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とある転生者の革命戦記  作者: スピンドル
第一章 幼年期「始まり編」
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第九話「思い入れ」

私はミーナ、親に捨てられて孤児院で生活している猫の獣人です。

名前は無かったけど医院長先生が名付けてくれました。

子供の頃は全く覚えていないのだけれど、医院長先生が往診に行っている間に先生の家でもあるこの孤児院の前に手紙と一緒に置いていた私を見つけたと言っていました。

わたしと同じようにこの孤児院に置き去りにされるのは良くあることで、そのままこの孤児院に住むことになったそうです。

わたしは、生まれつき両目の瞳の色が違うからよくイジメられました。

先生は往診で忙しくて私がイジメられている事に気付いてくれませんでした。

成長していくにつれてイジメがさらに酷くなっていきました。

一人で広い部屋を掃除をさせられたり、暴力まで振るったり。食事の時足を引っ掛けて転ばして、ごはんが食べられない日もあってとても暗い生活でした。

もうこんな嫌な思いはしたくなかった、けど死ぬ勇気もありませんでした。

だから耐えるしかなかったの。

そんな暗い日々を一生過ごすかと思っていました。


                ◇


ある日、村を歩いていたら数日前から村に来たレオル・バナックに目をつけられてしまいました。

彼は数日前からこの村に来ていて、その間、この村の子供たちを束ねる存在になってしまいました

喧嘩が強くて、領主の孫で、逆らったら村を追い出されて奴隷にされるかもしれなかったから逆らうことが出来ず、とても怖かったです。

そして村の畑に無理やり連れてこられて私に暴力を振るってきました。

痛い、怖い、私、何もしてないのに。

でも耐えるしかない。わたしには魔術も戦い方も知らない。

本気だと死なせちゃうかもしれなかったから。


「わっぷ」

「なっ!?なんだ?」


え?なに?

でも、怖くて、動けない。


「制裁の邪魔すんじゃねえよ!」

「制裁?」

「こいつの目を見てみろよ」


誰かが近付いてわたしの顔を確認しました。

金色の短い髪の男の子、この人は・・・・・誰?

でもこの人もわたしをイジメるんだと思い覚悟を決めました。


「・・・・・・・二つ聞きたい。彼女が何かお前らに危害を加えたのか?」

「・・・・?いいや?」

「次、彼女みたいな目の人が災いを起こしたことがあるのか?」

「・・・・・・・知るかよ、そんなの!」

「そうか・・・・・」


っ!!少しでも痛みを耐えるために力を込めないと。


「【ヒーリング】」


・・・・え?

痛みが来るのかと思ったのに逆に痛みが無くなっていく・・・・。

どうなっているの?

頭を上げて確認するとさっきの人が私に手をかざしていました。

彼の手が光っていて、とても心地良くて暖かい光でした。

痛んでいた所の痛みが引いていく・・・・・。


「おまえ魔術が使えるのか?いやそれより、なぜそいつを助けるんだ!こいつは災いを招くかもしれないんだぞ?」

「僕は根拠のない迷信は信じないし、彼女が何もやっていないなら制裁とか必要なんてない。治療したのは傷ついていたからだ」

「はぁ!?」

「それに複数で一人を攻撃するのはちょっとカッコ悪いんじゃないの?」

「へッ!!オレに歯向かったこと後悔するぞッ。皆でやっちまえぇぇ!!」


後ろのレオルが他の子をけしかけさせてきました。

危ないと思ったけど私ではどうにもできなかった。

だから私はまた頭を抱えて丸まりました。


「ちッ!【ストーム】!」


彼が言うと、私と彼の周りにいたいじめっ子たちが飛ばされました。

魔術?・・・でも、詠唱していないけど。


「クソッ!これでもくらえ」


あッ、危ない!

石を投げつけてきました。でも彼は難なく避けました。

さらに石が飛んできたが彼に当たらず次々と落ちていきました。

訳も分からず見ていると、レオルたちは効かないと思ったのか、持っていた石を地面に叩き付けて村に戻って行きました。


「なんで!?何で当たらないんだよ!」

「クソッ!!お前が何もんか知らんけど爺ちゃんに言いつけてやるからなー」

「君、大丈夫?少しは治癒魔術で直したけど------」


助けてくれた人が私に手を差し延べて立たせてくれました。

さっきの魔術なの?どうして治してくれたの?と、色々気になりました。

こんな私を助けたって利益なんかないのに、どうして助けてくれたの?

