夫ですね」


ウルフは狩りの時、爪に毒が塗ってあることがある。

毒自体は即効性は無いものの時間が経てば後遺症が残る程の危険なものだ。

ウルフもそれを理解して、一撃を入れてから一定の距離を保ち、毒が体中に回らせ獲物を狩る。

即効性がないのは縄張り争いの時で受けた場合の時の治癒。そして獲物の安心を誘う為。

例え人間が毒を受けても解毒魔術や処置が早ければ後遺症は残らない。

あんな傷だらけの女騎士だ、毒が相当身体にきているはずだ・・・・・。

・・・・・・・・・よし、こんなもんか。後は治癒魔術で傷を治して――――。


「気を付けろ!!まだ他にいるぞ!」

「え?」


女騎士が痛みが引いて我に返ったのか怒鳴りながら言った。その後、すぐに「ウォォォオオオォォォン!」と暗い森の中に遠吠えがした。

治癒を一旦停止し、遠吠えのした方向を警戒した。

そういえばサリサの授業で習った事がある。

ウルフにはその群れを統括する・・・・“ボス”がいるって。

暗い馬車道の奥から、銀色の物体が、俺たちと馬車を飛び越えて来た。

俺は前に立った奴に、銃を向ける。

ウルフに似ているが銀色の毛に覆われていて、さっきの奴より何倍も大きい。

もの〇け姫の犬に似てるが、こいつ見たことないぞ。


「奴が・・・私たちを襲ったサーベルウォルフだ!」

「サーベルウォルフ?」

(え?嘘でしょ!サーベルウォルフ!?何でこんなところに)

(なんだよそいつは)

(魔族程じゃないけど知能が高くて動きも速く、銀色の毛は剣なみに固い。討伐ランクは【A-】。本来は寒い地域に生息している魔物なのに・・・)


な!?【A-】だと!強敵じゃねーか!

何でそんな奴がいるんだよ!

この近くにそんな強い奴が居るなんて、本にも書いていなかった。事実は小説より、か。

問題は倒せるかどうかだが・・・・・・。

女騎士は戦えそうにないし、馬車で気絶してるやつも使えねーし。


「ケダモノなら、これでも食らっとけー!!」


サーベルウォルフに向けて発砲した。

だが簡単に避けられて木々を盾に周りをぐるぐる回っている。

警戒しているのか?

構わず狙い撃つが二、三発当たってはいるものの致命的ではない。

硬い毛に弾が届いていない。

だが効かない相手ではないはずだ。奴の真横を狙えば倒せるかも。

でもここじゃ死角が多すぎる。

ここに留まっても助けが来る保証もないし、危険でもやるしかない。もうこいつ以外残っていないはずだ。

倒す訳では無いから気を引くだけでも十分。彼女たちも逃げ切れるな。

女騎士の後遺症は、あれだけ声が出せるなら毒も問題なしだな・・・多分。


「騎士の人とそちらの方は動けますね?」

「は・・・・はい」「ああ」

「あなたは馬車から気絶している人を引っ張り出して、騎士の人は剣を支えにしてでも逃げてください!この道を進めば街に着きます。コイツは、ぼくが引きつけますので」

「な!?危険だぞ!!お前みたいな子供ひとりで倒せる相手ではない!」

「じゃあ、気を付けて」

「あ・・・・あなたは?」

「ぼくはレド。レイクードです」

「私は・・・・リリアン」


ローブの子はリリアンとゆうみたいだ。

そして俺は足を強化して街とは逆の道を走った。

前世では野生の動物は背を向けた相手を追う習性があるって聞いたから・・・・・・・よし、追ってきているな。

対物ライフルは当たらないし、今撃っても反動が強すぎて使えない。

アサルトライフルでジワジワ削っていくしかないか。

だが、また木を盾にしながら追って来る。

知性があるって言うけどよ、対応が速過ぎじゃねぇか!当たらねぇぞ!

そうして、少し走ると広い平原に出た。

日はまだ明るく、見通し悪くない。

ここなら十分な広さだし木々を盾にできない、ここで決着をつけてやる!

俺は奴に身体を向け、試作で作った発煙弾を投げた。

奴の前に煙の幕をつくり、煙の中に入った瞬間、素早く奴の左横に回った。側面なら面積がデカイから被弾傾斜をしないはずだ。

それで、素早く奴の横っ腹に回り込んで、そこに連射した。


「ギャオォォォオオォォ!」

「よぉし、いける!このまま・・・(ドシュ!)・・・え?」


複数の銀色の物体が飛んできて、顔をかすめた。

足に脱力感が起き、見てみると・・・・・。


「ぎゃあああああぁぁぁあぁぁぁッ!!!グッ!」

(ちきしょぉっ!!いったい何なんだ!!今の!)

(サーベルウォルフは自分の毛を高速で飛ばして切り裂くことができるんだ)


何だと!!