理由か知りたい。

聞いてみよう。


「どうして?」

「ん?」

「どうして助けてくれるの?」

「さっきも言っただろ君が何もしていないなら制裁なんて必要ない、迷信も信じないって」


迷信なんてないけど、生まれつきこんな目をしているからイジメられるんだから仕方ないと思って彼に言いました。


「でもこんな目をしてるからイジメられるんだし・・・・・」

「目なんて関係ないだろ?君がたとえ災いを招くような奴でも同じ状況なら、助けるよ。弱い物は助けろ!て、爺様に言われているから」


・・・・・あ。

こんなことを言ってくれたのは彼が初めてでした。

今までイジメにあっていたしみんなも知らんぷりなのに、でもこの人はちゃんと私を見てくれました。

ドキドキしました。


「そう。・・・・ありがと」

「君は親は居ないの?親に相談してみればいいじゃないか」

「親は・・・いない。私、小さい頃に捨てられたから・・。だから孤児院に住んでいるの」

「そうか、ごめん」


俯かせちゃった。

親だって私が赤ん坊の時、先生の家の前に手紙と私だけ置いて居なくなったのでこんな気持ちは初めてでした。

でも、相手はバナック領の領主の孫だし、私と一緒にいたら仲間外れにされるかもしれない。

でも彼は私の予想していた答えと違いました。


「・・・あなたは大丈夫?・・・仲間外れにされるかもしれないよ・・・」

「じゃあ君が遊んでくれよ。今日から友達だ」

「ニャ!?」


ついニャッと言ってしまいました。

あまり猫語で話すと嫌われてしまうので避けていました。

嫌われたかもしれないと思ったけど、彼も少しニヤ付いてすぐに戻ったのが見えました。

本当に私なんかと友達になってくれるのか聞きました。

今までそんな人がいなかったから、本当かどうか確かめたかったから。


「ホントにわたしで、いいの?」

「いいよ。あ、そういえば、名前を言っていなかったね。ぼくはレイクード。レドでいいよ」


彼はレドとゆうらしいです。

私も自分の名前を言いました。


「私はミーナ」

「よろしくミーナ」

「こッ・・・こちらこそよろしくニャ」


また言ってしまったけど、気にすることなくレドは手を差し出しました。

わたしは彼の手を握って握手をしました。

私は初めて友達ができました。

とても、暖かい。

獣人の方が体温は高い筈なのに。どうしてだろう。

とてもあったかくて安心できる。


「この後、何か用事があるの?」


ただ、お店を歩いていただけなので予定はありませんでした。


「なにもないけど?」

「なら一緒に遊ぼうよ。まだ日が高そうだし」


だったら、さっきの魔術?だったのか分からないけど使いたい。

そう思いました。

レドならきっと他にも凄い事が出来るかもしれない。もっと見て見たい。けどただ聞くだけ、見るだけでなく、私もやってみたいと思いました。頑張れば私にもできるはずだから。