クソが!それより、催眠魔術で麻酔代わりに痛みを和らげるか。

・・・・・・・完全に痛みが引けたわけではないが、何とか耐えられる。

だが、指先が動かない。多分骨までやられているんだ。

このキズじゃ治癒魔術でも時間が掛かる。骨は錬金術で何とかなるだろうが、今まで鉄しか錬成したことがないから無理。

奴は・・・・・・クソ!まだやるのか。

煙からサーベルウォルフが出てきやがった。

相手も体に穴がボコが開いて、ふらついている様にも見える。

だが、まだ戦える様子でゆっくりとこっちに近付いてくる。

倒しきれなかった・・・・。

このまま死ぬのか?・・・・俺が?・・・・・折角、ハーレムで、オレの人生をやり直せると思ったのに・・・・嫌だ!死にたくない、死にたくない、死にたくない、死にたくねぇよッ!!


(レド。僕が君の力になるよ。今後大変だろうけど、がんばって)

「は?何言ってるんだ!ビー玉君よ。今のオマエに何ができる!」

(この世界を、変えてくれ。それが僕の最初で最後のお願いだ)

「何!?どうゆうことだ!」

(大丈夫。また会えるよ。必ず・・・・・・・)

「ちょっと待て!おいッ!」

「あ・・・・・・・・・」

「グガ!?ガアァァーーーーー!」

「クッソ犬っころがああぁぁぁぁ!!!」



情報源がポケットから取り出した瞬間、粉々に砕けっちまった。

その粒子がオレの切られた足にまとわりついて、足の痛みが抜けた。

治癒魔術とはちょっと違う感覚で、足は一瞬で治った。

治療を妨害しようとサーベルウォルフが向かって来たが、身体強化した状態で銃の後ろでサーベルウォルフを殴った。


「何か情報を知っているようだったのに!許さねー!殺す!コロス!!木端微塵に爆散してやるっ!!!」


俺は奴に背を向けて走り出した。

逃げるんじゃない。

対策をされるのも十分理解している・・・・・・・だが、倒せないわけじゃない。

また新しい方法で倒せばいいだけの事だ。

俺は自分の両足に風の魔術を発動さて、それを推進力に、めっちゃ高く跳んだ。

サーベルウォルフも俺を追って高く跳ぶ。

所詮はけだもの。知能が高いと言ってもこの程度だ。

俺はマジックバックから対物ライフル、ペイロードを取り出した。

使用する弾は、【徹甲榴弾】。

徹甲弾は装甲に穴をあけるために設計された弾で榴弾は内部に火薬が詰められた砲弾を指す。

つまりこの弾は固い装甲を貫いて内部から破壊する弾だ。

これで、内部から破裂させてやる!

マガジンを装填、安全装置を外して風の魔術で体制を整え、相手に狙う。

奴との距離は3メートル、この距離ならスコープを使わなくても外さない!

空中なら反動も抑えられる。それに--------


「ここなら動けないだろぉ!狙い撃つぜぇ!化け物がぁぁぁーー!!」

ドォンッ!


引き金を引くと、銃口のマズルブレーキから燃焼ガスが噴出し、弾丸が放たれた。発射された弾丸は、まっすぐサーベルウォルフの頭部に着弾、そしてすぐに奴の胴体は粉々に爆散、残ったには頭部だけになった。