彼が教えてくれるかな。


「じゃあ、さっきの魔術教えてほしいな」

「魔術を?うーん・・・・・・・・・分かった。教えるよ」


やった!やっぱり魔術だった。

レドは少し考えたけど教えてくれるみたいです。

優しいし強い。憧れるなー。私も強くなれば彼みたいになれるといいなと思いました・・・・・何だろうまだドキドキが止まらない。


                  ◇


「よーし、お前ら動くな!」


あ、確か村の自警団の。

昨日の仕返しで来たんだ。

に、逃げなきゃ。


「レド逃げないと」

「丁度いいから見てな・・・・・」


そうして前に立って両手を突き出しました。


「【ウォーターボール】連射!」


手から水の塊が沢山出てきた。

男の子たちは手も足も出ずに逃げて行きました。


「こんな感じ、今度詳しく教えるから」


ホントに凄い。

それから魔術【フレイムランス】や【トルネード】などを教えてもらいました。

レドの教えてくれるのはとても簡単で、分かりやすいのですぐにできました。

それから2週間ぐらい後の事です。レドが作っていたものが爆発しました。

彼自身は鎧を着ていたので怪我は無いようで安心しました。

どうしてそんな危険なものを作るのかな。今のままでも十分強いのに危険なことはしないでほしいです。

そして、私はこのドキドキ感が解りました。

私、レドの事が好きなんだって。

それから数日、爆発しないようになったけど凄くうるさい。

最初は魔力も使わないで木に穴が開くほどの威力に驚いたけど、今は真剣に練習しているのに全然集中できないよ。

レドは必要なことをしているからやめることができないと言ったけど、でもやっぱりレドの作っているものは嫌いになりました。

・・・・・・・・ある日の夕暮れ。

レドと、いつもの分かれ道に着くと、先生が慌ててこっちに向かって来ました。

ゴブリンが襲って来たと聞いて真っ先に三人を確認したけどいませんでした。

そしたら孤児院の子がシャーリアたちがいないことを言いました。

気付いた時にはもう孤児院に向かって走っていました。

ゴブリンは魔物で、人を襲うって、けど・・・・・やっぱりほっとけない!!

ゴブリンに会ったら何も考えず逃げろと教えられた相手。

でも私だって戦える。

何も出来ずにイジメられた私をレドは救ってくれた。

孤児院の子供たちはわたしと同じように置き去りにされた。

レドと同じ。今度はわたしが助ける。魔術を教えてもらっているんだから。

孤児院に着くと・・・燃えていました。

それでも、もしかしたらまだ生きているかもしれないと思い孤児院周辺を探しました。

そして丘の下に三人を見つけることができた。


「みんな!大丈夫?」

「ミーナ?・・・・助けに来てくれたの?」

「うん!だって友達だもん。それよりゼミルは大丈夫?」

「・・・・・・・・・ごめん、自力で歩けそうにない」


近寄って無事かどうか確認しました。でも、ゼミルが足を怪我していて走れなかった。

二人はゼミルを怪我をしていたから、抱えて行ったけどもういなくて置いて行かれたみたい。

私は治癒魔術は分からないし、仕方ない抱えて逃げよう。


ギ、ギャ?

「え!?」


物音がした方を向くとゴブリンがこっちに向かってきます。

逃げようにもゼミルを抱えたままではすぐに追いつかれると思って戦うことを決意しました。

レドに教えてもらった詠唱無しの魔術で【フレイムランス】を撃ちました。

高温の火の玉はゴブリンに命中して炎に包まれました。


「や・・・やった。倒した・・・わたし!倒したんだ!!」


初めてだったけど、当たりました。

私はゴブリンを倒したことに喜んでいると突然ゴブリンが叫びました。


「ギョオォォォォオォォォン」


ゴブリンが雄叫びではない声を出し、嫌な予感がしました。

するといっぱいゴブリンたちが私たちの周りに集まってきた。凄い数ですぐに囲まれてしまいました。

ゴブリンは私たちを食べるつもりだから相手も必死です。


「きゃぁぁぁッ!」

「こッ来ないで!!」


いくら叫んでも逃げる感じはしません。私も負けずに【ファイヤーボール】で戦いました。

すると、ゼミルに一体のゴブリンが襲い掛かってきました。

私はとっさにゼミルを守ろうと抱きしめました。


(死にたくない!やっと楽しく過ごせるようになったのに・・・・・助けて!)

「あッたれぇぇぇ!!」

ダンッ!


聞き覚えのある音。

襲い掛かったゴブリンが突然飛ばされて動かなくなりました。

この音、確かレドが作っている“じゅう”と言う武器だったと思います。


「いよッしゃぁぁぁ!」


丘の上でレドが拳を固めて声を上げているのが見えました。

レドが助けに来てくれた。

でも私は自分の死の危機から解放され、腰から力が抜けその場に座り込んでしまいました。


「おい!こっちだ!!こっちに来い」


まさか、自分が囮になるつもりなの!?

でも腰が抜けて動けなかった私はただそこに座っているだけでした。

レドが持ってる武器で六体も倒しました。

凄い。

じゅうから音がした回数分ゴブリンが倒されていきました。

ゴブリンの討伐ランクは【D】です。弱いレベルだけどこんなに多いし、子供で倒せる相手ではないのに。

でもレドはどんどん倒していきました。


「ギギャァァァアァァァアァァァ」


ゴブリン全部が奇声を上げてレドに向かっていきました。

でもレドは怖い素振りを見せないで、じゅうでさらに4体のゴブリンを倒して背を向けて去っていきました。

それを追ってゴブリンたちも丘の向こうに行って見えなくなりました。

やっぱりレドが囮になるつもりです。

でも、私は体が動けません。

レドも友達なのに、わたしは何もできませんでした。

彼から詠唱しない魔術を学んだのに、いざと言うときに動けない自分が不甲斐ないです。


バッドォォーン!


爆発!?まさか!レドが!

今の大きな音を聞いて、動けるようになったのでレドを探しに走り出しました。

丘を上がって何かが爆発した後の近くにレドがいました。

私は何も考えずレドに向かって走りました。

今になって恐怖が一気にこみ上げてきてレドに抱き付いて泣きました。怖かったから・・・とても怖かったから、死ぬかと思ったから。

するとレドも怖かったのか目から涙が出るのが見えました。

彼も怖かったようです。

そしてシャーリアたちも来てみんなで泣きました。

レドは優しく頭を撫でてくれたとても安心できて心地良かったです。

村の人たちが来て安心したのかレドは気絶してしまいました。


                 ◇


・・・・・・・・ゴブリン襲撃から次の日。

「ゴブリン襲撃事件」から家が無くなったので、村長の家に住むことになりました。

ちょうど朝ご飯を食べていた時です。


「ミーナさん、ですよね」

「うん」

「昨日はありがとう」

「ううん。レドが来てくれなきゃわたしも死んじゃっていたかもしれないから」


ほんとに危なかった、今でもそう思えます。

レドが気絶した後はわたしは医院長先生に怒られました。

心配掛けて、死にかけたのだから。

でも、生きていてくれたことを喜んでくれました。

イジメられていた時は自分がいらないんじゃないか、この世に必要じゃないかと思っていた時もありました。

ホントに嬉しかった。


「それでね。わたしたちもその魔術教えてほしいと思ってさ」

「え?」

「昨日、ミーナの使っていたのって火属性のフレイムランス、だよね。でも詠唱してなかったでしょ?できれば私達にも教えてほしいな~と思いまして」

「う~~ん」


優しいレドなら教えてくれるかな?


「わたしに教えてくれた聞いてみる」

「それって、昨日助けてくれた人だよね?」

「う、うん」

「(やった)」


ん?

この時点で三人がレドに恋心を抱いているとは思っていませんでした。

朝食のあと、すぐに三人一緒でいつもの待ち合わせ場所に行って、レドに頼んでみました。

でも・・・・・。


「必要ないから無理」


っと言われました。

でも、三人はめげずにさらに次の日も・・・・。


「「お願いします!」」

「だめ」


次の日も・・・・・・・・・。


「「お願いします!!」」

「ダーメ・・・・・・(しつこい)」


その次の日も・・・・・・・・・・・。


「「お願いしますっ!!!」」

「ええい!!なぜそこまで聞くんだよ!・・・・・・・・ハァ。まあ理由なら聞いてやる、答えはそれから」

「ええと。私たちがゴブリンに攻撃されて逃げるしかありませんでした。子供だし逃げるのが当然と思っていましたから」

「ミーナは逃げもしないで私たちを助けてくれた。あんなにも怖いのに」

「だから、私たちも戦えないといけない。そう思いました。まあ、本心はレドと一緒にいたいな~とゆう乙女心がありますので」

「ぜ、ゼミル!?」


三人もレドも事が好きみたいです。

殺される寸前に助けた事も理由の一つなのだけど、彼の銃や詠唱無しの魔術に興味を持ったようです。私もそうだけど・・・・・えへへ、でも私はみんなより長くレドと一緒にいるもんね。


「・・・・・・・・・・いいでしょう。教えてあげましょう」

「ほ、ホントですか・・・!?