倒した。

だが、俺は銃の反動と爆風で森の上空に流されてしまった。

考えたより反動が強かったようだ。

そのまま落下し枝に身体を何度もぶつけながらやっと地面に辿り着いた。


「てぇな!・・・・(ゴッ!)んがッ!?ドサッ!」


頭に強い衝撃が走って、テレビの電源を消したみたいに視界がブラックアウトした。


▼ ▼ ▼ ▼ ▼ ▼ ▼ ▼ ▼ ▼ ▼ ▼


レドがいつまで経っても来ない。

鍛錬の時間になったらワシの部屋に来て呼びに来るのだが、今日は未だ鍛錬の呼びに来ない。

レドは文句一つ言わずにワシの厳しい鍛錬も、さらに勉学もこなし完璧ともいう程だ。

奴に対し怒る事が全く無かった。

そう言えばエレナも文句ひとつせずワシの教えを守ったな。

唯一教えを破ったのは、あの男と一緒になった事だが。

レドの父親になるあの男は平民出だった。

当初のワシは結婚に反対した。

家を守るためには他の貴族とのつながりは何よりも重要だ。

他家との強い関係を保ち自分の家計を維持していかなくてはならん、そう思っていた。

だがワシは気付かされた。

本当の信頼とは家などでは無く、一緒にいた時間で見極める事だと。

奴は子供の頃からエレナと一緒でよく遊び、剣の鍛錬も行っていた。

そして結婚の約束をした。

当時のワシはその事を軽んじていた。子供のた戯れと勘違いしていたのだ。

だが、その思いは変わらず、本当に大人になって結婚すると言い出した。

当然、許さなかった。だが、エレナの反抗的な態度の中には揺るがない決心が在った。

だからワシは、剣で勝てば許すとゆう条件を出した。

実力では圧倒的にワシが上だったが、言葉よりも剣で語り合うのが一番だった。

当然、奴は負けた。

だが、十分な実力とエレナを思う気持ちが剣からワシに伝わってきた。

負けはしたが結婚を許すことにした。

そして、レドを産んだ。

母親に、段々と似てきているのかもしれん。

まあ、今回は軽く叱って終わりにしてやるか。

仕事部屋に誰かが慌てた様子で「ドタドタ」と走って来る音が聞こえた。

レドのものではないな、どうせいつもの喧嘩か面倒事だろう。


「ローガン様!!」

「何だ!また酒場の喧嘩か?それとも詐欺師に騙され文句の相談か?」

「ち、違います!今さっき二人の女性と気絶した男の子が来たのですがサーベルウォルフに襲われたと話しています」

「はッ!!何を言う!奴は寒いニックス地方にしか生息しておらん!こんなところにいる訳なかろう!!」


奴は体の構造上、武器に使える体毛で熱が逃げにくく、寒い場所でしか生きられん。例え真実だとしても途中の砂漠を越えて、ここまで来れる訳がない。


「いえ、問題はそこではなく、そのサーベルウォルフに一人で挑んだものがいたのです!」

「なに?」


ほう、そこまで己の力に自信があるのか、それともただのバカか。どっちにしろ一人で倒せる相手ではない。

奴の毛は高温の炎で攻撃しなければ倒せない。

金属な並の硬さも高温の炎では柔らかくなり、更に熱で弱まったところを叩くのだ。凄腕の魔術師とその術者を守る剣士の最低でも二人必要なのだぞ。

さて、そのバカをどうするか・・・・。


「誰なのだ?その命知らずは」

「レイクード様です」

「は?」

「レイクード様なんです」

「なぁぁぁにィーーッッ!!?」

「・・・・・!?ぐッぐるじ・・でず・・・・」


レドが、馬鹿な!なぜ・・・・まさか!その3人を助けようと。ええい!


「今すぐ、サリサたちと兵を呼べッ!!それと馬の用意をしろ!急げッ!!」

「は、はい~!(この家の使用人じゃないのに・・・)」


              ◇


女騎士の話から聞き出した、馬車が横転したところにいる。

馬車の周りにはウルフが大量に死んでおる。

本当にこれはレドが一人ががやったのか?

剣術を鍛えたのだが、斬撃の跡が無い。魔術で攻撃した跡もなかった。


「・・・・・・あちらの方向に向かったようです」

「うむ!では行くぞ!!」


考えても仕方ない、レドに直接聞くことにしよう。

馬を走らせ、草原に出たが、何だ?銀色の物体が転がっておるぞ?

近付き確認すると、間違いなくサーベルウォルフだった。

それよりレドだ、レドは無事なのか?

あのウルフの群のボスがこのサーベルウォルフならここで戦ったはずだ。


「近くにレドがいるはずだ!探しだせぇっ!!」

「「はいッ!」」「「はッ!」」


サーベルウォルフが頭だけ残し死んでいるなら、レドが倒したに違いない!・・・・・信じられんが・・・・。

ワシも一度、奴と対峙したことがあるが、一人では倒せぬ相手だった。

仲間と協力し倒したが、決して弱い相手ではない。

例え倒せたとしても、無事ではないはずだ。

とにかく、草原を探してみよう。早く見つけねば。


「ローガン様!見つけました!!レド様がいました!!」

「よしっ!今行く!!」


数分経ってしまったが、サリサが見つけた様だ。

ワシは急いで向かった。


「レドぉぉぉ!無ぅ事ぃかぁぁ!!」

「お、落ち着いてください、ローガン様。今レンヤが治癒魔法をかけています。生きています。気絶しているだけですよ」


おお!そうか・・・無事か・・・。ふむ。何よりだ。

しかし・・・大きなコブをつくっているな。大方、落ちてきた木の枝のせいで気絶したのであろう。

そこにブッとい枝が落ちているようだしな・・・・・心配掛けおって。

しかし、なぜこんな場所で?


「ローガン様・・・・・」

「何だサリサ」

「これを」

「ん?・・・・なんだこれは?・・・・むッ・・・意外と重いな」


サリサが妙なものを渡した。

黒い・・・杖か?先端に箱のようなものが付いているようだが、少なくとも自然の物ではないな。

・・・・・・なんだ?


「これを、どこで拾った?」

「レド様が持っていました」

「何!ではこれはレドが作ったのか?」

「恐らく。レド様以外のニオイはしませんでしたから」


しかし・・・・・これは、一体何だ?少し熱を帯びているようだが・・・・。

・・・・・まさか。


ありがとうございました。

次回もよろしくおねがいします。

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