「ただし、他言無用は絶対、いくつかの約束も守ってもらうから」

「はい!師匠ししょー


でもレドは貴族だから・・・・・・私は・・・・・・ああ、もどかしい。

平民が貴族の人を好きになることはあっても、貴族の人が平民を好きになることは少ないのです。前に村に来た本屋の本で見たことがあるから。

・・・・・・・。


「おや、ミーナちゃんどうしたい」

「あ、おじちゃん」

「よかったら、話を聞いたげるよ?」


魔術の稽古の場所に行こうとしたら野菜売りのおじちゃんに呼び止められた。

時間もまだありそうだし、いいかな。・・・・・・・きっかり、売る棚に置いてあった果物を剥いている。最後にはお代を支払わせる気だよね。


「わたし、好きな人がいるんだけど、いろいろあって言えないの」

「ああ・・・・・・・レド坊っちゃんだね」

「っ!!・・・・・・まあ、はい」

「いいね。ベッピンのメイドさんに今度は複数の女の子に恋心を抱かせるなんてク~~~」


それは分かっている。三人もレドの事が好きだってことは。


「だから、どうしたらいいのか

「簡単さね、性奴隷になりゃいいのさ」

「せいどれい?」

「それならいつでも坊っちゃんと一緒だし、皆で愛してもらえ、あだだ-----」

「こんな子に何教えてんだい!!ごめんねーミーナちゃんこのバカの言葉を信じちゃいけないよ、その果物はお詫びにあげるよ」

「あ、ありがこうございます・・・・・」

「さあ、この前みたいにきっちり話を聞こうじゃないか」

「ひいぃぃーーーー!!」


そうなのかな前にヘーレンからコッソリ聞いたけど・・・。

よし!レドに言って見よう。

私は練習の休憩にレドにセイドレイになることを打ち明けました。


「ゴホッ!・・・ミッミーナ!・・・・ゲフン!・・・自分が何を・・・・ゴフン!!言ったのか理解しているのか!?」


ドレイならいつも一緒にいられるし、セイドレイなら、私のお腹に彼の子を産むことができるとヘーレンに聞いたから。


「ミーナ。確かにぼくは貴族だ。だけど好きになったらその人と同じ立場で一緒に居ても大丈夫だと思うよ。それに奴隷として女の子を扱うつもりはないから」

「・・・・・じゃあ、私たちの事は?」


みんなも気になったようなので聞いてみた様です。

するとレドは無言でマジックバックから鉄を取り出して、その鉄を指輪にして一人ずつ指にはめてくれました。

何も言わなかったけど嬉しいです。

自分だけじゃなくてみんなの事も考えていたんだから、みんなが幸せになるようにしてくれたんだ。


「みんなには内緒ですよ。他の貴族たちがこれを口実に何か言って来る可能性もあるので大人になってから、身に着ける様にしてくださいね」

「「はい!」」


そっか、貴族も大変なんだね。


「よし!ではこの戦争で生き残るための特訓を始めましょうか」


そうだ、今は戦争中だから自分自身を守らないといけないんでした。

捕虜にされて無理やりレドじゃない他の人を受け入れるなんて絶対嫌だ!

大人になって、レドとみんなと一緒に暮らす、絶対に!


        ◇


そしてレドが街に帰る日になってしまいました。

レドは別れの挨拶を私の思い出深い場所で行いました。

私をイジメから助けてくれた、暗い生活から抜けるキッカケをつくってくれたあの丘で。

私も一緒に行きたかったのですが、レドは医院長先生には育ててもらったから、新しく家を建てるまでは一緒には行けないといいました。

確かにレドの言う通りかのしれません。でも、離れるのは嫌でした。

だからみんなで魔術学園に入学して会う約束をしてくれました。レドが迎えに来てくれるその日まで。

そしてレドの良いニオイを覚えて別れました。私たちはレドが見えなくなるまで手を振り通けました。


「みんな!絶対に魔術学園に入学しよぉぉー!」

「「おー」」


みんなで一つの目的に向かって歩み出したのは確かです。レドとみんなで幸せな生活が送れるように頑張ります。

このまま何事もなければ良いのだけれど。


ここまで読んでいただきありがとうございます。

次もよろしくお願いします。

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